本当の意味の国連軍 3
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スポーツ弁護士のぶさん です。
本当の意味の国連軍 3
前回の続きです。
8.朝鮮戦争の勃発と国連軍
しかし、残念ながら、
本当の意味の国連軍ができる前に、1950年6月25日、朝鮮戦争が起こりました(休戦協定は1953年7月27日)。
アメリカには、日本の非武装以上に大切な、
「対ソ戦略・反共の砦としての日本」いう世界戦略がありましたから、さっさと実質軍隊である「警察予備隊」を創るよう求めてきたのです。
そして、日本政府も自由主義陣営としてアメリカの兵站(へいたん)基地になったのです。
ここで一点、朝鮮戦戦争には、国連軍が参加し、北朝鮮・中国軍と戦ったことになっています。
しかしこれは、国連の安全保障理事会(安保理)で拒否権を持っているソ連(当時)が、
中国問題のからみで安保理を欠席している内に、北朝鮮非難決議が行われたことと関連します。
つまり、朝鮮半島に派遣されたのは、実質はアメリカ軍中心の多国籍軍なのに、
ソ連側としては、
「錦の御旗」である「国連軍」の名称を使われてしまったのです。
ですから、もちろんこの軍隊は、ぼくの考える「本当の意味の国連軍」ではありません。
それはともかく、東西両陣営の厳しい国際政治のパワーポリティクスの中、
未だに本当の意味の国連軍はできていません。
そして、現在国際連合は、国際紛争の事案に応じて、場合により、多国籍軍が、
国連軍「的」に、行動しているのが実際です。
ただ、ぼくは、
ソ連・東欧社会が崩壊し、いわゆる冷戦構造が極めて緩やかになった現在、きちんとした国、具体的に言えば、日本、
平和憲法を持っている日本国が中心になって、粘り強くガンバれば、本当の意味の国連軍を創るスタート地点に立てるはずだと、ぼくは考えています。
ぼくは、このブログ(本)の読者である若者たちに、その導火線になってもらいたいと、
強く期待しているのです。
この点については、また別の機会に書かせてもらいます。
これからさらに進む憲法改正議論の関係で
→日本が、普通(ただ)の国になってはダメだ、
との議論と関連します。
日本が、普通の国にならず(戻らず)、何とか9条を守り、引き続き世界の先頭を走り、国際社会の平和を創造していかなければなりません。
9.戦争は最大の人権侵害
ぼくはもう一度、声を大にして
戦争は最大の人権侵害であると断言します。
そして、だれもが戦争はいやだし反対なのです。但し、「死の商人」、戦争により金儲けをする人は除きます。
もし、上記本当の意味の国連軍ができたら、世界の人民は、どれほど安全・安心でしょう。
そして、永久平和のためという理想に燃えた憲法を持つ日本としては、国連軍を実現するため大いに力を尽くすべきで、その世界史的責務があると思います。
これは、
平和学としてのスポーツ法入門でぼくがいう
「守る平和」の観点からの提言です。
ぼくには、戦後日本政府が、
特に国連に加盟(1956年)してから今日に至るまで、
本当の意味の国連軍を創設するために、何らかの努力をしたという事実を知りませんし、またその気配を、残念ながら全く感じません。
それどころか、逆に日本をこれまでの諸国と同じく
普通(ただ)の国にしようとしての、
9条改正の企てが着々と進行しているのです。
この点については、
憲法改正の問題とからめ、また別の機会に書きます。
もう一度繰り返しますが、
70年間、世界平和のため、国際社会で先頭を走ってきた日本を、
普通(ただ)の国にしてはダメなのです。
では、
今朝の一曲
ボブ・ディラン Bob dylan
風に吹かれて! Blowin' in the Wind
<おまけのひとことふたこと>
1.大相撲
昨日(24日)千秋楽の大相撲秋場所
大関豪栄道が、星の差、三つを守り切れず、結局モンゴル出身の横綱日馬富士が
11勝4敗で逆転優勝しました。
四人いる中で一人横綱になり、満身創痍でしたが、最後、すごい精神力と集中力でしたね。
そして、日本語も上手い。
最後の優勝決定戦の前、部屋の十両力士と調整したのを、「力士をテレビに映したやりたくてね」などとユーモアで語っていました。
おめでとう、日馬富士。
なお、ぼくのお気に入りの琴奨菊は、西前頭1枚目で10勝5敗と勝ち越し、三役復帰は確実です。
ただ、欲を言えば優勝して欲しかった。
豪栄道にも日馬富士にも勝っていて、
大きなチャンスだったんですよ。
引き続き、がんばれ琴奨菊!!
2.後期の講義
21日木曜日から、大学の後期講義(スポーツ法学)が始まりました。
今日も
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました
また、覗いてください。
詳しくは、
2020年までに、
平和を愛する人必読の
平和学としてのスポーツ法入門
(民事法研究会 2800円+税)
を読んでください。
2017(平成29)年9月25日
(NO,69)
スポーツ弁護士のぶさん こと
太陽法律事務所 弁護士辻口信良
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4-8-2
北ビル本館4階
TEL 06-6361-8888
FAX 06-6361-8889
e-mail
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