平昌オリンピック閉幕
こんばんわ!
お元気ですか。
今日は大阪14度、暖かモード。
平昌オリンピックが閉幕!
お元気ですか!?
エッ、花粉症?
お大事に!
ぼくは
スポーツの平和創造機能を語り続ける
スポーツ弁護士のぶさん です。
NO.112
では、
平和学としてのスポーツ法入門(民事法研究会 以下入門●p)
と関連して
平和&スポーツあれこれ
ついに
平昌オリンピック閉幕
みなさん、どうでしたか?
楽しかったですか?
1.良かった・楽しかった
ぼくは、やはりオリンピックはすばらしい、
良かった、楽しいと思いました。
17日間、韓国平昌(ピョンチャン)に
冬季史上最多の92カ国・地域、
約2900人のアスリートが集まりました。
冬の競技なので、雪や氷に縁のない国・地域の選手は参加しにくいのですが、それでも何人かは、挑戦していましたね。
また、開幕式にも閉幕式には、極寒の場所での南国出身の裸の旗手がいました。
で、
どうしても、日本人選手中心になるのですが、
(1)ガンバったアスリートたち
マスコミでは、日本が冬季過去最高のメダル数(これまで10→13個)だったとその成果を強調する論調が多かったように思います。
でもぼくの印象は、
それもありましたが、自分のベストというか、力の限りを出してガンバっていた選手が多く、その姿に感動しました。
前半の高梨沙羅のジャンプや
複合個人ノーマルヒルの渡部暁斗、
メダルは取れなかったけれど自己ベストを出した、後半のフィギア女子の宮原知子、高校生阪本花織、
また、スケート女子団体追い抜きの4人、
マススタートの高木菜那、
競技外でも話題の、北見の明るいカーリング女子5人など。
こう考えると女子が多いですね。
(2)すごかったアスリート
でも、ぼくがホントすごいと思ったのは
やはりフィギュア男子羽生結弦ですね。
昨秋の負傷で、大会前までは実践的な練習ができず、最初の規定でダウンすると思っていたのですが、結果はこの種目、何と66年ぶりのオリンピック二連覇をやってのけました。
その強靱な精神力と、怪我でも精進・努力を怠らなかった姿勢に、ただただ脱帽です。
同じフィギュアの女子、
ロシアから個人の資格で出た15歳ザギトワもすごい。
羽生とは異なり、ある意味若すぎて、恐いもの知らずなんでしょうが、
結弦も含め天才っているんです、やっぱり。
それで
(3)印象に残ったアスリート
これは、
2月20日のブログ109.でも書きましたが、ぼくとしては
文句なく、小平奈緒と李相花(イサンファ)の、競技を終えてのノーサイドのシーンですね。勝利した小平が李を「今もあなたを尊敬している」と言い、
負けた李が「あなたを誇りに思う」と小平を讃える、
ホント素晴らしいシーンでした。
韓国でも
「リンクも溶けた友情、これぞ五輪」
「ドラマのよう。国境を越えた友情」などとたたえ、
ぼくも韓国KBSのテレビなどで、ハングルは分からないのですが雰囲気を感じました。
実は、この日ぼくは平昌・江陵(カンヌン)にいたものの、小平・李を競技場で見たわけではないのです。
でも、優れたアスリート同士が高め合って尊敬する、その姿勢に、鳥肌が立つほど感動しましたね。
そこには、国境なんて無意味でした。
この二人の行動、言動には、
何とかして排外的ナショナリズム
ぼくの言葉では戦争的ナショナリズムを煽り鼓舞して、自らの地位を守ろうとしたり
敵愾心を植え付けようとする日・韓それぞれの権力者、為政者も参ったんじゃないですか。
さて、
2.スポーツ権の優越的地位
ぼくは、
それぞれの感動的なシーンとは別に、
オリンピック競技における運営に異議がありました。
それは、具体的には、
選手にとってベストコンディションとは言えない時間帯に、むりやり競技の時間帯を設定している運営についてです。
実際には、
詳しくチェックできておらず、あとで正確な検証が必要なんですが、ヨーロッパやアメリカの視聴者に有利な時間帯、従って現地平昌では真夜中近くなどに、競技が行われていたのです。
これは、放送局を含むスポンサーが、欧米諸国に多いのがその理由だと言われています。
アスリートファーストという言葉を聞かれたことがあると思います。
つまり、
スポーツでは、競技をする人が一番大切で、そのことを最大限考えてルールや運営を行うことが大切だとの考えです。
その意味でいうと、真夜中近く、しかも寒い時間帯に競技をやらせることはおかしいのです。
たしか、
レジェンド葛西紀明も苦情を言っていたと思います。
この問題は、
2020年夏季東京のオリンピック・パラリンピックでもいえることです。
具体的には、
このクソ熱い日本の真夏にやるんですかということです。
ちなみに、1964年東京オリンピックは、
10月10日開幕でした。
ぼくは、
スポンサーや、コマーシャリズムよりも、
スポーツ自体を大切にして欲しいと考えます。
これをぼくは、
スポーツ権の優越的地位と名付けています。
さて
3.スポーツの平和創造機能
です。
いよいよこの言葉です。
ぼくは、学生たちに講義するとき、
また大阪弁護士会での「スポーツ・エンターテインメント法実務研究会」のときも、
いつもこのことをいうのです。
もちろん、あとで掲げている
「平和学としてのスポーツ法入門」のメインテーマです。
よく、
平和でなければスポーツはできない、
といわれます。
今これを書いている、まさにこの時点でもシリアでは激しい内戦が続いています。
要するに殺し合いです。
たしかに、
戦争をしているところでスポーツなどできないというのは、まさにその通りです。
その意味で、この言葉は正しいのです。
ただ、ぼくは、
それだけではなく、
スポーツが、スポーツ自体が
平和を創る最も有力な道具なんだといいたいのです。
それは、
典型的には上記1.(3)で述べた、
小平・李の関係です。
戦争はどれだけきれい事を言っても、要するにいかに沢山人を殺すかです。
ところが、
スポーツは人を殺しません。
ボクシングやK1など、どんなに激しいスポーツでも、
人を殺すことをルール化したスポーツはありません。
これが、スポーツの良さであり、
スポーツが文化といわれるゆえんです。
この点については、
文化とは何かも問題ですが、
ぼくは、
スポーツは文化だが
戦争は文化ではない
と説明しています。
平和学としてのスポーツ法入門の40pなどを参照して下さい。
それでは、
今日の一曲
韓国民謡
アリラン
平昌オリンピックありがとう。
羽生君のまねをして
カムサムニダ!!
平和学としてのスポーツ法入門
(民事法研究会 入門●p)より引用すべきところですが、
今日も
オリンピック特集でお休みです。
★ きょうは、2.26事件の日ですね。
1936年2月26日、皇道派の影響を受けた陸軍青年将校らによるクーデター未遂事件が起こった日です。
平和と関係するので、2020までには、どこかで書かせてもらいますね。
はい、
今日も
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました
また、覗(のぞ)いてください。
詳しくは、
2020年までに、
平和を愛する人必読の
平和学としてのスポーツ法入門
2017年 民事法研究会 2800円+税
を読んでください。
筆者としては、
まずコラムを読んでいただきたいです。
また、
スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、
最後に読んでいただくと良いと思います。
2018(平成30)年2月26日
(NO.112)
スポーツ弁護士のぶさん こと
太陽法律事務所 弁護士辻口信良
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4-8-2
北ビル本館4階
TEL 06-6361-8888
FAX 06-6361-8889
e-mail
nob@taiyo-law.jp
→友人の辻井一基(つじいかずもと)君のブログで、
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