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2018年3月 4日 (日)

羽生結弦に国民栄誉賞?

     こんばんわ!

3月最初の日曜日。

気温が18度近くまで!

大阪は春の気配です。

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.114

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

今日は、

羽生結弦に国民栄誉賞?

まだ正式に決まったわけではありませんが、このニュースがあります。

ぼくは、

羽生選手が優勝した直後、平昌で、このことを予測しみんなに話していました。

1.国民栄誉賞

国民栄誉賞は、1977年(昭和52)年8月30日に、当時の福田赳夫内閣総理大臣により制定された「国民栄誉賞表彰規程」に基づき授与されるものです。

 これまで、

第一回の王貞治さん(プロ野球)から、

今年同時受賞の井山裕太さん(囲碁)、羽生善治さん(将棋)まで、40年間の間に、26の個人と団体に贈られています。

 その目的は

「この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。」

とされています。

受賞者には、スポーツ選手の外、

古賀政男、長谷川一夫、植村直己、美空ひばり、藤山一郎、長谷川町子、服部良一、渥美清、吉田正、黒澤明、遠藤実、森光子、森繁久弥の各氏がいます。

 そして、

「表彰・盾のほか、記念品または金一封を添えることができる。」とされています。

2.これまでのスポーツ関係受賞者

 スポーツ関係のこれまでの受賞者は、

順番に、

王貞治、山下泰裕、衣笠祥雄、千代の富士貢、高橋尚子、2011ワールドカップ日本女子代表、吉田沙保里、大鵬幸喜、長嶋茂雄、松井秀喜、伊調馨、井山裕太、羽生善治の各氏、団体です。

なお、

この中で井山、羽生両氏については、

ぼくのスポーツの定義に入っています(平和学としてのスポーツ法入門 9p)。

また、上に述べた植村さんは冒険家とされていますが、スポーツ選手のカテゴリーでも良いかも知れませんね。

3.授賞の基準

 上記に述べた目的にあるとおり、基準は曖昧です。

亡くなられた方も対象になりますし、

王さん(台湾国籍)のように、外国人も対象になります。

実施要領では、

「候補者について民間有識者の意見を聞く」とされているので、首相の要望だけでは決められない仕組みにはなっていますが、

実際は、その時の首相(内閣総理大臣)の意向が強く反映されます。

 ぼくが印象に残っているのは、

東日本大震災・福島原発事故の2011年、

FIFA女子ワールドカップドイツ大会で優勝し、国民に感動と元気を与えた「なでしこジャパン」です。

スポーツには、すごい力があると確信しました。

 ただ、

時の首相が、保身や政権浮揚を目的に行うのではないかとか、

贈られる側ではなく贈る(首相)側の賞だ

などと批判されることもあります。

要するに「スポーツの政治的利用」ではないかということです。

実際、

長嶋・松井両氏への授賞の際、安倍首相が、自身「96」の背番号を付けて登場し、授賞場所が、有権者が大勢集まる東京ドームだったこともあり、憲法の改正規定である96条を意識したものだと言われ、

巨人フアンの徳光和夫アナウンサーが、

「96?憲法改正に関係あるのかな」とつぶやいたエピソードがあります。ちなみに、首相自身は96代総理大臣だからと弁明したようですが・・・。

 第二次安倍内閣になって以降、2013年から2018年までの間に、羽生結弦選手にも授与されるとすると7人とハイピッチで、しかもスポーツ選手ばかりです。

スポーツやスポーツ選手を讃えることは、ほとんどの国民が賛成するので、それを自分の都合の良い政治目的に利用してはいけないのですが、政治家にそれを求めても無理です。

ですから、

逆に私たち国民が、国民栄誉賞と政治における政策は別だと、しっかりと理解して対応すべきなのです。

4.受賞を断った人

 受賞を 断った人としては、

まずプロ野球の福本豊選手です。

福本さんは、1983年、当時世界記録となる通算939盗塁を達成、中曽根康弘首相から授与を打診された際、断った理由が「呑み屋に行けなくなる。」と話したと報道されましたが、本当は

「そんなんもろたら、立ちションもでけへんようになる」と言ったとされます。実際には王さんのような野球人になれる自信がない。記録だけでなく広く国民に愛される人物でないといけないと思ったと心中を語ったとのことです。

福本さんらしい、面白いというと失礼ですが、謙虚で率直な気持ちだなと思いました。

 また、

イチロー(鈴木一朗)選手は、

2001年メジャーリーグで日本人選手として初のMVPを獲得したとき、2004年メジャーリーグでのシーズン最多安打記録を更新したとき、2度にわたって打診されていますが、

いずれも

「もし、賞をいただけるなら現役を引退した時にいただきたいです。」と固辞しました。

 ぼくは、

日本で初めて首位打者になった直後、若きイチロー選手と大阪でゆっくり話したことがあるのですが、その時の求道者のイメージが伝わる話です。

5.スポーツと国民栄誉賞

 賞の目的で書いたとおり、

この賞は、スポーツに特化した賞ではないのですが、

「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績」とされています。

その「業績」の中に、スポーツが、スポーツ選手が多く含まれていることは、スポーツ愛好家としては大変うれしいことです。

要するに、

社会生活の中で、スポーツにはそのような普遍的な力と意義があるということです。

これは、ぼくが平和学としてのスポーツ法入門36pで述べている、

現代社会における「スポーツの国家的意義」、社会的意義の一つといって良いでしょう。

国民栄誉賞などもらうと、品行方正でなければならない、立ちションもできないという福本さんの気持ちも理解できますが、他方でそんな人間くさいところも含め、人々の気持ちを豊に、楽しくさせてくれる、それがスポーツだと思います。

 その意味では、

先の平昌での金メダルを取った小平奈緒選手と、五輪3連覇を阻止され悔しかったたけれども一層の友情を深め、そして私たちに感動をもたらしてくれた李相花(イサンファ)選手の2人にも、一緒に上げても良いと思います。 外国人でも構わないはずですから。

 

それでは、

今日の一曲  

自然界は今、

冬と春の諍(いさか)いの最中です。

前回は、襟裳岬の春を聞いてもらいましたが、

3月になっても、まだまだ雪が舞う北国もあるんです。

そう、

冬にはこの歌もいいですよね。

粉雪

レミオロメン

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)よりは、

平和&スポーツあれこれが長くなったので、今日はを引用はお休みします。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年3月4日  

        (NO.114)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良

 

住所 〒530-0047

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太陽法律事務所ホームページ

おもろいもんみっつけた

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