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2018年2月 8日 (木)

平昌オリンピック開幕

    こんばんわ!

お元気ですか!?

2月9日、

冬季平昌オリンピックが開幕!

但し、今日8日から、

競技が始まっています!

毎回

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.107

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツ

ひとことふたこと

今回は、

1.スポーツと政治

スポーツと政治、むずかしいですね。

でも、

国際社会では、

間違いなくスポーツと政治は関連します

典型は、よく言われる1936年の

ヒトラーによるベルリンオリンピックですが、

特にスポーツの世界最大のイベント、オリンピックは、どうしても政治と切り離せないのです。

それは、

今回の平昌オリンピック開催に当たっての、

北朝鮮と韓国、またアメリカや日本の動きや報道をみれば明らかです。

(1)北朝鮮の思い

 イニシアティブを取ったのは北朝鮮です。

現在北朝鮮は、国際的に孤立しています。

核実験などによる国連の輸出入制裁決議で苦境に立っており、何とかそれを挽回したいと考え、

タイミングを計り、1月1日、金正恩朝鮮労働党委員長の談話を発表しました。

つまり、

疲弊し、内心大いに不満を持っている北朝鮮人民の気持ちや思いを、

一方、オリンピックに乗り込むことで求心力に変えると共に、

他方では、米・韓・日(とりわけ米)への憎悪を煽っているのです。

これは、戦争的ナショナリズムです(入門41p)

オリンピックを成功裏に終えるため、平昌(韓国)が北朝鮮の参加を拒否することはないとの確信の元でのアピ-ルでした。

そして、

アスリート(選手)というよりは、

管弦楽団や美女軍団など、派手なパフォーマンスの人たちを送ってきたのです。

一方で、北は国内で軍事パレードを行い、軍事的力を誇示しました。

あくまで国内の行事であると断り、必要以上に米・韓を刺激しないとの憎い演出です。

(2)韓国の思い

 この北朝鮮の変化球に、韓国の文在寅大統領は応じ、女子アイスホッケーでは、南北合同チームまでできました。

入場は朝鮮半島をあしらった旗での入場でしょう。

元々同じ民族ですし、朝鮮戦争(1950~53)以来、離ればなれになったままの肉親もいます。

なお、朝鮮戦争、民間人も含み

400万人以上が死亡とも言われています。

そして、

国民の多くは、朝鮮半島が統一されることを願っており、

ただ、韓国としては独裁国家北朝鮮のようになるのはゴメンだ、というところです。

そして、文大統領は、

彼自身、融和派であることも踏まえ、オリンピックを政治的に利用しようと考え、

北の参加で、国民を盛り上げ、

自身の求心力や支持率アップを考えたようですが、この思惑は外れ、逆に現在、支持率は下がっているようです。

 スポーツ自体の問題としては、

特に合同になる韓国のチームは、本来出場予定の一部選手が外されることになり、

フェアさという点では、確かに問題です。

(3)アメリカの思い

 アメリカの本心は、

北朝鮮のミサイルが本格的に

アメリカ本土に届く性能を持つ前に、北(の軍事施設)を、叩きたいと思っているでしょう。

そして、

このオリンピック期間中にも、北がミサイルの性能を高めていることに、焦りといらだちを感じているはずです。

しかし、冷静に考えれば、

前回(2月7日 NO.106)も書きましたが、

本当に恐い思いをしているのは、強がっている北の金正恩自身なんですね。

なぜなら、

世界最強の核超大国ににらまれ、すぐ目の前で「斬首も」などと脅されて米韓軍事演習をされているんですから。

北朝鮮を支持するつもりは全くありませんが、核疑惑関係をいうなら、

トランプ大統領は、

イスラエルにも同じことを言う必要があるでしょう。

しかし、決してそのようなことは言わず、

却ってエルサレムを首都として認めるなど

挑発的なことをしています。

(4)日本の思い

さて、日本です。

韓国の文大統領が慰安婦問題で日本に見直しを求めてきたので、

安倍首相は、一時、オリンピックの韓国へ行くことに難色を示したようですが、ぼくは、結果的に行くことになり良かったと思います。

 もちろん、

慰安婦問題は、既にきちんと合意された政府間の約束ですから、

正義は日本側にあり、合意の誠実な履行など、言うべきことはきちんと主張しなければなりません。

そうはいっても、

日本の総理大臣として、南北朝鮮分断の大元が、明治憲法時代の日本帝国主義による

朝鮮半島の植民地支配にあることは、心にとめておく必要があります。

 それらをふまえたうえで、

2020の東京オリンピック・パラリンピックのこと、

そして、

スポーツの平和創造機能について大いに語ってほしいものです。

2.アスリートファーストと

  スポーツの平和創造機能

まず

(1)アスリートの取るべき態度 

 スポーツと政治について、

どう考えればよいのでしょうか。

まず、押さえておかなければならないのは、

上記にも記載したとおり

スポーツが政治と無関係でいることはできないという事実です。

 それを前提に、

アスリートは、まず自分が出場するその試合・競技において、それぞれ全力を出して闘うことです。

 日頃鍛えたアスリートは、

特にオリンピックでは、

私たちがまねのできない素晴らしいパワーやスピード、技術、心身の力、その真摯で懸命な競技での闘いを、私たちに見せてください。

私たちは、それを観て応援し、興奮・感動します。

しかし、それで全てではありません。

ぼくは、

アスリートは、スポーツに対する公権力の政治的介入については最大限拒否しつつ、

逆に政治的発言や行動をすることは、構わないと思います。

(2)アスリートの政治的発言・行為

 今も書いたとおり、

アスリートのスポーツにおける本分は、自身の勝利を目指し、

その競技で最高のパフォーマンスをすることです。

そのことで、観る人は感動します。

そして、私たちは、そんなアスリートに

憧れリスペクトします(アスリートファースト)

ただ、

競技を離れれば、アスリートも普通の人です。

そして、

普通の人は、全員政治的人間なのです。

 具体的にいいましょう。

1980年モスクワオリンピックに、

アメリカや日本は不参加を決めました。

原因は、当時のソ連によるアフガニスタン侵略という優れて政治的・軍事的問題でした。

ですから、それに抗議するオリンピックへの不参加は、

アメリカ政府や政治家(カーター大統領)による、明らかに政治的行為(決定)でした。

ぼくは、

そのカーター大統領の政治的決定に対し、

アスリートは、更に反対して参加することもできたと思うのです。

具体的には、

アスリートの集団である各IF(国際競技連盟)や、各国のNOC(国内オリンピック委員会)、

つまり、USOC(アメリカオリンピック委員会)やJOC(日本オリンピック委員会)が決めることですが、

それぞれが、自主性を持ち、主体的に決定すべきだったのです。

現実には、

日本や当時の西ドイツは、アメリカの意思を忖度し、参加を断念しましたが、

フランスやイギリスは、アメリカの意思を無視し、参加したのです。

それぞれが政治的行為でした。

なお、

アメリカでは一部の選手などが、結果的には負けましたが、

モスクワ五輪不参加決定は、納得できないと裁判を起こしました。

ここに

日本のスポーツ界が、

実はスポーツ界だけではないのですが、

日本、日本人の自主性、主体性に関する遅れ、

個人主義の未発達、後進性を感じるのです。

それでは、

今日の一曲  

平昌オリンピック開幕を祝い応援する歌

サザンカ

これは、NHKのオリンピック応援歌だそうです。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は引用はないのですが、

平昌オリンピック、出場するアスリートには、

ありきたりですが、

日頃のトレーニングの成果を存分に発揮して悔いなく闘って欲しいと思います。

そして、

応援する私たちも、

もちろん、日本人を応援するのはOKです。

ただ、

「ニッポン!! チャチャチャ!!」はいいんですが、

「ジャパニーズ・オンリー」のような応援は、止めましょうね。

そして、

あんまり何色のメダルなどとは言わず、

大いにスポーツ自体を楽しみましょう(入門42p)。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年2月8日  

        (NO.107)

スポーツ弁護士のぶさん こと

太陽法律事務所 弁護士辻口信良

 

住所 〒530-0047

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TEL 06-6361-8888

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