ツネさまこと宮本恒靖とガンバ大阪
平和&スポーツあれこれ
こんばんわ!
この暑さ、熱さ、
ホント、何とかなりませんかね。
埼玉県熊谷市で、
昨日(23日)41.1度。
凄いです、日本記録更新!!
でも
喜んでいる場合ではない!!
熱中症疑いの死者94人!!
無理せずに行きましょう!!
ぼくは、
スポーツの平和創造機能を語り続ける
スポーツ弁護士のぶさん です。
NO.143
では、
サボっていたわけではないのですが、ごめんなさい、更新が一週間以上飛んでしまいました。
平和学としてのスポーツ法入門(民事法研究会)
と関連して
平和&スポーツあれこれ
今日は、危機のガンバ大阪
宮本恒靖立つ!!
の話
1.ガンバ大阪の危機
現在J1リーグ戦16位と低迷のガンバが、クルピ監督を解任し、U23監督の宮本恒靖氏(41歳)が監督に就任すると発表。
クルピ監督は、長谷川健太監督の後を継いだものの、開幕3連敗とつまずき、4月には、昨年から続く勝ちなしを「16」とチームワースト記録。
W杯開けにも連敗を喫するなどJ2への降格圏の16位に低迷しています。
以下、
マスコミなどで、ツネ様こと宮本恒靖監督への期待が書かれていると思いますので、ここでは、ぼくの「平和学としてのスポーツ法入門」153pから引用させていただきます。
それは、
弁護士としてのぼくが、スポーツやスポーツ選手と関わり合った場面としての記載です。
2.スポーツにおける法と
弁護士の役割
個人的な思い出として、七尾高校時代の1964年の東京オリンピック、同級生が鉄棒から落下して亡くなったことを書いた後、
(1)古田敦也選手
(2)野茂英雄選手
のことを書かせていただき、
(3)宮本恒靖選手
について、書いています。
① 恒靖選手との出会い
2002年は、日韓でのサッカー・ワールドカップが開催された年として記録されています。ぼくは、このワールドカップでの日本代表キャプテンを務めた宮本選手の代理人もさせてもらいました。
② プレミアリーグを目指した恒靖
宮本選手は、大阪の出身ですが、2000年当時は、まだ不動の日本代表ではありませんでした。
ただ、甘いマスクとクレバーさで、特に若い女性には大変人気がありました。2001年、ニュースソースは分かりませんが、宮本恒靖がイングランドのサッカー・プレミアリーグのウェスト・ハムに移籍するとのニュースが流れました。
実際、英語も得意な彼は、本気で移籍を考えていたのです。そして、ぼくは、選手としてももちろんですが、彼の今後のキャリアにとって大変意義があると思い、全面的に応援し、移籍契約締結に向け努力していました。
当時所属していたガンバ大阪の親会社であるパナソニックの法務部の方や、ぼくの事務所に来ていた帰国子女で英語が堪能な掛樋美佐保弁護士(当時修習生)の応援も得ながら、イギリスとの時差を克服しつつ、ようやく双方の実質的な合意が成立したのです。
③ ウエスト・ハムとの契約断念と挫折
ところが、結果的に移籍は実現しませんでした。イギリスからの労働ビザが下りず、ウェスト・ハムから契約断念の連絡が入ったのです。この件では、同僚の黒田悦男弁護士が、宮本選手とイングランドへ赴き、現地スタジアムも見るなど、こちらとしても大変気合いも入っていたのですが残念でした。
それは、イングランドの労働政策の関係で、直前1年間の国際試合において一定割合の出場経験がない選手は、イギリス国内に選手(労働者)として参加させないとの規制があり、残念ながら宮本選手は、その基準を少しだけクリアできていなかったのです。宮本選手はもちろん、双方のチームが了解していたのに大変残念でした。
④ 英国の真意
ぼくは、東京のイギリス大使館に赴き、抗議の意味を込め、真意を尋ねたことがあります。担当者もその間のことを良く知ってくれていて、それによると、東洋、特に日本からの一人の選手が、プレミアリーグに参加してくれるのは、日英交流、スポンサーの関係などからも、むしろ望ましいともいえるが、宮本選手で例外を認めると、国際試合でそれほど活躍していない、南米やアフリカの若い選手が、どんどん参入し、イギリスの若者のプレミアリーグへの帰属・参加が著しく少なくなる可能性があり、公平性の観点から残念ながら例外は認められないとのことでした。
⑤ 国内での活躍とキャプテンツネ
結果が失敗だったのは残念でしたが、彼はそれも一つの糧としながら、国内でセンターバックとして立派な成績を残し、日韓そして2006年のドイツと2回のワールドカップ日本代表でキャプテンを務めました。
英国に行けなかったのは、結果的に彼にとってその方が良かったのかもしれません。
日韓大会、ドイツ大会、それそれキャプテンを務め、日本で彼を知らない人はいなくなりました。
その後,オーストリアのザルツブルグに移籍し、現役引退後はFIFAマスターで学び、現在ガンバ大阪で若手を育成し、現場に関わっています。将来は日本のいやFIFAをも背負って国際人になってくれる人物だと大いに期待しています。
宮本選手も、現役引退後、弁護士会も関係した、大阪でのスポーツシンポジウム、
人種差別問題(日本では、ジャパニーズオンリーで問題となった)にも報告者として参加、スポーツ文化の担い手として大変頼もしい存在です(以上入門153~155p)。
3.現場復帰とさらなる飛躍へ
新しくガンバ大阪の監督になったからといって、すぐに結果が出せるとは限りません。むしろ、苦難が待ち構えているでしょう。
しかし、ぼくは1人のファンとして、彼はそれら困難をを乗り越えて、国際的な素晴らしい監督・スポーツマンとしてさらなる飛躍を遂げてくれるのもと確信しています。
それでは、
今日の一曲
少年時代
井上陽水
平和学としてのスポーツ法入門
(民事法研究会)より
今日は上に記載したとおり153pの「宮本恒靖」を引用しています。
今日も
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました
また、覗(のぞ)いてください。
詳しくは、
2020年までに、
平和を愛する人必読の
平和学としてのスポーツ法入門
2017年 民事法研究会 2800円+税
を読んでください。
筆者としては、
まずコラムを読んでいただきたいです。
また、
スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、
最後に読んでいただくと良いと思います。
2018(平成30)年7月24日
(NO.143)
スポーツ弁護士のぶさん こと
弁護士辻口信良
太陽法律事務所
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4-8-2
北ビル本館4階
TEL 06-6361-8888
FAX 06-6361-8889
e-mail
nob@taiyo-law.jp
→友人の辻井一基(つじいかずもと)君のブログで、
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