スポーツ代理人

2018年5月10日 (木)

憲法と子どもたち・宮本恒靖

     おはようございます。

お元気ですか!?

今(午前8時頃)、

横を歩いてきた、大阪駅前のマルビルの気温は12度でした。

かなり、肌寒いのですが、

ぼくは、もう半袖なんです!?     

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.129

平和&スポーツあれこれ

5月は、ぼくの中では憲法月間です。

少しは、憲法のことを考えて見ましょう。

憲法は、本当は抽象的なものではなく、

生活にすごく密着したものなんですよ。

1.憲法記念日

日本国憲法は、1947(昭和22年)5月3日に施行され、今年の5月3日で、満71歳になりました。

ホントは、5月3日に記事を書かなければいけないと思いつつ、残念ながら時間の管理ができず、ブログを書くことができませんでした。

憲法記念日は、毎年GW(ゴールデンウィーク)の真ん中にあり、季候も良いので、絶好の行楽、遊び日和です。

皆さんも楽しまれたでしょうか?

さて、

憲法をどう考えるかです。

2.日本国憲法三つの柱・理念

(1)国民主権主義

(2)基本的人権尊重主義

(3)永久平和主義

これは、小学校のときに教わりました。

誰もが、頭の中に入っています。

3.憲法9条改正の是非

問題は、このうちの(3)永久平和主義の

第9条を改正するべきかどうかです。

これは、最近の国内政治のもっとも論争的テーマです。

このブログでも何度か書きました。

ぼくは、9条改正反対論です。

削除・変更はもちろん、

9条に何か(自衛隊明記)を付け加える、いわゆる「加憲」も全く必要ないと考えています。

70年以上も理想を追い続けて頑張ってきた日本国憲法!

むしろ、

世界中に、もっと9条の思想を広めたいと考えています。

 9条を改正しようと考えている理論にも一理はあると思いますが、

改正することにより、軍拡が進み東アジアが緊張し、

人類つまり世界の人民の不利益になると考えます。

改正により喜ぶ「死の商人」がいることは否定しませんが。

いずれにしても

みんなで大いに論争すれば良いと思います。

4.本当の意味の国連軍

 ところで、

世界平和を維持するためのファイナルアンサーとして、

ぼくの答えは

「本当の意味の国連軍」を創ることです。

それができない現在、本当の意味の国連軍の代わりに、自衛隊に日本にいてもらっていると考えましょう。

自衛隊員は、本当は国際公務員になる人たちなんです。

もちろん、ぼくは

自衛隊の人たちに敬意を払い、感謝していますし、昔一部の人がののしったように、税金泥棒などとは全く思いません。

それは、余りに失礼です。

今日はこれくらいにしておきます。

このぼくのブログ、例えば、

2017年の5月3日分、

同年7月30日から8月13日までの分などを読んで下さい。

それでは、

今日の一曲  

明るく行きたいと思います。

ゴダイゴ

ビューティフルネーム

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より引用

今日はサッカー元日本代表キャプテン宮本恒靖選手の件です。

1.前回の続き

前回の5月2日に引き続き、153p以下を引用します。

<所属チームのガンバ大阪と移籍予定先のイングランドプレミアリーグのウエストハムで、合意の話ができたのに、実際なぜ移籍でき相手方買ったのかの問題です。>

2.イギリスの労働政策

それは、

イングランドの労働政策の関係で、

直前1年間の国際試合において一定割合の出場経験がない選手は、イギリス国内に選手(労働者)として参加させないとの規制があり、

当時、残念ながら宮本選手は、その基準を少しだけクリアできていなかったのです。

宮本選手はもちろん、双方のチームが了解していたのに大変残念でした。

3.後日談 イギリス大使館で
 ぼくは、破談に終わった後、

東京のイギリス大使館に赴き、抗議の意味を込め、真意を尋ねたことがあります。

担当者もその間のことを良く知ってくれていて、

それによると、東洋、特に日本からの一人の選手が、プレミアリーグに参加してくれるのは、日英交流、スポンサーの関係などからも、むしろ望ましいともいえるが、

宮本選手で例外を認めると、国際試合でそれほど活躍していない、南米やアフリカの若い選手が、どんどん参入し、

イギリスの若者のプレミアリーグへの帰属・参加が著しく少なくなる可能性があり、公平性の観点から残念ながら例外は認められないとのことでした。

4.その後の宮本恒靖

 結果が失敗だったのは残念でしたが、

彼はそれも一つの糧としながら、

国内でセンターバックとして立派な成績を残してリーダーシップを発揮し、

日韓そして2006年のドイツと2回のワールドカップ日本代表でキャプテンを務めました。宮本選手はその後、オーストリアのザルツブルグに移籍し、

現役引退後はFIFAマスターで学び、

現在ガンバ大阪で若手を育成し、現場に関わっています。

将来は日本のいやFIFAをも背負って国際人になってくれる人物だと、

大いに期待しています。
 宮本選手が現役引退後、

大阪でのスポーツシンポジウム、

人種差別問題、

日本では、ジャパニーズオンリーで問題となったにも報告者として参加、

スポーツ文化の担い手として大変頼もしい存在です。

 

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年5月10日  

        (NO.129)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

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TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

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2018年3月30日 (金)

野茂英雄の挑戦 3

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

3月も残りあと1日、

アッという間に、去って行きました。

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.121

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

危険な

1.ナショナリズム

最近、世界各国でナショナリズムの動きが目立ちます。

国内政治が上手くいかないとき、

また、為政者が保身に走ろうとするとき、

よく敵を外国に求め、国内政治の正当性を強めようとするのです。

 その場合、

内容は正確でなくても良いのです。むしろフェイクつまり偽物でもデタラメでもそれにより、国民を乗せることができれば、万々歳なのです。

そして、残念なことに、私たち国民は、このエモーショナルな感情にとても弱いのです。

そうです、

簡単に乗せられて、最悪ファシズム・ナチズム、そして日本での神権天皇制での戦前の動きなどに利用されてしまうのです。

2.最近の例

ナショナリズムが話題になった例としては、

イギリスのEU脱退問題、

アメリカトランプの大統領のアメリカファースト主義、

中国の習近平の独裁下に伴う中華思想の謳歌、

76%の得票で大勝して4選されたロシアのプーチンが行う対西側への強硬姿勢などなどです。

ナショナリズムを強調する権力者は、

北朝鮮など独裁国家に多く見られる傾向があります。

対日本の関係で分かりやすい例を言えば、

大変頻繁に

中国が尖閣列島(魚釣島)を

韓国が竹島問題(独島)を

出してくることからも理解きます。

もちろん、

私たち日本のトップ安倍首相も、

弱点である森友学園問題などから人々の目をそらそうと、上記「島の問題」や、明治150年などを強調して、国民のナショナリズムをくすぐり、利用しています。

2.スポーツとナショナリズム

 これは、「平和学としてのスポーツ法入門」の大切なテーマです(41p)。

ぼくは、

(1)本来的ナショナリズム

(2)戦争的ナショナルズム

(3)競争的ナショナリズム

の三つに分けてえるべきで、

(3)の競争的ナショナリズムこそ、

スポーツに生起するナショナリズムで、

人間が到達する叡智だと考えているのです。

これは、

「ぶろぐ」の2017年9月15日のところを読んで下さい。

それでは、

今日の一曲  

ぼくは、あまり知らなかったのですが、

この季節の歌で、弾き語り

さくら証書

八神純子

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)

野茂英雄投手の挑戦、

今日は、続けて152pを引用します。

希望が叶った

5.1995年当時の新聞記事

 メジャーのロサンゼルス・ドジャースに行くことが決まった野茂投手ですが、

当時のマスコミの記事を見てもらえば、野茂選手のメジャー移籍が決して肯定的評価でなかったと理解してもらえます。

それは、とてもつらい先駆者の道だったのです。

あるいは、

代理人をしていたダン野村さんが、これも当時マスコミ受けしていなかったサッチー(野村沙知代さん)の息子だったことも影響していたかもしれません。

 ちなみに、

サッチ-さんは、野村克也さんの妻ですが、

先日(2017年12月8日)亡くなられました。

6.トルネード(Tor・na・do=竜巻)旋風

 それはともかく、

その後アメリカへ渡った野茂選手は、

いわゆるトルネード旋風を起こし、

文字通り「英雄」伝説が始まったのです。

1995年のことでした。

そしてその後、

続々とメジャーを目指す日本人選手が増え、

日米間の協定、ポスティングシステムなども出来ました。

その結果、

伊良部秀輝、大魔神佐々木主浩、メジャーリーグのワールドシリーズでMVPを獲った松井秀喜選手、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大ら50人以上の選手が海を渡ったのです。

 そして記録でも

2016年6月、イチロー(鈴木一朗)が、日米通算ですが4257本の安打でピート・ローズのメジャー記録を抜き、メジャーリーグでも3000本安打も達成しました。

このように、

野茂選手の一歩が、多くの日本人選手のメジャー行きのきっかけになったのです。

7.野球少年野茂英雄
 ずっと後の話ですが、

野茂選手がメジャーを引退し、

ぼくが野茂さんに、大阪府茨木市での文化講演会を、お願いしたことがあります。

 近鉄時代に一緒だった佐々木修元投手と並んでの話でしたが、かなり太めになり、正直とても日・米で大活躍したプロのピッチャーには見えませんでした(笑)。

でも野球にかける思いは、全く少年のときのままの感じがしました。

 野茂選手は、

スポーツ文化を通じての偉大な大使であり、

日米の交流、友好に大きな役割を果たしました。

その役割は、特にイチロー選手とタッグを組めば、日本の歴代首相が全員、束になってかかっていっても負けると、ぼくは思います。

 スポーツは、

それほど国際社会、人々の交流にとって有意義であることをぼくは言いたいのです。

以上で、

「平和学としてのスポーツ法入門」での

野茂英雄投手の引用は終わり、

次は

<サッカー宮本恒靖選手>

の話です。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年3月30日  

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2018年3月24日 (土)

野茂英雄の挑戦 2

平和&スポーツあれこれ

     こんばんわ!

お元気ですか!?  

学生諸君は春休みですね。

また、卒業・進級・入学・就職など

別れと出会いのシーズンです。   

ぼくは、

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NO.120

では、

平和学としてのスポーツ法入門(民事法研究会)

と関連して

平和&スポーツあれこれ

今回は、

スポーツ事故対策のシンポジウムがあったので、その報告です。

1.スポーツ(野球)でのケガ防止

 ラテン語のデポルテという語源からして、

スポーツは「楽しむこと」が原点です。

楽しくなければスポーツではない、

これが出発点ですが、ケガをしてしまうと、楽しいはずのスポーツも台なしです。

ケガも、擦り傷や軽い捻挫程度であれば、ケガもスポーツの内という笑い話程度で済ませることもできます。

 しかし、ケガ(事故)によっては重篤な後遺障害が残ったり、場合によっては命を落とすような事故もあり、そのようなことがないようにするのは、競技者としてはもちろん、

指導者にとっても極めて重要な責務です。

 ケガ(事故)防止のために、指導者は現場で、それぞれ工夫したり努力してたりしているのですが、意外と気づいていないことも多く、結果、訴訟になって損害賠償請求事件に発展することもあります。

 先日、シンポジウムがあったので紹介しておきます。

2.知っていますか?

  ケガのない野球指導

このタイトルで、

春分の日の2018年3月21日、

関西大学梅田キャンパスで、3時間以上にわたり、熱心に、討論、発表、シンポジウムが行われたので、概要だけ説明しておきます。

中学・高校での競技人口が多いこともありますが、野球(特に硬式野球)での事故が大変多いのです。

 主催は、高野連、一般社団法人日本スポーツ法支援・研究センターなど、後援は大阪弁護士会(スポーツ・エンターテインメント法実務研究会)、日本スポーツ法学会などでした。

<内容>

(1)事故を防ぐための提言 山中龍宏氏

(2)基調講演 大越 基氏(早鞆高校野球部)

(3)事前アンケートの分析 

   岡本大典弁護士・冨田英司弁護士

(4)ケガを防止するための提言とパネルディスカッション

 ①渡辺元智氏(横浜高校野球部)

 ②新納弘治氏(関大北陽高校野球部)

 ③永田裕治氏(報徳学園高校野球部)

 ④政 英志氏(天王寺高校野球部)

 ⑤金島秀史氏(文の里中学野球部)

※ コーディネーター(座長)を、

  日下 篤氏(高野連、技術振興委員長)

  岡村英祐弁護士

の方々で、特に高校野球を知っているのフアンにとっては大変豪華な顔ぶれで、

満席の250人が参加しました。

 そして、

3時間を超えるシンポにもかかわらず、席を立つ人もなく、大変充実した内容でした。

3.結果の活用

 開催されるシンポジウムは、シンポそれ自体に意義があるわけではありません。

それを、現場での実際に活かし、現実にケガの防止につなげなければなりません。

 この日は、

23日から開催の高校選抜野球大会に関係した指導者も、多く来ておられたようです。

 従って今後、特に「アンケートの分析」などを、各都道府県の高野連などで、

現場の指導者に集まっていただき講義できれば良いのではとの意見が多くありました。

上記、岡本、冨田、岡村の各弁護士などは、いつでも出動できますので、ぜひオファーして下さい。

それでは、

今日の一曲  

を聞いていただきます。

最近の卒業式事情を知らないのですが、

ぼくの時代の卒業式は、全員で「校歌」、

在校生が「蛍の光」、卒業生が「仰げば尊し」が定番でした。「君が代」もありましたね。

現在は、どうなっているんでしょうか。

今日は、

仰げば尊し

コロンビア合唱団

の歌で聞いていただきます。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

 さて、前回の野茂英雄投手メジャーリーグ挑戦(152p)の続きを引用します。

野茂投手は、

メジャーには行きたいけれど、裁判はしたくない、というのですが・・・。

3.弁護士にできること

ただ弁護士としては、

結果がどうなるかは別として、

最後は裁判で「法的に争う」ことまで委任してもらえないと、受任はできません。

それが、弁護士の仕事ですから。

その点も話しましたが、野茂選手は、やはり訴訟までは・・・との結論でした。
 そこで、

弁護士としては残念だけれど仕事として受任することはできないと伝えました。

ぼくは、そのとき弁護士の仕事の保守性を痛感しました。

大げさにいえば、弁護士は革命家にはなれないと。

それでも

4.野茂英雄とダン野村の挑戦

 それでも、野茂・ダン野村チームはメジャー移籍を敢行し、

① 当時メジャーリーグ選手会が未曾有のストライキをやっていたこと、

② そして本当は残って欲しかったのに、近鉄球団の対応のまずさもあり、

結局

ドジャーズ移籍が決まりました。

<以下、次回>にさせてもらいます。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

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また、

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2018年2月12日 (月)

古田敦也選手

     こんばんわ!

お元気ですか?

記録的な大雪に見舞われた北陸方面ですが、

一旦小康状態で、

また、今日辺りから警戒が必要とのことです!

昔、雪について

「白い悪魔」と聞いたことがありますが、

ホント分かる気がしますね

一貫して

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スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.108

では、

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と関連して

平和&スポーツ

ひとことふたこと

前回に続き

平昌オリンピック

その

1.概要

 2月9日開幕した

第23回冬季五輪平昌大会は、

南北朝鮮が、

五輪では2006年トリノ冬季大会以来となる合同入場行進。

参加は、冬季としては過去最多92カ国・地域、2900人余りの選手が参加します。

アジアでは、

1972年の札幌、98年長野に続く

3回目の冬季五輪。

日本からは、海外冬季五輪としては過去最多の124選手が参加。

25日までの17日間で、

7競技、102種目で競い合います。

2.政治的大会

 前回書いたとおり、

北朝鮮は、管弦楽団や美女軍団など、

いわゆる「微笑み作戦」でこの大会を乗っ取ろうとしています。

 しかし、実は韓国も、

元々は盧武鉉(ノムヒョン)大統領が、

南北分散大会まで視野に入れて

招致に力を入れた大会で、

招致活動当時、秘書室長として支えたのが、

文在寅(ムンジェイン)現大統領です。

その意味では、

いずれにしても極めて

政治的色彩の濃いスポーツ大会なのです。 

その結果、

世界の関心は競技自体ではなく、

国連安保理事会で規制の対象になっている

万景峰(マンギョンポン)号の燃料や、

米国の独自制裁の対象となっている金正恩の妹金与正(キムヨジョン)をどう扱うか

等々に向けられています。

3.政治とスポーツ

 前回も書いたとおり、

国際的なスポーツ大会、

特にオリンピックで

スポーツと政治を切り離すことはできません。

私たちは、

五輪の主役はアスリート(選手)であることを念頭に置きつつ、

より良い国際政治について、議論しましょう。

もっとも、

北朝鮮人民が、

自由に議論できない限界のあるのが難儀です。

言論の自由・報道の自由、

つまり、

自由に自国の政治体制を変えることができるかについては、

中国やロシアもダメです。

特に北朝鮮の場合、

戦前つまり72年前までの

日本の明治憲法時代とパラレルに考えられるでしょう。

だからといって、

圧力や、制裁は必要でしょうが、

アメリカのトランプ大統領や安倍首相のいうように、

圧力、圧力、制裁、制裁だけで、

最終北朝鮮の暴発を導いたり、

先制で北朝鮮を叩くことが、

ベターな選択だとは思えません。

4.困難だけれど

 いずれにしても、

まどろっこしく、困難ですが、

いろいろな智恵を出し、工夫をしながら、

粘り強く説得・働きかけていく必要があるでしょう。

最終的には、

北朝鮮人民が自主的・主体的に判断して行動するのが理想ですが・・・。

平昌に入っている北の美女軍団も、

情報が遮断されマインドコントロールされ、

実際は拘束状態で、自由な行動・見聞も許されないのでしょうが、

それでも

ネット社会による情報注入やくちコミなどで、権力体制の真実を知ってもらい理解してもらうしかないでしょう。

このオリンピック参加者から脱北者が出たりすると、いろいろと動きが出る可能性もあるのですが・・・。

実際に武力による

戦端が開かれたときの被害や損害の大きさや恐ろしさを考え、

何とかそれを回避するよう、

武力の威嚇による圧力一辺倒ではダメ

だとの意識は常に必要です。

それでは、

今日の一曲  

雪のふるまちを

高 英男(こう ひでお)

太平洋側で降る雪のときは、この歌のメロディでもよいでしょうが、

今年の北陸地方の豪雪では、こんなのんびり・おっとりしたムードではありませんよね。

でも聴いていただき、春を待ちましょう

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は149pを引用します。

スポーツ代理人

1992年12月
1.古田敦也選手
 プロ野球、

ぼくは、当時のヤクルトスワローズ古田敦也選手の代理人に就任しました。

日本で初めてのスポーツ代理人だといわれました。

確かにそれまでは、

アメリカのメジャーリーグから日本にやってくる選手が、代理人で契約しているのに、日本人選手は、全く代理人をつけていませんでした。
 今でもそうですが、

プロ野球選手は、

①契約相手方である球団事務所(アウェイ)、

②父親か年の離れた兄貴格の関係者2~3人、

③データも球団が一方的に把握している、

このような状況下で、

次の年の契約内容を決めます。

元々、

少年時代から野球をすることを中心に生活してきた選手にとって、

契約交渉などは苦手で、

人生経験なども含めて考えれば、

フェアに更改契約など出来るはずがありません。

球団側は、

「我々を信頼して」と話をされていたようですし、

その言葉や気持ちの善意自体を疑うわけではありませんが、

その前提自体がおかしいわけです。
 もちろん、

代理人が付いたからといって、

魔法の杖のようなものはありません。

出来るだけ対等に交渉しようとするだけです。

ただ、

古田選手のときは、初めてということもあり、

代理人がついた、

ただそれだけで「事件」として大騒ぎになったのです。

実は、

これには布石がありました。

1992年の秋、

レギュラーシーズンを終えたヤクルトの選手たちが、

最近(2016年)先進国首脳会談サミットの行われた伊勢志摩のあるホテルで、オーバーホールの休養をしていました。

そこへ、

数人の弁護士が一泊で説明会に行ったのです。

広沢選手や池山選手をはじめ、ほとんどの一軍選手が集まり、真剣に説明を聞いてくれました。

昔の言葉で言えば「オルグ」です。

 ただ、

ほとんどの選手は自分の契約上の地位に関する

「統一契約書」

をきちんと読んだことはなく、

何となく球団関係者との、

交渉というより話し合いで、次年度の契約内容を決めているとのことでした。

 100年以上前の明治時代に出来た

民法99条以下に「代理」規定があり、

だれでも代理人をつけることが出来ると説明し、

選手はそれを理解してくれました。

ただ、

一方で選手は1年契約なので、

「球団から要らないと言われたらどうなるんですか」との質問も出ました。

確かに厳しい競争の中、

選手は毎年淘汰されており、

本当に要らなくなった選手が退団を余儀なくされるのは、やむを得ないことです。

 しかし、

それは代理人が付くこととは関係のない話です。

選手がそのチームに必要がなくなれば、契約を継続しないといわれるだけのことで、

むしろ、

選手生命が短いからこそ、

稼げるときには正当に評価してもらい

稼いでおく必要があり、

そのために代理人がいる方が良いのです。

以下

<続くのですが、長くなりすぎたので次回にします>

  今日は、長くなってしまいました。

でも

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

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また、

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