オリンピック

2018年2月25日 (日)

高木菜那・高木美帆 その2

    こんにちは!

お元気ですか!?

平昌オリンピックも,

きょうでおしまい!

堪能しましたか?!

ぼくは

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.111

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

引き続き

平昌オリンピックから

高木菜那と高木美帆 その2

二人の

1.複雑な関係

前回110.で、

菜那(姉)と美帆(妹)の頑張りと、確執について書かせてもらいました。

そして、美帆の方が有名だと。

ところが、

昨日24日の行われた

新種目マススタート女子で、

姉の高木菜那(25歳)が、

見事に金メダルを獲得したのです。

恐らくこの結果を予測していた人は、ほとんどいなかったと思います。

しかもその結果、

姉の高木菜那は、

オリンピックの一つの大会で

金メダルを2つ獲得、

日本人女子として、夏冬を含め初めての快挙を達成したことになったのです。

世界選手権やオリンピックなど国際大会で、

親子、兄弟、姉妹、同級生、ライバル、親友同士、いろいろな比較対象による出場のケースがありますが、

今回のように、劇的でめでたい終わり方、

できすぎの大団円を、ぼくは知りません。

2.おめでとう

勝負の世界、

いろいろ言っても、アスリートとして、優勝する、特にオリンピックで金メダルを獲得することほど、名誉でうれしいことはないでしょう。

 しかも、

先日も書いたように、

姉菜那は、凄すぎる妹美帆に嫉妬し、

「(日本代表になった)妹美帆の服を、燃やしてやろうか」

「(妹美帆がレースで)転べばいい」などと思ったと率直に述べていました。

この複雑でねじれた感情、人間として理解できますよね。

しかし、

その悔しさや辛さ、いら立ちを、エネルギーに変え、

155㎝の、スピードスケートのレーサーとしては小柄な体で克服したのですから素晴らしいとしか言えないですね。

ご両親と、菜那・美帆二人の兄ちゃんの

「大輔」さんが一番喜んでいるでしょう。

二人は兄大輔さんの影響でスピードスケートを始めたそうですから。

競い合い高め合った二人、

おめでとう!

本当におめでとう!

この喜びを、みんなに分けてあげて下さい。

 

それでは、

今日の一曲  

韓流ブームのきっかけになった

冬のソナタ主題歌

最初から今まで

どこの国の人も、このようなラブロマンスには弱いんですよね。

韓国人も日本人も、北朝鮮や中国人、

もちろんアメリカ人もです。

そうです、

人間みんなチョボチョボなんですよね。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

引用ですが、

平昌オリンピック期間中、省略しています。

でも

もちろん、ホントは本、読んではいただきたいんですよ。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年2月25日  

        (NO.111)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良

 

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

e-mail 

nob@taiyo-law.jp

太陽法律事務所ホームページ

おもろいもんみっつけた

→友人の辻井一基(つじいかずもと君のブログで、

おもろいもんを見つけてね!

 

2018年2月22日 (木)

高木菜那と高木美帆

     こんばんわ!

お元気ですか!?

平昌オリンピック、

連日熱戦が続いていますね。

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.110

読んでいただきたい

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 発行 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

では、

今日も平昌オリンピックから

高木菜那と高木美帆

1.スピード女子団体追い抜きで

  金メダル

 21日、菊池彩花、佐藤綾乃、高木菜那、高木美帆の4人の結束力で、この種目、

見事優勝しました。

1500㍍金メダルのブストをはじめ、今大会3人のメダリストをそろえたオランダ勢を、

決勝で破ったのです。

 報道によると、

オランダは団体の練習に時間をかけない、

前記ブストは、「一週間、3人で合わせ(調整す)れば、勝てる」と豪語していたとのことです。ちょっと油断があったかもね。

 一方の日本の4人は、

個人としての体格や記録で劣るものの、この競技種目についての科学的分析

つまり空気抵抗を最小限に抑える滑りや、

先頭交代のチームワークなどを磨き、

年間300日以上もの練習を重ねました。

 観戦していても、すごくわくわくしたレースでしたが、

当初日本リード、中盤オランダに逆転され、最後ラスト一周での再逆転、

見事な金メダルでした。 

 

2.姉・妹(あね・いもうと)の確執

 高木菜那は姉、高木美帆は妹です。

有名なのは妹美帆でしょう。

この二人について、

22日の日刊スポーツ紙から引用・要約させてもらいます。

 妹への嫉妬が菜那を変えたというのです。

2009年12月、妹美帆が国内史上最年少でバンクーバー五輪代表に選ばれ

「スーパー中学生」と脚光を浴びました。

その横で姉菜那の心は荒れていきました。

「美帆の姉」として扱われるいら立ち。

その妹に、リンクでは勝てない悔しさ、辛さといら立ち。

ケンカも増え、両親にも当たりました。

姉菜那は、「口に出すと悔しくて泣いてしまう」と、誰にも本音を言いませんでした。

 当時、

帯広南高校で菜那を指導していた東出俊一さんは、「美帆宛に届いた日本代表の服を見た菜那が『燃やしてやろうかと思いました』と笑いながら言っていました。

もちろん冗談ですが、それだけ妹を意識していました」と振り返っています。

 だが、「(妹美帆が)転べばいい」とさえ思っていたバンクーバー五輪で、菜那の嫉妬は消えました。

あれだけ速かった妹が最下位に沈んだのです。

菜那は、「上には上がいる」と4年後のソチ五輪へ自らの視線を向けました。

 すると今度は、

姉菜那の姿が、美帆を変えました。

2013年12月のソチ選考会で、美帆はまさかの落選。

五輪切符つかんだ菜那の喜ぶ顔を見たのです。

4年間、「五輪」を言い続けていた姉菜那。

美帆は「そこまでガツガツしなくても」と思っていた自分が情けなかったのです。

そして、

かっての菜那と同じように、美帆もまた、4年後の平昌へと決意を固めたのです。

 8年に及ぶ高木姉妹の五輪物語。

昨日、25歳と23歳の二人に最高の結果が待っていました。

3.オランダ人コーチ

 ところで、

この優勝の陰にいたのが、実は、オランダ人コーチのヨハン・デビット氏です。

ご存じの人も多いでしょうが、

オランダは、人口は1600万人、面積は4万2千㎢といずれも、日本の十分の一位ですが、冬季種目の強豪国です。

 そのオランダ出身のコーチ(スポーツを支える人)により、

今回の快挙がもたらされたのです。

スポーツにおける開放性、インターナショナル性、ワールドワイド性がうかがわれ、

楽しい気持ちになります。

逆バージョンですが、同様の例として、夏季オリンピックでのシンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)で、ぼくが親しくさせて頂いている

井村雅代コーチが、中国選手を指導してメダルを獲得したことがあります。

 そのように考えると、

わが国がとか、日の丸がとか、どの国がとかいうより、

集って競うアスリートの日頃の努力・精進

乾杯ですよね!

おめでとう。

 

それでは、

今日の一曲  

1972年札幌オリンピックで歌われた

虹と雪のバラード

トワエ・モア

今でも、特に冬のオリンピックのときには、必ず歌われたり流れたりする名曲です。

写真は、こけた「ジャネット・リン」

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は●pを引用します。

いや

本当は、古田敦也選手のことについて、本の内容を引用すべきなのですが、オリンピック期間中は、止めておきますね。

 それでも2020までには、十分時間があります。

でも、

急いで読んでいただける人は、ネットや本屋さんで注文をお願いします。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年2月22日  

        (NO.110)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良

 

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

e-mail 

nob@taiyo-law.jp

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おもろいもんみっつけた

→友人の辻井一基(つじいかずもと君のブログで、

おもろいもんを見つけてね!

 

2017年5月20日 (土)

大阪オリンピック

  こんばんわ!

スポーツ弁護士のぶさん です。

元気ですか?

戦って敗れた話です。

 2000年頃、

1995年の阪神淡路大震災で元気が無くなった関西を元気にしようと、2008年に大阪で夏のオリンピックを開催しようとの運動がありました。

御存知のとおり、オリンピック開催が決定されるのは、そのオリンピックの7年前です。

 招致活動において大阪は、国内では横浜に快勝したのですが、結局、後出しじゃんけんの北京にさらわれてしまいました。

 その頃数年間、

ぼくは市民応援団として招致活動を応援したのですが、朝日新聞大阪本社の論壇に載せてもらった記事があります。

 当時、

 IOCがお金(買収)問題で大きく揺れ、IOC委員が、黒い輪とか、汚れたIOC貴族達などと大いに叩かれ、そこから再生しようともがいていたときの、ぼくの主張です。

平和学としてのスポーツ法入門(284p)参照。

タイトルは

大阪オリンピックと国際平和主義
1999年(平成11年)3月30日

<論壇> 

 改革への自覚が本当にあるのか。

国際オリンピック委員会(IOC)の買収疑惑をめぐる臨時総会後の、ぼくの感想である。

 それにもかかわらず、2008年の大阪オリンピックの招致を応援するのは

「人間の尊厳を保つことを大切に考える平和な社会の確立を促進する」とのオリンピック憲章の理念に、ひかれるからである。

 曲がりなりにも出直しを誓ったIOCは、

この理念に向けてさらに内部改革を進めるべきだ。外部監査や、委員を国際公務員的に位置づけるなど、民主的な統制を可能にする方策も考えるべきである。
 ところで、オリンピックのこの理念は、現実にはこの通り実践されてきたわけではない。二度の世界大戦による三回の中止を始め、権力者による世論操作や国際政治の道具として利用され、またテロの標的や宗教・民族問題など、道は平坦ではなかった。

 しかし、この百年の近代オリンピックの歴史を見れば、やはりプラスの方がマイナスを補って余りある。これは平和な国際社会創造へ向けての、スポーツの普遍的な力を意味する。それ
 このことが確認できれば、大阪オリンピックの招致理念を何にすべきかは、明らかである。日本国憲法の国際平和主義の理念を、世界に流布するための、絶好のチャンスとしてとらえるのである。
 憲法の前文や九条をどう解釈するか論点は分かれるが、日本国憲法が武器のない平和な国際社会を目指す規範として、世界の憲法の先頭にある点については、異論がないだろう。

 そして

 当然だが、規範は、不断の努力の積み重ねがないと実効性を持たない。つまり、平和な社会を目指すための具体的行動・努力が必要である。

 平和のための方策や運動はいろいろあり、自衛隊については議論のあるところだが、日本政府が不十分ながらも非核三原則を唱え、武器輸出を認めない政策を採ってきたことは評価できる。
 そして今、大阪オリンピックの運動を推進し、スポーツを通じた若者同士の友情や、世界からの多くの訪問客との交流、そこでのボランティア活動を通じて連帯を高め、平和への貢献を実践するのである。
 ぼくが龍谷大学と関西大学で講義している「スポーツ法学」のテーマの一つに、スポーツの持つ闘争性・権力性の問題がある。とりわけ格闘技は、その意識において、ほとんど戦争での戦闘行為と異ならないこともある。

 しかし、両者の決定的違いは、

殺すことを目的としているかどうかである。戦争は、どんなにきれいごとを言っても、人を殺すことが最大の目的だ。
 これに対しスポーツは、確かに基本的なところでは闘争本能と結びついているが、いかなる格闘技でも人を殺すことをルール化してはいない。

 スポーツは

人間がどうしても逃れられない

闘争本能を、ルール化により合理的に昇華させるという機能を持つ。スポーツが文化である理由の一つがここにある。
 スポーツ好きなら分かると思うが、競技で負けた時は悔しい。公式戦などでは悔しくて涙の出ることもある。

 しかし、その涙は、将来必ず

人生の糧になる涙である。

戦争で息子や夫を殺された時の、母や妻の涙と異質であることは明らかだ。

スポーツやオリンピックの「

勝つことではなく参加することに意義があるという言葉は、人生や歴史を長い目でとらえたとき、より輝きを増す。
20世紀は「戦争の世紀」だったが、

21世紀は「平和の世紀」にすべきだというのが皆の考えだろう。

 ぼくたちは、

憲法の平和主義の理念を最大限活用し、

オリンピック運動を通じて、

武器を徐々に放棄してゆく(べき)国際社会の中にあって、名誉ある地位を占めることが可能だと思う。

広島の平和の灯を聖火に合体させるのだ。

 オリンピックのための費用も、

平和への必要経費として、むろん情報公開を前提にして相当額を認められるのは当然である。
 平和という抽象的概念が票にならないのは、国内の選挙だけでなくIOCでも同じだ。少なくとも今回の買収疑惑が表面化するまではそうだったようだ。

 しかし、今、

本来の理念・原則への回帰こそ求められている。それを実現できる最高の位置に、大阪つまり日本がいることを自覚すべきである。

辻口信良 2008年大阪オリンピック!! 応援団団長、弁護士

 

それでは、今日の一曲   

1964(昭和39)年の東京オリンピックのときの三波春夫 

東京五輪音頭です。

敗戦(1945年)から、わずか19年での世界最大のスポーツの祭典 

東洋の奇跡と言われるほど、すごいことでした。

戦争がなければ、1940年に東京での開催が決まっていたのです。

今度は、2020年東京・オリンピック・パラリンピックです。

<おまけのひとこと>

  2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、政治の世界では、安倍首相が、何とその年までに憲法9条を改正して施行するなどと、とんでもない暴言を吐いています。

 日本国憲法の理念を全く理解しない安倍さんは、別に人間的に悪い人だとは思いませんが、残念だけれど、日本のトップとしては失格だと、ぼくは思います。

職業としての政治家としての理想がありません。

 ただ、

どのような事態になろうとも、スポーツ・オリンピックが平和創造機能を有するとのぼくの確信に、全く揺るぎはありません。

 そんな楽天的で良いのかと言われますが、良いんです。スポーツを通じての友情そして平和は、不変で普遍です。

 今日も

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました 

また、覗いてください。

2017(平成29)年5月20日  (NO,19)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良