戦争への道

2018年2月 7日 (水)

核兵器の小型化?

    おはようございます!

お元気ですか!?

立春を過ぎましたが、ますます寒い!

本日2月7日、風雪・寒波で

北陸線サンダーバード全面運休!

そんな中でも、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.106

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツ

ひとことふたこと

きょうは

1.トランプの力による平和論

(1)小型核兵器導入へ

 2月2日、トランプ大統領は、今後5~10年の核戦略の指針となる「核態勢見直し(NPR= Nuclear Posture Review」を公表しました。

 それによると、

「新型の小型核兵器と核巡航ミサイルを導入する」とのことです。オバマ時代に中国やロシアが軍事力を伸ばし、北朝鮮も挑発的態度を取っていると。

また、

「核兵器以外による攻撃」に対して、核兵器で反撃する可能性についても言及し、

核兵器の使用条件を事実上緩和しました。

ある意味、

トランプらしい「力には力を」の威勢良さです。

正確には

「力のないものにも力を」でしょうが。

(2)オバマからの方向転換

残念ながら前には進みませんでしたが、

オバマ前大統領は、

理念としての「核なき世界」を掲げていました。

 政治家が、

現実を直視することは大切ですが、

アメリカが世界一の核超大国であるとの、

本当の自覚、自制の感じられないところに、

トランプの、政治家としてのレベルの低さを感じます。

ぼくは、

講義の中で学生たちにいつも言っていました。

60~70歳にもなれば、正直もう人生終わっても悔いはないとも言える、

それに引きかえ君たちは、

君たち、そして君たちの息子・娘・孫達が、

きちんと人生を全うできない形での

核兵器による地球の終末で良いのか、

それを考えて欲しいと。

ところが

(3)安倍政権は高く評価

 このトランプの方針転換に、

安倍政権の河野太郎外相は、

「わが国を含む同盟国に対する拡大抑止へのコミットメント(責務)を明確にしたもので、高く評価する」

と表明しました。

 しかし、仮に

アメリカにとってはやむを得ない選択でも、

日本が、

 

もろ手を挙げて、それを高く評価するというのは

これまた、

政治家としてレベルが低すぎるのではないでしょうか。

 核兵器禁止条約に反対する日本政府の態度については、

このブログでも何度か書きました(2017年10月7日 NO.72)。

素人にあれこれ言われたくないでしょうが、

政治家として、

核のない

平和な世界・理想を目指そうとの熱意、

そして、

唯一の被爆国としての歴史の重みをもつ矜持はないのでしょうか(マックス・ウェーバー)。

核を使うハードルが低くなったこと、

核兵器がテロリストにも利用されやすくなること、

日本も核武装すべきだという意見が強まり、

憲法改正(加憲)も当然だという世論を煽る、

結果、東アジアの軍拡に連なるなど

世界平和にとって悪いベクトル

であると、

ぼくは大変残念に思います。

一方スポーツで

2.貴乃花親方落選

(1) 理事選投票結果

 2日に行われた大相撲の理事選で、

元横綱貴乃花が、11人立候補した内の最下位、2票で落選しました。

貴乃花親方は、

この1月、横綱日馬富士の傷害事件の関係で、

協会に報告をしなかったなどとして理事を解任されました。

 今回、

改めて立候補したのですが、

101人の親方(年寄)による投票の結果、

自身の票を阿武松(おうのまつ 元関脇益荒雄)に預けたこともあり、2票しか取れず惨敗でした。

 貴乃花については、

周囲の言うことを聞かず、独善的であるとの指摘もあります。

しかし、もともとは、

怪我をさせられた被害者貴ノ岩の親方として、

刑事事件での捜査中、勝手に動かないのは理由があり、その点の非難は間違いです。

(2)大相撲の今後

 そのことよりも、

約10年前の、

いわゆる「かわいがり事件」での10代の力士傷害致死事件以来、賭博や八百長事件など

大相撲界のコンプライアンスやガバナンスが、全く改革・改善されていないことが問題だと思います。

 今回の理事選も、

要するに一門の数あわせだけで、

「公益」財団法人日本相撲協会をどのようにするかという

主体的な政策的議論は全くされなかったようです。

 本当は、大相撲界を、

これまでのように

ドメスティック(国内のみ)の競技に止めるのか、

柔道のようにより

ワールドワイドな競技にするのか、

仮に後者だとすれば、

親方(年寄)を日本国籍に限るのが良いのか(入門165p)

伝統と言って女性を土俵に上らせないのはおかしくないのかなど(入門166p)

そして、

力士の実態や競技、相撲界のありかたなど、

大いに議論・検討して欲しいと思います。

 とりあえずぼくの結論を述べておくと、

こんなに単純明快で面白い格闘競技、

国内だけに止めておくのはもったいないと考えています。

それでは、

今日の一曲  

トロイカ

ロシア民謡です。

実は、

ロシア人もアメリカ人も日本人も

中国人も朝鮮人も

みんなチョボチョボでっせ。

どこの国でも、

いいヤツもいるし、悪いヤツ、ずるくて短気なヤツ

いろいろですよ!!

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は、

ニュースの分量が多かったので、入門からの引用はしません。

強いていえば、先程の

入門165・166p、相撲界の差別の所を読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

本当は、昨日(2/6)

ぼくにとって、ちょっと悲しいことがあったんです。

では、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

(2017年 民事法研究会  2800円+税)

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年2月7日  

        (NO.106)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良

 

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