2019年2月12日 (火)

警視庁による日大アメフト事件捜査報告

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか?

ぼくは、元気ですよ!!

2019年、今年初めて、

久しぶりのブログ更新です。

もっと、頻繁・丁寧に更新したい気持ちはあるのですが、

気持ちだけで時間管理ができず、全くできません。

すみません。

簡単に書ける、Face bookで、

週2~3回一応書いていますので、なんとかそれで勘弁して下さい。

Facebook友だち歓迎です。

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.155

では、     

昨年2018年5月18日のブログでぼくは以下のことを書きました。

そして、その関連でテレビにも出させていただきました(テレビ朝日)。

これは、どうしても書かざるを得ないですね。

日大アメフト問題です。

平和&スポーツあれこれ 

では、

事故ではなく

事件と考えられる今回の行為について

1.スポーツでの怪我は、

  違法ではない

 スポーツによる怪我は、

「違法性が阻却」されると言います。

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、スポーツを行うに際して、人に怪我をさせることがありますが、そのような場合でも、それは違法行為ではないということです。

ボクシングによるKOが典型で、それは、仮に結果として死亡事故になっても「正当な業務行為」として違法性がないのです。

それは、刑事上も犯罪(傷害罪)になりませんし、民事上も損害賠償(不法行為)の対象にならないのです。

事前に承諾しているとか、許された危険などとして説明されます。

それが、スポーツの怪我における違法性阻却問題なのです。

2.違法行為になる場合

 しかし、違法行為でない、つまり合法であるというのは、その行為が事前に定められているルールに従い遂行された場合のことです。

ルールに反する行為は違法であり、それは競技における違反(反則)として、一定のペナルティが科せられます。

違反者が退場処分になるとか相手方の得点になるとかです。

 確かに

フェアプレイはスポーツでの大切な理念ですが、どのような競技でも、残念ながら違反行為は起こります。

それは、競り合い勝ちたいと思う気持ちと、各自が持っている邪悪な心根(こころね)があるからです。

 そのようなことを見越して、それぞれの競技には反則に対する処分も決められているのです。

ここまでは、それぞれの競技における自治の問題と言えるでしょう。

3.違法行為が

  犯罪行為になる場合。

 ただ、上に述べた、試合内での審判による反則処分にとどまらない

「悪質な違反」も考えられます。

これが、今回の日大の選手が関学のQB(クオーターバック)に仕掛けた行為でしょう。

ビデオで見る限り、あれは

試合中に審判が「反則としてペナルティ」を与える場合を越えています。

つまり、

明らかに意図的に、簡単に言えば試合とは関係の無い

傷害を目的とした行為といわざるを得ません。

 これは、

例えば、野球でピッチャーがバッターに対し、当てようとして意図的にビーンボール(デッドボール)を投げる場合といって良いでしょう。

もちろん、

当てようとしたか否かは「内心の問題(故意か否か)」なので、立証の問題があり、実際の処分はなかなか困難ですし、現に刑事の傷害事件や民事の損害賠償請求事件として問題にされることは、まずありません。

これ以降は、直接の見聞ではないので不正確かもしれませんが、

ぼくの認識は以下のとおりです。

今回、監督が「あれくらいやっていかないと勝てない」と言いました。

また、日大の複数の選手が、監督が「関学のQBを潰してこい」と言ったと聞き、「違反=反則行為をするなら(試合に)出してやる」と言った、これらが事実だとすれば、

当該違反選手と監督は、刑事事件の被疑者となります。

具体的には、「傷害罪の共同正犯」あるいは、

選手は「傷害罪の実行正犯」、監督はその「傷害罪の教唆犯」であると言えます。

4.今後の方向 即退陣!

 大変悲しい事件で、スポーツを愛する皆さんやぼくにとって、残念至極な事件ですが、

今まで明らかになっている内容だけでも、監督は速やかに退陣です。

 そうでなければ、

アメフトという競技が、そして、日大がどんどんみんなから見捨てられていきます。

時間はありませんよ、それぞれの関係者の皆さん。

そして、ぼくは

指導者を指導するシステムの構築を急ぐべきだと思います。

2020は近い!

以上

上記のように書いたのです。

しかし、それ以後の警視庁の捜査で

雰囲気が変わりました。

1.警視庁の捜査結果

 警視庁は、2019年2月5日、

上記アメフト問題で、日大の監督・コーチから選手への

「危険な(悪質)タックル」の指示は認められなかったと、検察庁に報告しました。

エッ?と思ったのは、ぼくだけでなないと思います。

というのは、上記にも書いたとおり、事件直後、

ビデオでの放映なども確認した後、

はっきりと監督が「あれぐらいやらないと勝てないでしょ。やらせている私の責任。」と言っていました。

 そして、それらを受け、アメフト関東学連や日大の第三者委員会は、違法な指示があったことを認め、試合の禁止や監督らを解任していたのです。

 

2.刑事責任の厳格性

 ただ、この問題には、

「刑事事件の有罪」「民事事件の勝訴」には違いがあるとの、

一般の人には分かり難い問題があります。

 つまり、刑事事件で有罪として刑罰を科す場合には、

「厳格な証明」が必要なのです。

 ところが、民事事件で勝訴する場合

「証明の優越」で足りるのです。

 そして、今回は刑事事件です。

警視庁は慎重に捜査をした結果、刑事裁判にして有罪を立証するだけの資料・証拠は集めることができなかったと判断したと思われます。

我々は、このことを確認する必要があります。

 つまり、刑事事件として立件されなかったからと言って、先に決定された関東学連の処分や、監督・コーチの解任が間違っていたとは言えないのです。

 この点、くりかえしますが、一般には分かり難いと思います。

 ただ、この点を理解していただかないと、せっかく反省し、正直に事実を説明した宮川選手が、全くのピエロになってしまいます。

つまり、監督やコーチから指示もされないのに、

彼が勝手に思い込んで相手方選手をケガさせただけだと。

 この結果

監督・コーチは、犯罪の嫌疑不十分として、

宮川君は、犯罪事実はあるが被害弁償もしているし反省もしているとして、

いずれも「不起訴処分」になると思われます。

3.警視庁の捜査を前提として

 もっとも、警視庁の捜査が正しいとして、二つ指摘しておきます。

(1)一つは、正直な宮川君が言う通り、当時、彼がやらざるを得ないと思う「絶対服従の空気」があった事実です。

 彼は、あの行為を行わない限り、試合に出ることができないと思っていました。

現在も日本の体育会に残っている、絶対的な、上意下達、上命下服体制です。

これがあった事実は否定できないでしょう。

 あの局面、監督やコーチに、

自由にものが言えた部員がいたら、ぜひ名乗り出て欲しいものです。

(2)二つめは、実はそれが体育会だけでなく、

もっと言うと日本の教育界での、

自分できちんと考え、自立し、自発的・自律的に行動できない、

私たち日本人の体質の現れだと言うことです。

本当は、このことが今回の事件の一番の問題だと

ぼくは思います。

繰り返しますが、宮川君だけ日大だけの問題ではないのです。

試合相手であった関学や、他の体育会にも互換性の可能性はあった、

さらに自戒を込めて言えば、ぼくなど一般の日本人にも、

逃れることのできない歴史的な負の遺産であるとぼくは考えています。

一言で言うと、「個人主義」の未発達です。

以下、今回の教訓を少し説明しておきます。

4.個人の尊重と

  指導者を指導する体制の確立

 ぼくは、明治以降の日本の体育制度の歪み(ひずみ)だと思います。

1872(明治5)年に日本の学制が誕生したとされます。

 ぼくはその迅速なスピードについて、明治の先達に敬意を表します。

ただ、その教育が、残念ながら当時の西洋列強の侵略・蚕食の危険・圧力もあり、

議論や過程を大切にするべき、本来の教育としての体をなしていなかったのでないかと考えているのです。

結論・結果重視の、上から教え込む、詰め込む形の教育スタイルで、

引き出す形の教育スタイルではなかったのです。

 詳しくは、ぼくの「平和学としてのスポーツ法入門」

16p以下「体育と学校教育」を読んでいただきたいです。

 つまり、時間をかけ大いに議論し、未熟でもいい自分の頭や身体で考え、自立し自律して行動するという、教育に最も大切な部分が欠落していると思わざるを得ないのです。

これは、ぼく自身に対する反省でもあります。

いずれにしても今後、

目覚めた宮川君には、ガンバって、しっかりと自分で歩いて欲しいものです。

アレッ?

 

どこからか、誰かの高笑いが聞こえてきますが。

                                               以上

それでは、

今日の一曲  

まだまだ寒い毎日が続いています。

粉雪

レミオロメン

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は16p~を読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

増刷された

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2019(平成31)年2月11日  

        (NO.155)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

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太陽法律事務所ホームページ

おもろいもんみっつけた

→友人の辻井一基(つじいかずもと君のブログで、

おもろいもんを見つけてね!

 

2018年12月31日 (月)

今年一番、小平奈緒・李相花

 スポーツ弁護士のぶさん

              です!

   こんにちは!

お元気ですか!?

2018(平成30)年も終わろうとしています。

寒波来襲の大晦日、

最終の12月31日ですが、

みなさんにとって、どのような一年だったでしょうか。

今年は、

清水寺貫主の今年の一文字が

「災」であったように、

災害の多い年でした。

大阪府茨木市に住むぼくも、

6月18日の大阪北部地震や、

台風21号でそれなりの被害が出ました。

阪神淡路や東日本の大震災・福島原発被災に比べれば、

もちろん、

大したことはないんですが・・・。     

それはそうとして、

年間の、

「平和とスポーツの関係」ニュースで、

ぼくは一番に、

以下に述べる韓国平昌冬季オリンピックでの

女子500㍍スピードスケート、

小平奈緒・李相花の勝負と友情を挙げます。

そして、それは、

ぼくに改めて

スポーツの平和創造機能

確信させる出来事でもありました。

 以下、大阪弁護士会の会報2018年5月号に載せてもらった記事です。

大変長くなりますが、

人間の平和に対する夢と希望、

それは実現する、との思いで読んでいただきたい思います。

平和&スポーツあれこれ

平昌オリンピックと

「スポーツの平和創造機能」

        …小平奈緒と李相花(イサンファ)…
                              憲法問題特別委員会委員

                                     辻口信良

 2018年2月、韓国平昌(ピョンチャン)で冬季オリンピックが開催されました。

アメリカのトランプ大統領による北への斬首作戦・爆撃の恫喝の下、

直前に北朝鮮が参加を表明し、一部南北統一チームが結成されるなど、

久しぶりに「スポーツと政治」が話題になりました。

 ヒトラーがベルリンオリンピックを政治利用したことは有名ですが、

今回はスポーツと平和について考えます。

 ぼくは、

短い期間でしたが事務所のメンバーと平昌オリンピックを観てきました。

1.印象に残るできごと

 「平和でなければスポーツはできない」とよく言われます。

殺戮し合っている中でスポーツはできませんし、

現に1896年に始まった近代オリンピックは、

2つの世界大戦で3回も中止になりました。

 因みに、その内の1回、1940年は東京での開催予定でした。従って、

この「平和でなければスポーツはできない」という言葉は、

もちろん正しいのですが、

ぼくはもう1つ、

「スポーツの平和創造機能」つまり、

スポーツには平和を創る力があることを強調したいのです。

 それを今回、平昌での2つのできごとで確信しました。 

紹介します。

(1)羽生結弦選手と韓国女性

 1つは、フィギュアスケートで優勝した羽生結弦選手が、

韓国で、

特に若い女性に大変人気だったことです。

 怪我から復帰してぶっつけ本番での66年ぶりの五輪2連覇、

これはすごい快挙です。

日本でテレビ観戦された皆さんも感動したでしょうが、

実は韓国での羽生人気もすごいのです。

 ぼくは、それを感じつつ、

以前日本のおばさまたちを虜にした

「冬のソナタ」に代表される韓流ブームを思い出していました。

 つまり、あの韓流ドラマで、日本の女性は、

韓国にも良い物語があり、良い男性がいると思ったのです。

 そんな両国の庶民同士は、戦争や国際紛争を望むのでしょうか。

(2)小平奈緒と李相花

 2つめは、女子スピードスケート500㍍優勝の小平が、

銀メダル韓国・李と抱き合い健闘をたたえ合った光景です。

 二つの国旗と美しい涙がそこにありました。

 李には、冬季オリンピック3連覇がかかっており、小平に負け、

もちろん李選手はとても悔しいはずですし、

韓国国民も勝敗が決まったその時点では、

特に日本人選手に負けたことで、がっかりしたと思います。

 しかし、

ご存じのとおり、私たちが観たのは、

勝敗を超えた二人の友情(平和)でした。
 あの二人の仕草や行動を見て、

「スポーツっていいな」

「人間っていいな」と、みんな心を洗われたと思います。

(3)2つの国の報道

 この2つのスポーツ結果を、日韓の各マスコミは、極めて好意的に報道しました。

 日本の報道内容は、皆さんがご存じのとおりです。具体的に名前を挙げませんが、

排外主義的論調を基調とする全国紙なども、大変好意的に報道していました。

 そして、ぼくは現地(アウェー)韓国で、朝鮮日報やKBSテレビなど韓国のメディアも、

上記2つの競技結果を、とても好意的に伝えていると思いました。

 実際の言葉(ハングル)は、全く理解できませんが、

新聞の写真やニュースキャスターの口調などで、鈍感なぼくでも、

十分その雰囲気は分かりました。

2.「守る平和」と

        「創る平和」

(1)「守る平和」と国連軍

 私たちは平和を語る場合、

戦争から「守る平和」を語ります。

ぼくの理解では、

軍事(武力)による対応をどの程度重視するかの論争です。

 そこでは、軍隊(自衛隊)の力、領土問題、侵略か否か、自国民の優秀さ、

戦争被害などが語られ、

それらを忘れるな、風化させるな等と言われます。                         

これは戦争による破壊からの「守る平和」論争です。

 憲法改正問題など、確かにこの視点からの論争は大切ですが、

現実の複雑な国際情勢から考えると、

この点でのすぐの結論は難しいと思います。

 この「守る平和」について、ぼくは自分自身の結論は持っています。

憲法9条の改正は反対です。

そして「守る平和」でのぼくの結論・ファイナルアンサーは、

ぼくの

「平和学としてのスポーツ法入門」(民事法研究会)でも書いたとおり

「本当の意味の国連軍」を創ることです(276p)。

 ぼくが大学の講義で、学生にもいつも話すのは、国内社会と国際社会との対比です。

 まず国内の治安問題です。

 誰もが知っているとおり、今の日本の治安は、世界の中でも最高クラスの安全さです。

私たちは日常、警察官が治安を維持してくれているので、

安心して毎日を過ごしています。

 比較するアメリカでは、各家庭で、個人が、

何と2億7000万丁もの銃をもって、

自衛(武装)しているんです。

3億人強の人口のアメリカ、

銃を使えない赤ちゃんや、寝たきりの人を除くと、

一人一丁の銃を持っていることになります。

アメリカでは、毎年毎年、

もちろん今年も、銃による大量殺人事件が、何度かありました。

国内の治安、日米どちらが安全かは、比較するまでもないでしょう。

 その対比で考えると、仮に、日本の警察のような組織が国際社会にもあれば、

これをぼくは「本当の意味の国連軍」と言いますが、

現在私たちが各家庭で銃など武器を持たず安心して生活しているように、

各国の自国軍隊は必要ないはずです。

この点、

 いうまでもなくその場合、

国連軍は国際公務員です。

 そうは言っても、鈍感なぼくでも、

「本当の意味の国連軍」を作るのがどれほど困難な作業かは分かります。

 今も話題になる朝鮮半島での「国連軍」も、

多少国際政治を学ばれた方なら、

それが「本当の意味の国連軍」ではなく、

ソ連が安全保障理事会を欠席しているのを奇貨としてデッチあげた、

実質「アメリカ軍」であることは、ご存じでしょう。

従って、本当の意味の国連軍を創ることは、ホント難しく、

現在もありません。

 でも、困難でもこの作業、

つまり「本当の意味の国連軍」を作る作業は、続けなければなりません。

 ぼくは、一方各国の優れた政治家、

そして理想社会を求め世界中から国連に集っている外交官や若者に、

その夢を託したいと考えています。

そして、アジア・太平洋戦争の経緯から、

日本はそれを主導したりアシストする絶好の地位にいるのです。

それでも「本当の意味の国連軍」を創るには、

300年~500年はかかるでしょうが・・・。

(2)「創る平和」とスポーツ


 上記困難な「守る平和」問題と並行して、

ぼくは、それと比べれば簡単な「創る平和」について考えます。

 「創る平和」にはいろいろな手段があります。

具体的には、文学、音楽、絵画、演劇や映画など芸術、

国際姉妹都市協定、留学生交換、

各種NGO組織(ライオンズ、ロータリー等)などです。

そして、これら種々の人的・物的な国際的文化活動による交流を通じ、

「創る平和」を、もっと積極的に考えることが大切だと思います。

 私たちは理性を持った人間です。

だれかれの見境なく殺戮を開始するわけではありません。

 いくつかの外的要因と、

ぼくの言葉では「戦争的ナショナリズム」による洗脳が、

その沸点に達したときに戦争が始まります。

 私たちは、その戦争に至る沸点を冷却できる「理性」を持っています。

それが、「創る平和」の考えです。そして、

ぼくは、「創る平和」に最も相応しいのが、

「権力」にも深く関連するスポーツだと思うのです。

 ぼくはスポーツを、

「楽しみをもって、他人と競り合う刺激をもつ、一定のルールによる、心身の運動」

と定義しています。

 ぼくは、上にも述べた平和を創るためのいろいろな行為の中でも、

スポーツはもっとも意義のある行為だと確信しています。

 この確信を理解していただくため、

次に、そもそもなぜ戦争が起こるのか考えて見ます。

3.戦争の発生原因

 なぜ戦争は起こるのでしょうか。

ぼくは、戦争発生には、

大きく分けて2つの要因があると思います。

(1)外的要因
①領土(資源)的要因…地下資源、海洋資源、漁業資源など。

②政治的要因…相手方の政治体制を否定し自国の政治体制を押しつける。

③経済的要因…階級社会闘争、貧困社会、格差社会。

④宗教的要因…十字軍、アラブ・イスラエル・パレスチナ問題、カシミール、

           IS問題など。

⑤人種・民族・言語的要因…部族間闘争、ナチスドイツ、大日本帝国。

⑥その他…歴史的怨恨、死の商人の存在など。

 過去これらの外的要因が、実際は複雑に絡み合い戦争が発生してきました。

(2)内的要因
 しかしぼくは、これら外的要因の他に、

人間ひとりひとりの内心に存在する要因も加わり、戦争が起こると考えます。

 人間には「権力欲・闘争本能」があります。

 これは人間を含む動植物としての本能として、避けられない属性です。

 ぼくは、この権力欲・闘争本能が、戦争開始、戦争遂行に際し、

上記外的要因と並び、重要な要素・位置を占めると考えます。

 これは本能であり、邪悪とかよこしまなものとして片付けることはできません。

本能ですから最終的な克服はできないのです。

ここで「権力」とは「他を条件付ける力」のことです。

 要するに、他を圧倒したい、ねじ伏せ制圧したい、

君臨したい、自分の子孫を残したい等々。

 そして生き物として、これを払拭し皆無にすることは、残念ながら出来ません。

この権力欲・闘争本能は、殺害、

とりわけ大量殺害としての戦争において、その最も赤裸々な姿を現すのです。

(3)戦争の発生
 当然私たちの先人は、理性により反省し、また歴史上の経験、交渉などにより、

一方で外的要因を減らそうと努力し、

また、内的要因である権力欲・闘争本能についても、

個人としての研鑽や宗教的・倫理的修行などにより、

自制し抑制しようと努めてきました。

 従って論理的にいえば、

これらの外的、また、内的諸要因を少しでも減らすことができれば、

それだけ戦争が回避される可能性も高くなるはずです。

 しかし、実際には、これら外的・内的諸要因が、交差したり重なり合い、

場合により相互に誤解・猜疑心・嫉妬心などを挟み、

それらが増幅して戦争が発生します。

 そのプロセスは単純ではありませんが、

時の各国の権力者が、

多くは危険の外に身を置き、自身の権力欲の満足や保身、延命、

また、戦争により利益を得る

「死の商人」の後押しなどを受けながら、

戦端が開かれるのです。

 そして、一旦戦争が開始すると、

「戦争的ナショナリズム」の赴くまま、

破滅的結果まで行くことも多いのです。

 先のアジア・太平洋戦争もそうでした。

今後考えられる戦争の、最悪のシナリオは、

核戦争による相互破壊、人類の滅亡です。

4.スポーツによる

        戦争抑止機能
 ぼくは、

今述べた内的要因を減らすのに、スポーツが大きな意義を有すると考えます。

 即ち、権力欲・闘争本能を、

スポーツによる競争レベルに「昇華」させ変形させるのです。

端的にいって、

「殺すところまで行かずに闘争本能を満足させる」のがスポーツです。

 前述のとおり、

スポーツは「競争」をその要素とします。

競争は、特に格闘技などでは闘争を意味します。

皆さんも経験されたとおり、

スポーツでの勝負の結果はとても大切です。

 勝負に勝つことは、

権力欲・闘争本能を、十分ではありませんが満足させる機能を有します。

 スポーツ競技において、

勝って嬉し涙を流し、負けて悔し涙を流すのは、

競技者の権力欲・闘争本能が、

勝った方はそれなりに満足し、

他方負けた方はそれが破壊されるからです。

 これまで皆さんだれもが、勝負での、

勝った時の嬉しさ、負けた時の悔しさを経験されたはずです。

 大きな大会、重要な大会や自分が必死に頑張った試合の後、

勝敗いずれにおいても、間違いなく涙を流されたでしょう。

 また、たかだか学校での運動会や、クラス、部活内部の練習試合、

あるいは地域自治会の体育祭、運動会、更には親善競技大会でさえ、

勝ったときの嬉しさ、負けたときの悔しさがあったことを思い出されるでしょう。

 繰り返しますが、そのポーツでの勝利は、

確かに権力欲・闘争本能の十分な満足ではありません。

 しかし、ルールを介在させ、ある程度の満足で終わらせノーサイドの結論に導く、

それが人類の叡智、文化としてのスポーツなのです。

そこにスポーツの良さ、

スポーツの持つ「平和創造機能」があるのです。

5.スポーツは人を殺さない


 ここで、戦争を考えてみます。

 戦争にも、戦時国際法というルールはあります。

 ただ、どれほどきれい事をいっても、

戦争は、所詮多くを殺戮することが最大の目的で、勝利への近道です。

 完全に抵抗できなくするためには、殺すことです。

 しかし、スポーツは、ボクシングなど最も危険とされる競技でも、

人を殺戮することを目的(ルール)にしません。

ボクシングでいえば、ノックダウンしたその時点で試合はストップ、勝者が決まります。

 そしてスポーツは、試合終了と同時にノーサイド。

 勝者が嬉しいのは当然ですが、敗者も負けた悔しさはあるものの、

ルールにより力と技、知恵を出し尽くした結果を認め、勝者を讃えます。

 その試合は、勝者・敗者を問わず、

少し大げさにいえば、それぞれの文化遺産として生涯の財産になります。

 ぼくが、戦争と異なり、スポーツを文化だといい、

スポーツ基本法が前文冒頭で、

「スポーツは、世界共通の人類の文化である」と規定するのは、これを意味します。

 スポーツやオリンピックでの

「勝つことではなく参加することに意義がある」という言葉は、

人生や歴史を長い目で見たとき、より輝きを増します。

平昌五輪での小平と李の関係を想い起して下さい。

6.ナショナリズム


 少し長くなりますが、

この関連で、政治の世界の

「ナショナリズム」を考えておきます。

民族主義などと訳されるナショナリズムも難しい概念ですが、

それは、上記「権力欲」と通底し、戦争時にそれが最も極大化する代物です。

 ぼくは、ナショナリズムについて三つの態様を考えています。

(1)本来的ナショナリズム
 第一は、

「本来的ナショナリズム」というナショナリズムです。

 それは、自分の生まれた国・地域を愛おしむ心、

即ち、慣習・風習・食事・言語・人間関係などを大切にしたいとの、

自然な感性に基づくものです。

これは極めて大切なナショナリズムとして尊重すべきであり、

否定する理由は全くありません。

(2)戦争的ナショナリズム
 その第二は、

戦争時に極大化する

「戦争的ナショナリズム」です。

 これは、理性ある人間としては克服すべき(でも容易に克服できない)心情です。

 後で冷静に考えれば反省すべき邪悪な心情です。

この戦争的ナショナリズムは、

市民や個人というより、国政を担う為政者(権力者)が、常に利用するイデオロギーです。

 過去の戦争時での多くの例はもちろん、

現代の国際政治社会を見ても分かるとおり、

各国の為政者が、排外主義的見地から、常にこれを利用しています。

 内政における国民の不満をそらしたり、権力者の失政を隠蔽するため、

これほど好都合なイデオロギーは、ないからです。

 私たち市民は、権力者の戦争的ナショナリズムの挑発に乗らないよう、

最大限注意する必要があります。

(3)競争的ナショナリズム
 そして、この二つのナショナリズムを架橋する第三の概念として、

ぼくは「競争的ナショナリズム」を考えるのです。

それは、

一方で「本来的ナショナリズム」を大切にしつつ、

他方、排外的な「戦争的ナショナリズム」にまで至らない範疇です。

それは、スポーツでのノーサイドの思想にたどり着くナショナリズムです。

 誰もが有する「権力欲・闘争本能」と「ナショナリズム」を、

ルール化によるスポーツで、競争的ナショナリズムの限度で満足させること、

これが人類文化の地平であるとの考えです。

ここにスポーツの良さがあり、

「スポーツの平和創造機能」に連なる重要な考えです。

 そうは言っても、どこまでがこの範疇かは微妙ですが、分かりやすい例でいうと、

「ニッポン チャチャチャ!」の合唱は(1)でOKですが、

「ジャパニーズ・オンリー」の横断幕は(2)でダメです。

7.スポーツの

      憲法上の位置づけ
 平昌オリンピックを

「スポーツの平和創造機能」と関連させて述べました。

 スポーツ基本法は、

前記のとおり「スポーツは、世界共通の人類の文化である」で始まっています。

これは、「明文のない新しい人権」としての「スポーツ権」を

実定法としてのスポーツ基本法に明文化したものですが、

新しい人権としての理論的説明は、長くなりすぎるので、

別の機会にさせていただきます。

上記34p この「スポーツ弁護士のぶさん」ブログ2017年8月24日ご参照。

 更に、スポーツと憲法では、平等の問題など、いろいろと関連します。

 例えば、ドーピング問題や、

近時のパワハラ・セクハラ問題、

大相撲の土俵に女子が上れないのは平等の理念に反しないのかなど、

興味深い問題もあります。

 いずれにしても、スポーツは若者を中心として行われ、

「創る平和」として決して風化せず、むしろ再生産されます。

 その意味では、残念ながら戦争がないと風化せざるを得ない

「戦争の語り部」や「原爆」とは異なります。

 そして、この「創る平和」の問題を実践し発展させれば、

困難な上記「守る平和」にも好影響を与えます。

 ついでに、「創る平和」には、

スポーツ交流による

「スポーツの平和創造機能」だけでなく、

心身の文字通りの最接近形態である

「国際結婚・雑婚のススメ」も必要であり、

ぼくは大賛成であることも付言しておきます。

「創る平和」については、ぼくの前記

「平和学としてのスポーツ法入門」また、

スポーツ問題研究会編

「スポーツの法律問題 第4版」(いずれも「民事法研究会」発行)をお読み下さい。以上

★ このブログについて

上記内容は、

2018年4月27日の南北首脳(文在寅・金正恩)会談

の直前(4/22)に書いたものです。

 ただ、その後、ご存じのように、慰安婦問題、徴用工問題、つい最近の韓国軍艦艇による自衛隊機へのレーダー照射問題など、

日韓関係はむしろ険悪さを増しているとも言えます。

 そして、

韓国人・朝鮮人は(併せて中国人やロシア人も)信用できないなどとして、

排外主義を煽るヘイトスピーチ的発言も目立ちます。

 しかし、

ぼくは楽観主義であり、その原点は、

「人間は、みんなちょぼちょぼ」主義です。

決して悲観しておらず、平和な国際社会に向けての、大きな歴史の流れを外さないように、来年もまた発言していこうと思っています。

どうかよろしくお願いします。    

それでは、

今日の一曲  

栄光の架橋

ゆずのライブから

 今日は

特に長い文章、最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

来年2019年も、よろしくお願いします。

★ 最近は、時間の都合で、ブログではなくFacebookでいろいろと発言させていただいています。

Facebookは、短い内容にしていますが、気付かれた方、お友達になって下さい。

もちろん、あなたさえ良ければ、

ぼくと同じ考えである必要は、全くありませんので!!

詳しくは、

何度も書いて恐縮ですが、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の、

増刷された

平和学としてのスポーツ法入門

民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

2018(平成30)年12月31日  

        (NO.154)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

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2018年11月14日 (水)

ドラフト会議 夢と現実

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

1ヶ月以上、全く更新できず、ごめんなさい。

前回は10月5日でした。

いまは、頻繁にFacebookを書いています。

その方が簡単に書けるので、歌まで入れて長くなっているブログにまでどうしても回りません。

秋のすっかり深まり、暦の上では立冬も過ぎました。

それでも目を通していただいているあなたに、感謝です。

お元気ですか!?  

 FacebookはFacebookで、すぐに読めるのでよんでくださいね。 

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.152

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

少し遅くなりましたが、本年度の

プロ野球ドラフト会議情報と感想です。

1.1025日ドラフト会議

今年のプロ野球ドラフト会議は、東京のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、

高校生37人、大学生26人、社会人20人の合計83が指名されました。

その他に育成ドラフトという公式戦出場が2軍戦に限定される選手も21名指名されています。

プロ野球ファンでなくても、ドラフト会議が気になるという方もおられるでしょう。

テレビや新聞等で、喜びに溢れた球児(若者)の笑顔を見た人も多かったと思います。

2.ドラフト1位指名

響きのいい1位指名は、

小園海斗(広島 報徳学園高)

清水昇(ヤクルト 国学院大 )

高橋優貴(巨人 八戸学院大)

上茶谷大河(DeNA 東洋大)

根尾昂(中日 大阪桐蔭高)

近本光司(阪神 大阪ガス)

松本航(西武 日体大)

甲斐野央(ソフトバンク 東洋大)

吉田輝星(日本ハム 金足農高)

太田椋(オリックス 天理高)

藤原恭大(ロッテ 大阪桐蔭高)

辰己涼介(楽天 立命大)

の12人でした。

3.選ばれた人たち

少子化の影響で、当然と言えば当然ですが、高校での野球部員も減っています。

しかし、野球少年にとっては、憧れのプロからの指名ですから、本当にみな笑顔だったように思いました。

それぞれ、好きな野球チームはあるはずですが、そして、以前は、特に巨人以外は行かないと言って指名を拒否するケースもありましたが(比較的最近では菅野選手・長野選手)、今年はそのようなケースはなさそうですね。

 それは、以前と比べ、セ・リーグとパ・リーグの人気が接近してきたこと、今でも確かに巨人の存在感はあるのですが、強さ・人気とも、明らかにかってとは違うこと、

FA制度が出来て一定の年限で移籍も可能になった等が理由で、

最近は「プロ野球界」という一つの企業に入社するという感覚だと思います。

 喜びの選手の中には、既にそのチームに入団が決まったような発言が散見しましたが、法律的には、今のところ入団を求める交渉権が決まっただけです。

今年は特に高校生の当たり年とか。

特に大阪桐蔭高校は、上記二人の他に、横川凱(巨人4)、柿木蓮(日本ハム5)と、4人も指名されました。

大阪桐蔭は、2005年に辻内崇伸(巨人)、平田良介(中日)が、当時の高校生ドラフトで1位指名されたことがあります。

4.夢と現実

 指名された選手、家族、友人などは喜びを隠しきれないのですが、

実は

指名を待っていたけれど指名されなくて、がっかりして失意の若者とその家族、

特に独立リーグなどで、今年を最後のチャンスとして待ったけれど指名がなく、最終的にプロを断念した選手も間違いなくいるのです。

大学入試での東大や京大合格の比ではない過酷な倍率があります。

また、

ドラフト指名の裏に、ほぼ同じ数の選手が、限に所属するプロ野球界を去るとの厳しい現実があります

プロ野球での平均在籍年数は7~9年です。

20代半ば、30歳前で、戦力外通告される選手が多いのも、間違いのない事実なのです。

また、

25日の指名されたその日が、人生一番輝いた日だと言われる人が多いのも、冷酷な事実です。

 

少し、過去の話をしておきます。

今年のドラフト会議の翌日、10月26日のFacebookで、マニアックに今年の日ハムドラ1、吉田輝星選手が、辻内崇伸選手のようにならないようにと書いたところ、ある人から質問の電話がありました。

その答は、

辻内崇伸選手が憧れの巨人にドラフト1位指名と、多いに期待されながら、結局2軍生活のままで全く輝けずに引退したことです。

その理由は、ぼくの理解では、高校時代までの投げすぎなのです。

彼は、名前がぼく(辻口)と似ていて、しかもぼくと同じ左投げ、156㎞の剛球、甲子園の一つの試合で19奪三振を取ったりしていて、指名された2005年のドラフト当時から気になっていたのです。

しかし、在籍8シーズンの内、2軍で登板したのさえ、わずか4シーズンだけ。

高校時代までに酷使した影響だと思いますが、入団時から左肩に不安を抱えていました。

一度だけ1軍に昇格したことがあるのですが、登板の機会がないままに、1週間後にまた2軍に逆戻りしました。

そして、結局1軍での登板機会がなく、25歳で引退になったのです。

ぼくの頭の中では、辻内投手のほかにも、活躍が期待されながら、それまでの「投げすぎ」と思われる理由で、プロ野球で輝けなかった選手が思い当たるのです。

最近では安樂智大投手、大丈夫でしょうか?

安樂投手は、春の選抜大会で、決勝戦までで772球を投げました。

斎藤佑樹投手は夏の選手権大会で948球投げています。

以下、大会本部の発表でなく、ネットの資料なので、本当に正確か分からない点もありますが、引用させて頂きます。

括弧内はプロ野球での勝敗(一部選手は途中まで)

<夏>

①斎藤佑樹(早実)   948球(15勝24敗)

②川口知哉(平安)   820球(0勝1敗)

③島袋洋奨(興南)   783球(・・・・・)

④大野 倫(沖水)    773球(野手として24試合1本塁打)

⑤松坂大輔(横浜)   767球(日本114勝64敗 米56勝43敗)

⑥吉永健太朗(日大三) 766球(・・・・・)

⑦福岡真一郎(樟南)  742球(・・・・・)

⑧古岡基紀(京都成章) 713球(・・・・・)

⑨正田 樹(桐生第一)  708球(24勝37敗)

⑩辻内崇伸(大阪桐蔭)  696球(・・・・・1軍登板なし)

以下、一二三慎太(東海大相模) 665球、 田中将大(駒大苫小牧) 658球、

藤浪晋太郎(大阪桐蔭) 516球、 ダルビッシュ有(東北) 505球

<春>

①安樂智大(済美)        772球(5勝12敗)

②丸山貴史(愛工大明電)   765球(1勝2敗)

③筑川利希也(東海大相模)  728球(・・・・・)

④高塚信幸(智辯和歌山)   712球(一軍出場なし)   

⑤福井優也(済美)        705球(10勝13敗)

⑥島袋洋奨(興南)        689球(・・・・・・)

⑦西村健太朗(広陵)      678球(30勝25敗33セーブ)

⑧有迫 亮(清峰)         665球(・・・・・)

⑨藤浪晋太郎(大阪桐蔭)   659球(50勝40敗)

みなさん、どうでしょうか。

上記の選手、どのくらい覚えておられるでしょうか。

メジャーリーグのスカウトなどが、甲子園での上記投球数を見聞すると、

異口同音に「Oh! クレージー」と言うのです。

最近は、甲子園でも、

複数投手育成のススメ、

肘や肩の大会前のチェック、

フィジカルトレーナーや専門家の常時待機、

準々決勝後の一日休養など

大会関係者も、努力はされており、そのこと自体は否定しません。

でも

「投げすぎで、有望な選手から潰される傾向にあります。」

平安高校の元監督で、亡くなられた中村雅彦先生から教えていただいた言葉です。

中村先生は、平安高校を春夏13度も甲子園に導き、広島カープの鉄人衣笠祥雄の監督・師匠でもありました。

先生が言われるように、先に潰され、本当に凄い投手をプロ野球で観ることができないとすれば、

本人が一番悔しいですが、私たちのスポーツを「観る権利」も侵害されることになります。

中村先生は、

監督や選手の自覚や自主性に任せるだけではダメ、

制度として規制するしか無いと言っておられました。

というのは、

特にトーナメント戦で決着することが多い、わが国の野球界では、その試合に負けると終わりです。

そのような試合で、エースが、肩や肘に違和感があると言っても、2番手・3番手よりは絶対に優れている。だから、結果を求める監督としては投げさせたい。

で、エースに投げるかと問えば、まず間違いなく「投げます」と答えるそうです。

それは、いわば選手の闘争本能でしょうし、チームメートに対する心配り(こころくばり)もあります。

そして、実際に投げると、やはり2番手・3番手よりは明らかに凄いし上手い。

と言うのです。

ぼくも、選手や現場の指導者に任せても、解決は絶対に無理なので、「制度として投球制限」などの規制を行うべきだと思います。

 実は、ぼくは今年の熱夏、甲子園での驚異的な投球数、吉田輝星選手を心配しているんです。

 

5.一本の道 タラレバ

 そうは言っても、ことはそう簡単ではありません。

甲子園で活躍した、平成の怪物松坂大輔は、そしてマー君こと田中将大も、メジャーで凄く活躍しているじゃないかと言う指摘もあるからです。

 しかし、

実際は、高校までに投げすぎていなければ、既に日本に帰って来た松坂選手は、もっと活躍できたかもしれないのです。

高校や大学での公式戦で、あまり出番のなかった広島の黒田博樹投手の方が、松坂大輔よりは成績が良いではないか、との指摘もあります。

黒田は日本で124勝-105敗、メジャーで79勝-79敗。

松坂は日本で114勝ー40敗、メジャーで56勝ー40敗。

もっとも、この点は、勝率もの問題もあり、これ自体比較が難しいですが(笑)。

つまり、

選ぶまではいろんな道、可能性はあるのですが、選んだ後の結果・現実の道は1本だけです。

実際に異なる選択を行った場合の結果・現実は、タラレバの世界で分からないのです。

桑田真澄投手などは、高校時代、意識的に投げすぎないようにしていた、例えば行きたく内のにトイレに行くふりをして肩を休めたという趣旨のことを言っています。

もっとも、古い人は、確かに、権藤・権藤・雨・権藤の権藤博さんは、肩の酷使を言っておられたなとか、では400勝投手金田正一はどうだったんだ?、鉄腕稲尾和久は?、年間38勝4敗の杉浦忠は?などと、談義は尽きないでしょう。

いずれにしても、

その選手にとって、もっとも良いパフォーマンスを発揮できる環境を準備できることが、

選手にとってはもちろん、観る側にとっても至福の時なのですが、

それがどのような場合で、何時であるか、はっきり分かりません。

ただ、

身体が完成する前に、投げさせられすぎて悲運で泣く選手がいないように、

大人が出来るだけ合理的な制度を設計する、そのために知恵を出し合うことが大切です。

すっきりとした答えでなく申し訳ないのですが、これがぼくの結論です。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

20181114

スポーツ弁護士のぶさん

 

それでは、

今日の一曲  

夏から秋への歌でごめんなさい。

聞きたくなったので

石川さゆり

風の盆恋歌

です。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は、引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

出来るだけガンバって更新します。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年11月14日  

        (NO.152)

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2018年10月 6日 (土)

ノーベル平和賞

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか!?

10月になり初めての更新です。

時間の管理が出来ておらず、残念です。

ただ、

Facebookには2~3日に一度、書いていますので、そちらを見てください。

ブログでは、少し詳し目に書いています。     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.151

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

昨年10月7日にノーベル平和賞のことをブログで書いています。

いわゆる核廃絶運動「I CAN」グループが受賞したからです。

そして、

今年のノーベル平和賞

1.デニ・ムクウェゲ産婦人科医師(63歳 コンゴ民主共和国)

2.ナディア・ムラド・バセ・タハさん(25歳 イラク)

の二人に決まりました。

この二人の功績は、

戦争・紛争下での性暴力根絶への行動です。

即ち、戦争は最大の人権侵害ですが、戦争・紛争の際、必ず性的暴力が蔓延します。

それは、軍隊での男性の性的欲求発散という生理的理由の他、戦争時の戦術として、性的暴力を位置づけることが多いからです。

つまり、強姦など性的な虐待・陵辱行為により、相手方に恐怖を植え付ける、場合によっては夫や子どもの前でそれを見せつける、そのような支配や服従させる操作の手法の一環として、レイプしたり性的奴隷として扱い、抵抗の意思を奪うのです。

 レイプ・強姦が、地域社会を破壊する「兵器」として使われるのです。

 これらの非道な行為に対し、二人は果敢に闘い、国際社会にアピールしたと評価されました。

1.ムクウェゲ医師(63歳)

 ムクウェゲ医師は、内戦状態が続くコンゴで、武装勢力の戦闘員らによるレイプ被害を受けた女性らを救うため、「数万人」の女性らの心と体の症状を治療してきたとされます。

そして、同医師は、自国コンゴ政府をも批判しながら、そのことを国際社会に訴え続けてきました。

同医師は、2016年に来日したこともあり、

講演会で

「性暴力はコストの安い『戦争の武器』として使われている」と強調し、国際社会が現状を知って解決に協力をするように訴えました。

2.ムラドさん

  (被害者 25歳)

 ムラドさんは、イラク北部の出身で、2014年8月、いわゆるISが侵攻してきた際に拉致され、約3ヶ月間「性奴隷」として、繰り返し性的暴力を受けました。

何度かの脱出を試みた結果、脱出に成功し、その後、国連安全保障理事会などで、自身のことを「脱出に失敗して捕まると、殴られ服を脱がされ、私が失神するまで犯し続けた」と証言しました。

そして、話しにくい内容をあえて告白し、過激思想を背景にした憎悪の実態を伝え、誰もが共存できる平和な社会を訴えました。

3.戦争と性的被害

 戦争にはさまざまな被害が発生しますが、性的暴力も大変悲惨で残酷な事態です。

1998年、国際刑事裁判所(ICC)の設立を定めたローマ規定に、

人道に対する罪、戦争犯罪に組織的性暴力が含まれるが含まれることが明文化されました。

また、2008年には、国連の安保理で「紛争下での性暴力防止に関する決議」が採択されました。

 しかし、事件そのものの特殊性、つまり、被害者であるにも拘わらず社会から排除されることもあるなど被害・被害者に対する偏見や被害者としての自身への嫌悪感や罪悪感、また、性的問題を語ることがタブーとされる社会的背景などから、まだまだ実態が明らかになっていないことも多いのが事実です。

 古くは、アジア太平洋戦争時の日本軍による朝鮮半島での慰安婦問題、旧ソ連兵による日本人女性レイプ事件など、戦争や紛争時でのこれらの性的被害の問題は、枚挙にいとまがありません。

 そして、位相は異なりますが、大きな流れとしては、今年になって性的被害者が声を出し始めた「#MeToo運動」なども、ここに位置づけられ、

この運動が今回のノーベル平和賞受賞を後押ししたと考えられます。

4.平和賞の特殊性

 ノーベル賞には「物理学」「化学」「生理学・医学」「文学」「平和」「経済学」の6分野があるとされますが、正確には、経済学は、ノーベルの遺言にはなく、死後70年後の1968年に設立されたものです。

 ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したノーベルの莫大な遺産が原資になっています。

実は、ノーベルの兄が先に亡くなり、そのときに、ノーベルが死んだと勘違いしたフランスの新聞が「死の商人、死す」との見出しとともに報道しました。

 自分の死亡記事を読むことになったノーベルは、死後、自分がどのように記憶されるのかを考え、人類のために最大の貢献をした人に分配されるべきとして、経済学以外の賞を遺言に残したとされます。

 したがって、ノーベルは「平和賞」については、特別な思いがあったのではと思います。

だって、死んだ後、「死の商人」だったなどと言われるのは、やはりイヤですからね。

 なお、他は全てスウェーデンが仕切るのですが、平和賞だけはノルウェーが仕切っています。

各賞金は、大体日本円で1億円強です。

受賞者としては、お金よりも、名誉でしょうが・・・。

それでは、

今日の一曲  

じつは、昨日(10/5)、

大阪市石川県人会に「川中美幸さん」が来られ、この歌を歌われました。

川中さんには「金沢の雨」と言う曲もあり、

石川県の「観光大使」に任命されています。

 そして今日聞いてもらうこの「能登はやさしや」は、今年の7月にリリースされた曲で、

久しぶりに紅白を狙いますとのことでした。

ぼくは司会者だったのですが、後で、マネージャーから「川中さんは大阪のおばちゃんなので、もっと介入してもらった方が良かった」と言われました。

能登はやさしや

川中美幸です。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

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筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年10月6日  

        (NO.151)

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2018年9月22日 (土)

南北朝鮮首脳会談 彼岸の頃

 平和&スポーツあれこれ

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   こんばんわ!

昔からよく言う

「暑さ寒さも彼岸まで」です。

朝、大阪マルビルの気温表示が19度を指していました。

1週間ほど前までは、考えられない数字です。

朝夕、すっかり「秋の気配」です。

逆に、夏バテがやってくる頃です。

栄養・休養で元気づけましょう。     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

週一回の更新が、時間管理のまずさから出来ておらず、

このブログを覗いていただいている方には申し訳ありません。

9月20日から、大学の後期講義が始まりました。

今年は、龍谷大学で

「スポーツ法学」

「スポーツと人権・平和」

二つの講座を担当します。

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会

と関連して

平和&スポーツあれこれ

1.南北首脳会談

 朝鮮半島の南と北の首脳が、9月19日平壌で会談し、宣言を発表しました。

新聞報道によると、要旨は

①北朝鮮は、東倉里のミサイルエンジン実験場とミサイル発射台を永久廃棄する。

 

②北朝鮮は、米国が相応の措置を取れば、寧辺の核施設の廃棄など追加措置を執る用意がある。

 

③金正恩朝鮮労働党委員長は、早い時期にソウルを訪問する。

 

④南北は軍事共同委員会を稼働させ、武力衝突防止のため協議する。

 

⑤南北は、2032年の夏季五輪の共催誘致に向け協力する

ということです。

もちろん、これで安心の未来が広がったと考えるのは早計で、例えば、②の「米国が相当の措置を取れば」の言葉のように、全く進展しない可能性も指摘できます。

 しかし、ぼくは楽観主義者なので

今回3回目ですが、このような会合を積み重ねることが、少なくともマイナスにはならないとの観点で、ゆっくりと理性社会を信じたいと思います。

2.オリンピック問題

 宣言の⑤にぼくの関心を引くスポーツ関連事項がありました。

南北で、夏季オリンピック共催を考えるというのです。

この点、詳しく説明すると、

南北朝鮮は、

2020年の東京オリンピックをはじめとする国際競技に合同で積極的に出場し、

2032年の夏季オリンピックの南北共同開催を誘致するため協力することにした。

としています。

スポーツ特にオリンピックと政治の問題については、1936年ベルリンオリンピックが、

ナチスによって極めて政治的に利用(悪用)されたことなどから、

否定する意見も多く、ぼくも、警戒する必要があることは否定しません。

 しかし、

ぼくは、「スポーツの平和創造機能」を掲げていろいろと運動や論陣を張っていますので、上記問題については肯定的に考えたいと思います。

3.関係諸国の首脳

 国際平和が進捗することについて反対する人は、ごく一部の「死の商人」(兵器で儲けようとする人々)以外はいません。

ただ、

為政者は、なかなか大変で、

(1)アメリカのトランプ大統領

 11月の中間選挙を控えた今、自分を目立たせ共和党を勝利に導くため、貿易問題でアメリカファーストを必死に訴えています。

ただ、ぼくに言わせれば、それはアメリカファーストではなく、全くトランプファーストなんですが・・・。

 そして、北朝鮮問題でもイニシアティブを取っていると見せるために、これからも何らかのパフォーマンスをしてくるでしょう。

 ところが、本日のアメリカからのニュースによると、実際はそれどころではなく、大統領選挙時のロシアモン疑惑で司法省との対立が厳しさを増しているようです。

 トランプ大統領は、司法省の幹部を狙って「消えない悪臭は消してゆく」などと言ったようですが、これもぼくに言わせれば、「消えて欲しい悪臭はあなたです」と言いたいです。

(2)安倍晋三首相

 6月20日、自民党の総裁選挙で三選されました。ほぼ自動的に内閣総理大臣です。

もっと圧勝すると予想されていましたが、石破茂さんが国会議員票を20票も上積みし、

一般党員票も45%と、ほぼ半分に迫られたことで、渋い心境でしょうね。

 ご存じのように、安倍さんは憲法9条改正を悲願にしているのですが、そして今度の3年の任期中にこれをやりたいと決意しているでしょうが、はたしてどうでしょうか。

 もちろん、

ぼく自身はこのブログでも何度も書いているとおり、

70年間も守ってきた9条を改正する必要は全くなく、むしろ国際平和の先駆者として、

9条を世界に広めるために頑張るべきだと思っています。

 その意味では、安倍さんのもくろみには、当然強く抵抗したいと考えています。

そして、最近ずっと、下駄の雪状態になっている公明党・創価学会員をきちんと説得する必要があると考えています。

と言っても、若い人や雪国に住んだことの無い人には

「下駄の雪」の意味が分からないかもしれませんね(笑)。

(3)中国習近平国家主席、

   ロシアプーチン首相

この二人も、当然、大国、

国連安保理の常任理事国のトップとして関心を持っているはずですですが、

今回は説明を省きます。

それでは、

今日の一曲  

冒頭にも書きましたが、すっかり朝夕

秋の気配

です。

オフコース

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は276pを引用します。

コラム「本当の意味の国連軍」を読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

冒頭にも書きましたが

Facebookものぞいてくださいね!!

2018(平成30)年9月22日  

        (NO.150)

スポーツ弁護士のぶさん こと

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おもろいもんを見つけてね!

 

2018年9月13日 (木)

全米テニス大坂なおみ優勝

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

朝夕は、すっかり秋の気配です。

お元気ですか!?

夏バテしていませんか?

 

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.149

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

 反省を込めて言うと、最近このブログ「スポーツ弁護士のぶさん」の更新が全くできていません。

ごめんなさい。

その理由は、Facebookで、軽くというか簡単に思いを書いていすので、なかなかブログにまで手が回らないのです。

 実際も、ブログは、分量も多く、その日の歌の選択などもあり、かなり時間をとられてしまいます。

 本当は、ブログの方が、詳しく重量感を持って欠くことができるのですが、

当然普通の弁護士業務も行う必要があるので、ついつい、書く機会を失っています。

要するに、時間の管理ができていないのです!!

そんなことを言っていても始まらないので、

少し前の話になりますが、

1.全米テニス

  大坂なおみと錦織圭

 テニスの4大大会と言えば、「全豪」「全仏」「全英」そして「全米」

です。

これまで日本選手での優勝はありません。

錦織圭が、2014年全米でアジア人初の4大大会準優勝と世界ランキング4位まで行きました。

なお、マイケルチャンが、全仏優勝、世界ランク2位まで言っていますが、彼は国籍がアメリカなのです。

 今年の全米、錦織が2014年決勝で敗北したチリッチを撃破、ベスト4に残り、同じくベスト4に残った大坂なおみと、男女とものベスト4は日本選手初の快挙でした。

これまで、たしか全英で、松岡修造・伊達公子がそれぞれベスト8に残ったことがあります。

 錦織は準決勝で、大きな壁ジョコビッチに敗北し(0-3)、全米を終えました。

2.大坂なおみ 優勝

大坂なおみ♪

ほんまにやりましたね!!
最近、日本国内、地震、水害、台風などの災害が相次ぎ、暗く元気のないニュースが多いのですが、

なんと、なおみが、憧れのセリーナ・ウィリアムズを破り、初優勝!!
     日本女子では初の快挙です。

お父さんがハイチ出身なので、あるいは、日本女子という点に???の人がいるかもしれません。

しかし、国際結婚による二世、ぼくは大歓迎で、国際社会の平和創造に大変有意義なんです。
後で書くように、陸上、柔道、スポーツ選手でも、みなさん何人も顔が浮かびますよね。

ぼくは、「平和学としてのスポーツ法入門」の中で、

卓球の福原愛さんと台湾の江宏傑さんの国際結婚を祝福する中で、

このことを書いています(332p)。

図書館で本を借りて読んで下さい。

 

3.国際結婚の果実

気がつけば 隣の奥さん 外国人

これは川柳ですが、

人間社会、どんどん国際化が進んでいます。

ヘイトスピーチをする人の中には、特に在日の韓国・朝鮮人を差別的・侮蔑的に扱う人が多くいます。

全くナンセンスです。

そんなレベルの低い、差別主義者は相手にしないに限りますね。

因みに、あるネットに出ていた、

国際結婚の果実としてのスポーツ選手を書いておきますね。

何の選手か分かりますか?

大坂なおみ・ケンブリッジ飛鳥・サニブラウン・オコエ瑠偉・高松望ムセンビ・渡嘉敷来夢・ヘンプヒル・中村優花・石田アンジェラ・瀬間有里加・瀬間詠里花・朱里・出口クリスタ・掘川万里・宮城ナナ・亜耶バネッサ・伊藤アナスタシア・マルフォートラ、赤田龍一郎・辻本賢人・リーチマイケル・シュタルフ悠紀リヒャルト・リーチマイケル・張本智和

いずれにしても、

スポーツの平和創造機能に乾杯!!
スポーツ弁護士のぶさん

それでは、

今日の一曲  

全米テニス優勝の大坂なおみと祝して、

ナオミの夢

ヘドバ(HEDOVA)ダビデ(DAVID)

1971年の歌だそうです。

もちろん大坂なおみは生まれていないし、

錦織圭も生まれていない。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年9月13日  

        (NO.149)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

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2018年9月 3日 (月)

アジア大会ジャカルタ閉幕

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

台風21号が接近中!!

事務所は明日は臨時休業です!

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.148

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会

と関連して

平和&スポーツあれこれ

今日は、

アジア大会の話

Facebookで、

昨日終わったインドネシアのジャカルタとパレンバンでの

アジア大会の事を書きました。

1.Facebook20180903

 池江さんのMVP、珍しいものを含むいろんな競技、日本の金メダル75も良く、楽しかったです。

勿論、もっと良かったのは、アジア45の国、地域から11000人の若者が集い、スポーツを通じて仲良くなれた、そのことです。

「スポーツの平和創造機能」が実践できたことをよろこびたいと思います。

次回は、2020東京オリ・パラ後の2022中国杭州市。今よりもっと争いの少ない世界であるよう、みんなでガンバりましょう!!

ぼくの思いは、人間みんなチョボチョボ!!

なお、106日からは、

パラリンピックもあるので

よろしくお願いします。

スポーツ弁護士のぶさん

少し補充しておきます。

2.アジア大会の歴史

 アジア大会は、第二次世界大戦後、インドの提唱により始まりました。

アジアオリンピック評議会(OAC)が主催し、アジア版オリンピックとも言われます。

 源流としては、1913年~1934年まで、日本、中国、フィリピンの3国で行われていた極東選手権競技大会、1934年にインドのニューデリーで開催された西アジア競技大会があげられます。

3.政治とスポーツ

 第1回は、予定より1年遅く、1951年ニューデリーで開催されました。

その後、54年マニラ(フィリピン)、58年東京と開催されました。

以後、4年に一度、夏季オリンピックを挟む形で開催されてきました。

日本では、上記東京の後は、1994年、広島で開催されました。

1962年、

今回と同じジャカルタ大会が開催されましたが、インドネシアのスカルノ大統領が、親中国、親イスラム圏の意向により、「台湾」「イスラエル」の参加を拒否しました。

 IOCなどは、正式なアジア大会とは認めないとし、逆にオリンピックへのインドネシアの参加資格を停止しました。

 それに対し更にインドネシアは、「新興国競技大会」を開催するなどして、政治とスポーツが大いに関係したのです。

 その他、

台湾に代わって初参加の中華人民共和国(中国)と北朝鮮が、イスラエルとの対戦を拒否するとか、イスラエルを大会に参加させないなどの問題も生じ、政治とスポーツが大いに関係した時期もあったのです。

3.競技内容

 競技内容としては、オリンピック競技と重なるものが多いですが、

例えば2010年広州(中国)大会では、武術太極拳、ダンススポーツ、ドラゴンボート、クリケット、囲碁なども行われ、オリンピック競技と同じではありません。

 そしていろいろと変遷はありますが、今回のジャカルタ、パレンバン大会では、40競技465種目が行われました。

また、1986年からは、アジア冬季競技大会も開催されるようになりました。

4.日本人選手

 今回、日本人選手は、MVPになった池井璃花子選手の6個をはじめとする

金75、銀56、銅74の合計205個のメダルを獲得しました。

金メダルについては、24年ぶりに中国に次ぐ2位であり、2020年東京への弾みをつけたと、称賛されています。

毎年約100億円の公的資金を投入するなどした強化策が一定の成果を示したと報道されています。

 因みに、金メダルの数としては、中国・日本・韓国・インドネシア・ウズベキスタンの順となっています。

 日本人選手としては、開幕直後の、バスケットボール選手4人による「買春行為」事件があり、代表認定を取り消されるということがありました。

5.平和問題

 ぼくは、スポーツの平和創造機能を力説しています。

その観点からすると、今回は、上記で述べたような政治的なトラブルもありませんでした。

むしろ、平昌オリンピックに続いて、南北朝鮮の統一チームができ、

その中でも、トラディショナルボート(ドラゴンボート)で、合同チームが、国際総合大会で初めて金メダルを獲得したのが特筆されます。

 そして、スポーツにおいては、

言い古された言葉ですが、

「勝つことではなく参加することに意義がある」のであり、

ぼくは、45カ国・地域、1万1000人ものアスリートが一堂に会し、ボランティアなども含めて、勝負しながらも楽しい時間を共有できたと思うので、大変良かったと思います。

運営上の不手際など問題点もありましたが、そのようなマイナスを補って余りあるのがスポーツによる国際交流だと、ぼくは確信しています。

人口2億6000万人のインドネシアは、今回の大会成功を自信にして、2032年の夏季五輪に名乗りを上げるようです。

引き続き、スポーツの良さを、アジアに、そして世界に広めていって欲しいですし、ぼくもその応援をしたいと思います。

それでは、

今日の一曲  

まだまだ残暑が厳しいですが、

夏の日の忘れ物

ダ・カーポ

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

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平和学としてのスポーツ法入門

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筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年9月3日  

        (NO.148)

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2018年9月 1日 (土)

9月1日関東大震災

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか!?

今日から9月です。

朝夕、少し秋めいてきました。

虫の音にホッとします。

 

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.147 

時間の管理のまずさなどから、ブログは久しぶりです。

覗いていただいているみなさん、

ごめんなさい。

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

1.関東大震災

本日は9月1日。

この日に書くとすれば、

やはり1923年(大正12年)の

「関東大震災」に触れざるを得ません。

戦争は最大の人権侵害ですが、

災いを、ある意味、遠慮なく我々にもたらすのが自然災害、天災です。

そして、

◆95年前の今日、正午頃(11時58分)、

◆震度6(当時震度7の階級はなかったとのこと)

◆マグニチュード7.9

の巨大地震が発生し、多数の火災が発生、

◆死者10万5000人(内焼死が9割)

の未曾有の惨害でした。

2.朝鮮人虐殺問題

 平和との関係で是非触れておかなければならないのは、

関東大震災の直後、朝鮮人虐殺が行われた事実です。

 その人数については、はっきりしませんが、死者の1~数パーセントとされています。

従って、少なくとも1000人は殺害されたと考えて良いでしょう。

 なぜ、このような悲劇が起こったのか、

「朝鮮人が暴動を起こしたり放火している」

などの、いわゆる流言蜚語が飛び交ったとされます。

 背景には、当時植民地であった朝鮮半島の人々への差別意識・行動と、

その裏返しとしての仕返しされるかもしれないとの恐怖の感情があったと思われます。

 いずれにしても、虐殺が行われたのは、間違いのない事実です。

3.小池百合子東京都知事

 本日、朝鮮人犠牲者を慰霊する追悼式典が、墨田区の都立横網町公園で行われました。

 この式典は、「日朝協会」などが、虐殺された朝鮮人犠牲者を慰霊する追悼式典で、歴代都知事はごく普通に、小池知事も就任1年目は「追悼文」を送っていたのですが、それ以後今年も送っていません。

 小池知事は、同じ時間帯に行われている都慰霊堂での関東大震災大法要に寄せる追悼文で「全ての方々に追悼の意を表している」と説明しているようですが、

その追悼文の中でも、虐殺への言及はなかったとのことです。

「震災死」と「殺害」は明らかに異なるのですから、小池知事の行動は、解せません。

こんなニュースを聞くと、悲しいですね、レベルが低くて。

残念だけど、

ヘイトスピーチの基、小池百合子!!

それでは、

今日の一曲  

一雨(ひとあめ)欲しいですね。

九月の雨

太田裕美

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

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筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年9月1日  

        (NO.147)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年8月17日 (金)

狂気の甲子園球場

 平和&スポーツあれこれ

  おはようございます!

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.146

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会

と関連して

平和&スポーツあれこれ

「甲子園でのスポーツと健康」の問題について考えます。

 8月5日から開催されている夏の高校野球、選手権大会、連日球児による熱戦で、胸を熱くし、感動を得ている人も多いと思います。

 かくいうぼく自身も、大の甲子園ファンであり、春の選抜もそうですが、特に夏、関西の風物詩として、大学で関西に来た50年前以上から、毎年かならず1回は、球場に足を運び、その都度感動をもらい、スポーツっていいなと感謝しているのです。

ただ、

おまえも、楽しんで観に行っているのに何だ!

と非難されるのを覚悟で、大会運営に、敢えてこのままではダメだと異議を述べたいと思います。

夏の甲子園と健康

健康の専門家、医師の見解です。

臨床ニュース その1

1.医師への意見照会

 調査の母体について、ぼくははっきり分からないのですが、臨床医のグループによる調査結果を入手しました。

<調査の概要>

◆調査期間:2018年7月25~29日

◆対象:m3.com医師会員

◆回答者総数:勤務医1137人 

          開業医 375人

◆回答結果画面:

m3.com 意識調査「夏の甲子園、医師として健康影響をどう考える?」

2.健康影響、7割が気温を懸念

 上記調査で一番問題だと指摘されたのは、

「異常高温」下での運営、これです。

 上記1.で述べた調査で、医師の7割が、気温による健康への影響を指摘しています。

 具体的に、

夏の甲子園で、「球児や生徒らの環境で、医師として最も懸念する点」を

複数の選択肢を示して尋ねたところ、

「高い気温・湿度」との答えが、

72.4%と圧倒的に多数だったのです。

他は、「強い日差し」 8.7% 

「短い試合間隔」 7.2%

「試合時間の長さ」 4.5%

もっとも、

「特に懸念点はない」も

5.2%あったことも記載しておきます。

2.環境改善のため医師として検討すべきこと

複数回答可能ですが、医師としては

① 開催時期を秋など涼しい季節にずらす(46.1%)。

② 試合時間を早朝、又は、夕方や涼しい時間帯にずらす(32.6%)

③ 開催施設を室温の調節可能なドーム球場に変更する(30.2%)

④ 選手の暑さ対策器具などの使用を許可する(22.4%)

⑤ 甲子園球場を全天候型に改善する(21.2%)

⑥ 開催期間を延ばし、試合間隔を長くする(14.2)

⑦ 開催地を北海道など比較的涼しい場所に変更する

⑧ 選手のサングラスの使用を許可する(12.9)

などです。

もっとも、特に検討すべき点はないも5.5%ありました。

4.個別の医師の意見

 個別の医師の意見としては、

① 大会で救護班を担当していた立場から、「大会維持は危険」。

② 熱中症の発症が当然な環境で、半ば強制的に行わせるのは、ガイドラインに反する犯罪行為だ。

③ 命の危険を避ける行動を取るようにキャンペーンをしながら、連投など肉体的にも負担をかけて、自分たちが主催の野球大会は別ものとは、頭がおかしいのでは。

④ いくら体力のある高校生でも、熱中症は避けられない、意識消失なども起きかねない。

⑤ 親友を夏亡くしたこともあり、時間帯の変更など仕組みを検討するべき。

⑥ 運動中止レベルでの競技が正当化されるのは良くない。

⑦ 球場はすり鉢状になっているので、グラウンドの表面温度は異常に暑い。

⑧ 熱中症が発生する環境での試合出場や応援が、半ば義務化されているのを、なぜ問題にしないのか不思議。

⑨ 熱中症で死者が出ている現状では、夏のスポーツ大会は禁止すべし。

⑩ (生徒たちが)自身の異常に気付かない可能性も大。

⑪ 今の天気は昔と違う。試合開始時期の考慮や、35度を超えたら一時中止にする。

⑫ この酷暑の中で、真っ昼間に野球をさせるのは、明らかに犯罪。

⑬ 深夜バスで車内泊して試合応援、その後深夜バスで帰ってくるのは、さすがに無理。

⑭ この炎天下、真夏に屋外でやるのは、選手や観客が脱水になるだけでなく、根性論を振りまく精神論者がはびこる。

⑮ 短時間での、強い身体的・精神的ストレスを繰り返すことが、成長に与える影響が心配。

⑯ 長時間40度近い中で、プレーや応援することで、多くの生徒たちが熱中症で具合が悪くなることが必定。

⑰ 屋根がないので、紫外線の影響が心配される。

⑱ 急性の熱中症と、長期的な皮膚癌発生のリスク。

⑲ 特にピッチャー。連戦で200球投げさせるなんて、虐待と同じ。

⑳ over use syndrome の懸念がある。以前関わった甲子園出場選手の肘は、20代でガタガタになり、大成しなかった。伝統の大会として盛り上げ、利益を得ようとするマスコミと、宣伝に利用しようとする学校の意図が問題。

 等々となっています。

5.「特に懸念点はない」とする医師の意見

① 彼らは筋肉量があるので、水分や電解質補給をしていてば熱中症の心配は低い。

② 水分補給など、精神面だけでないことが、浸透してきた。

③ 常識の範囲で個人が気を付ければいいこと。

④ 朝日も高校も好きでやっているんだし、おせっかい焼かなくてもいいと思います。

 この④などは、かなり投げやりの回答ですが・・・(辻口)。

以上の通りです。

やはり、早急に改革が必要だと思います。

悲惨な事故が起こってからでは遅い!!

みなさん、積極的な改善案を!!

 

それでは、

今日の一曲  

立秋も過ぎましたが、まだまだ酷暑!

風立ちぬ

だいぶん古い歌ですが

松田聖子

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は、引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年8月17日  

        (NO.146)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年8月15日 (水)

8月15日 敗戦記念日

 平和&スポーツあれこれ

   こんにちは!

お元気ですか!?

本日は8月15日、

アジア・太平洋戦争の終戦記念日です。

正確に言えば、「敗戦」の記念日です。     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.145

ごめんなさい。

時間の管理がまずく、週1回の更新が、危うくなっています。

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

わが国で8月は、戦争に向き合い考える月です。

本日は、2つです。

1.小学生の決意

8月6日の広島原爆忌で誓った小学生の

「今、私たちは、強く平和を願います」

の全文を紹介します。

人間は、美しいものをつくることができます。

人々を助け、笑顔にすることができます。

しかし、恐ろしいものをつくってしまうのも、人間です。

昭和20年(1945年)

8月6日午前8時15分。

原子爆弾の投下によって、街は焼け、たくさんの命が奪われました。

「助けて」と、

泣き叫びながら倒れている子ども。

「うちの息子はどこ」と捜し続けるお父さんやお母さん。

「骨をもいでください」と頼む人は、皮膚が垂れ下がり、腕の肉が無い姿でした。

広島は、赤と黒だけの世界になったのです。

73年が経ち、私たちに残されたのは、

血がべっとりついた少女のワンピース、焼けた壁に記された伝言。

そして今もなお、遺骨の無いお墓の前で静かに手を合わせる人。

広島に残る遺品に思いを寄せ、今でも苦しみ続ける人々の話に耳を傾け、

今、私たちは、強く平和を願います。

 

平和とは、自然に笑顔になれること。

 

平和とは、人も自分も幸せであること。

 

平和とは、夢や希望を持てる未来があること。

苦しみや憎しみを乗り越え、平和な未来をつくろうと懸命に生きてきた広島の人々。

その平和への思いをつないでいく私たち。

平和をつくることは、難しいことではありません。

私たちは無力ではないのです。

平和への思いを折り鶴に込めて、

世界の人々へ届けます。

73年前の事実を、被爆者の思いを、

私たちが学んで心に感じたことを、伝える伝承者になります。

平成30年(2018年)8月6日

こども代表 小学校6年

新開美織

米広優陽

◆ 2人が、とてもしっかりした口調で読んでいたのを、頼もしく思って聞いていました。

◆ 広島市長松井一実さんの「平和宣言文」は、まずまずでしたが、もっと日本政府を叱咤 激励しても良かったと思います。

◆ 安倍晋三首相のあいさつは、期待はしていませんでしたが、やはり、淋しい内容でした。平和を推進するために何を遠慮しているのか、どうして唯一の被爆国の立場をもっと世界にアピールしないのでしょうか。

政治家としての資質に欠けると思います(マックス・ウェーバー)

ホント残念ですが、アメリカに遠慮しすぎです。

2.全国戦没者追悼式

 日本武道館での、政府主催の追悼式は、

310万人の戦没者を悼み、各界の代表者ら約7000人が参列して挙行。

5455人の遺族の内、戦没者の配偶者は13人だけ。

戦後73年の歴史を感じます。 

(1) 安倍晋三首相

 安倍首相は、戦没者への哀悼の意や戻らぬ遺骨への思い、御霊への平安と遺族の幸福は話しましたが、「反省」の言葉は無し。

(2) 平成天皇

 元号が代わるので、今年で最後の挨拶になる平成天皇には、

「深い反省とともに」との言葉があった。

政治的行為が禁じられている天皇としての、抑制された誠実さの現れだと思われる。

(3) 靖国神社

 本日靖国には、安倍首相は参列せず、個人のお金で内閣総理大臣として玉串料を支払ったとのこと。

超党派や、自民党の議員らが、参拝を済ませたとのこと。

産経新聞は、乾正人論説委員長が、

「靖国への天皇陛下の御親拝がかなわなかったことは、残念という言葉では言い尽くせない。・・・それでは『天皇の赤子』として戦場に赴き『靖国で会おう』と散華していった将兵らの立つ瀬がない。次の天皇(現皇太子)には御親拝がかなうように・・・。」

と論じている(15日朝刊)。

 散華した将兵を悼むべきは当然だし、

言論の自由からいろんな意見があってしかるべきだが、

全国紙の論説委員長にしてこの見解、悲しい。

 

それでは、

今日の一曲  

8月15日、

みなさんはどこで過ごしておられますか。

ふるさとに帰っておられる人も多いのではないでしょうか。

ぼくは、ふるさと石川に帰省せず、遠く大阪にいて、ふるさとを思っています(犀星)。

ふるさと 

です。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は引用はありません。

ただ、上の本で、

「平和でなければスポーツはできません」

これは、正しい言葉ですが、ぼくは

「スポーツによる平和」

「スポーツの平和創造機能」を強調しているのです(268p)。

 

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

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平和学としてのスポーツ法入門

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まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

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最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年8月15日  

        (NO.145)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年8月 9日 (木)

日本ボクシング連盟

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

関東以北のみなさん、

台風13号の被害は大丈夫でしたか?

そして、お元気ですか!?

今日は、

73回目の長崎原爆忌です。

核の傘に頼らぬ世界を!     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.144

時間の管理がなかなか出来ず、

2018年8月初めての更新です。

エッセンスは、Facebookで書いています。

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

最近連日話題になっている、

ボクシング問題です。

1.ボクシング連盟の会長辞任

 8月8日、

アマチュアの一般社団法人日本ボクシンク連盟の山根明会長が辞任を表明しました。

 ただ、会長だけ辞めるのか、理事も辞めるのか、質問受付なしの5分位の記者会見だったので、今後の展開は、不透明です。

 山根会長は、この間、いくつもの不正疑惑を言われながら、一貫して辞任しない、と強気の発言を主張していました。

 ただ、7日には、「明日、男としてのけじめを話す。自分の人生を懸けて言うから。」と言い、

8日に大阪で、

「現在、再婚している嫁に相談し『私はどうあっても、死ぬまで会長の面倒を見ていくから、今、楽になって下さい』と言われた」として、

「本日を以て辞任を致します」とだけ話をして会見が終了したようです。

2.再興する会の告発

 日本ボクシング連盟は、90年以上の歴史のあるスポーツ団体です。

2011年から山根会長になりましたが、

 山根会長を内部から批判する333人の有志でつくる

日本ボクシングを再興する会のグループは、

以下の内容で告発しています。

(1) 助成金の不正利用

 

 

 

(2) 審判への不正介入

 

 

 

(3) 大会開催地の過剰接待

 

 

 

(4) 不透明な財務運営 

 

 

 

(5) 反社会性力との交友

 

です。

ここで詳細は説明しませんが、

「告発状の内容」と「山根会長の反論」を比べると、

証拠を精査するまでもなく、

明らかに再興する会の「KO勝ち」です。

 一つだけ、公表された「審判」の問題の山根発言を記載しておきます。

「接戦した場合、やっぱり奈良やな。それに反対つけた場合は『お前、なめてるんか』てなってくるわけ」との録音が残っています。

いわゆる「奈良判定」と言われるものです。

 結論として、団体・組織が、暴力的、恫喝的、不公正な状態で牛耳られてきたことは間違いありません。

 ただ、それでも今後更に、山根氏による「院政」の可能性を指摘する向きもあります。

<今、9日の夕刊を確認したところ、山根氏は連盟から退会するようです>

 

3.新体制への期待 

 山根会長の辞任は、スポーツ庁をはじめ、正直みんなもろ手を挙げて賛成なのですが、ぼくは、新体制に、組織の再建だけでなく

「アマチュアとプロ」の正常な関係についても、是非、新執行部は取り組んで欲しいと思っています。

 具体的に言うと、現在、大阪の若手弁護士が中心になり、

元プロの世界チャンピオン高山勝成選手の

アマ復帰を目指しての「スポーツ仲裁」が始まっているのです。

 高山選手は、プロを引退し、改めてアマの立場から2020東京オリンピックを目指そうと、山根会長に書面を渡そうとしたのですが、受け取っても貰えないといった状態が続いていたのです。

 「スポーツ仲裁」の判断がどうなるかは分かりませんが、

せめて「仲裁合意」をして貰って、仲裁のリングに上がって貰い、

仮にプロ→アマ復帰が認められられないとしたら、その理由は何故なのかを、みんなに分かる形で教えて欲しいのです。

 ぼくは、このプロ・アマ問題が、きちんと解決されることで、

IOCによる2020東京オリンピックでの競技実施も確実になると確信しています。

4.ボクシングと暴力

 元々、ボクシンクは、ご存じのとおり、スポーツの中で最も闘争本能をむき出しにする、極めて激しいスポーツです。

赤裸々な「暴力行為をスポーツとしてルール化」することによって成り立っている点に特徴があります。

グローブをつけたり、打撃できない部位を定めたり、1ラウンド3分、ダウンした場合のテンカウント制などなどです。

いずれにしても、

極めて暴力に親和性があるスポーツです。

この点で、ボクシンクで次の2点を意識して下さい。

(1) スポーツの平和創造機能

 闘争本能、権力欲との絡みで、

ボクシングは、最も戦争の代替・補償機能をもつスポーツの一つだと考えられます。

 ぼくは、スポーツ

楽しみをもって、他人と競り合う刺激をもつ、一定のルールによる、心身の運動

と定義しています。

 この関係で、競り合う→闘争本能、権力欲の最も赤裸々な形が現れるのが、

格闘技としてのボクシング競技です

 従って、もしルールを介在させなければ、

単なる殴り合い、そして最終的には殺害、致命的後遺症が残る傷害罪という結果になります。

どこまでをスポーツとして認めるのか、これは、実は大変難しい問題です。

実際、ノルウェーでは、

30年以上、ボクシングは「暴力」であり、相手を殴るボクサーは「犯罪者」であるとして、禁止されてきました(2014年にスポーツとして復活したとされます)。

ぼくは、

ボクシングをスポーツとして認めます。

そしてそれは、「ルールでは、殺すことは認めていない」という点で、文化であり、戦争行為と峻別されると考えています。

ぼくが、「平和学としてのスポーツ法入門」で強調している、

スポーツと戦争の峻別であり、

スポーツの平和創造機能の問題です同書40p・268p)。

(2) 組織的暴力団が介入する余地

 もう一つ、重要なことを指摘しておきます。

上で書いたように、ボクシングは、暴力行為そのものだとも言えます。

 そこで、ボクシング界に、

「暴力による支配」を本業(?!)とする、「組織的暴力団」が、巧妙に入り込み絡んでくるのです。

国内では、

1991年に「暴力団対策法」が出来て以降、最近はかなりおとなしいですが、

それでも、団体や組織内に、また興行などを通じて暴力団が介入するケースが見られます。

現に、山根会長は暴力団員との過去の親密な交際を、自分ではっきり認めています。

更に、今回言われているのは、

山根会長は、帰化していますが、元々外国籍だったこともあり、韓国やその他海外の非合法組織の構成員との接触や関係があったと言われています。

そして、それを利用して連盟内での地歩を築き、

ボクシングの国際組織の中でも、

いわゆる「顔が利き」、ボクシング界がそれを利用していたこともあった点です。

(3) 重要なポイント

 ぼくの理解では、上記に説明した2つの問題は、スポーツと平和に関する、極めて重要なポイントです。

 そして、スポーツの平和創造機能と、

ボクシングはスポーツなのか、

スポーツとして認めるべきなのかなど、今後、これらを巡り更に論争されると思います。

それでは、

今日の一曲  

8月の鎮魂歌

原爆を許すまじ!!

広島8月6日、長崎8月9日を決して繰り返させてはいけません。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日は既に記載したとおり、40p・268pを読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年8月9日 長崎原爆忌  

        (NO.144)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

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2018年7月30日 (月)

2020東京オリンピック日程

 平和&スポーツあれこれ

7月21日に書いていたのに、発信(アップ)を忘れていました。

   こんばんわ!

連日35度超の猛暑日が続いています。

ホント異常な暑さで、熱中症での死者も100人以上出ています。

大丈夫ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.143

では、本日は

お待ちかね

2020東京オリンピック

7月18日、

スイスのローザンヌでのIOC理事会で、日程の大枠が決定されました。

1.大会期間と競技開始時刻

7月24日~8月9日までの17日間。

史上最多の33競技、393種目。

 酷暑が想定されるため、

マラソンは、立候補時に予定した時間を30分早め、午前7時からとする、

男子競歩は90分早めて午前6時スタート、

ゴルフは2時間早めて7時からとすることが決まったようです。

 その後、19日、国際水泳連盟(FINA)が、

競泳決勝の時間帯を、午前中にすることで同意したと明らかにしました。

2.なぜそうなったの?

 ぼくは、オリンピック大好き人間なのですが、競技の時間帯や日程については、大いに不満と不安があります。

(1) 開始時刻

 まず、開始時刻についてですが、

なぜ、午前中に競泳決勝などをもってくるのかです。

実は、同じアジアで行われた2008北京(東京との時差1時間)のときにも、同じように午前の時間帯が組まれました。

それに対しては、選手・コーチなどから、

選手を蔑(ないがし)ろにするものだ、と強い批判がありました。

当時、日本代表選手は、直前合宿で、午前5時起床、6時練習開始のスケジュールで、

慣れない時間帯での練習・調整に苦労したとされています。

今回、日本水泳連盟や組織委員会は、選手の体調面を考慮し、

夕方以降の決勝を希望していたのですが、

IOCは、巨額の放映権料を支払う、

アメリカテレビ局の意向(北米のプライムタイムの時間帯)に合わせての競技時間設定になるようです。

もちろん、日本人選手だけでなく、

参加する全ての選手(アスリート)にとって、日頃行(おこな)っていない、つまり普通でない時間帯での競技では、ベストなパフォーマンスができないのは明らかです。

でも、そんなのはお構いなしなのです。

(2) 開催時期

   日本の真夏とオリンピック

 マラソンも早朝から行うのですが、みなさんも分かるとおり、じっとしているだけでも汗が噴き出る日本の真夏、そこで、

42.195㎞、競歩は50㎞、2時間以上、ぶっ通しに身体を動かし続けるのです。

しかもそれは、散歩やジョギングなどといった、ゆっくりした半端な動きではないことは、十分かりますよね。

でも、時間帯を朝にするのは、もちろんアスリート・ファーストの精神には反しますが、

まだまし、といって良いでしょう。

もっと問題は、酷暑日本の7月末から8月に開催される点です。

 なぜ、これが起こったかと言えば、

今回の五輪、7~8月中に実施することを前提に立候補しなければならなかったからです。

 で、そもそもなぜこの期間にオリンピックをするかというと、

特にアメリカの「4大スポーツ」のシーズンとのバッティングを避けるためです。

少し詳しく言うと、

MLB(メジャーリーグ、4~11月)

NBA(バスケット、11~6月)

NHL(アイスホッケー、11~6月)

NFL(アメフト、9~2月)

これらスポーツの競技シーズンを避けるためです。

MLBは7・8月もやっていますが、まだ佳境ではありません。

ちなみに、

全米オープンゴルフは6月、

全米オープンテニスは8月の最終月曜日から2週間

となっています。

要するに、これら「アメリカ」のスポーツの関係で、

(1)で述べたのと同じく、放映権、そしてそれにまつわるスポンサーによる制約ですね。

3.アスリート・ファースト

 最近、スポーツの番組や記事で、よくこの言葉が使われます。

要するに、アスリートを大切に、中心に考えましょうということです。

ところが、ここでは、全くそのような配慮がなされていません。

もちろん、スポーツには

「する」「観る」「支える」権利があります。

ここでは「観る権利」が関係します。

確かに「観る権利」も大切ですが、中心になるべきは、やはり「する権利」です。

そして今、

競技時刻、より深刻には開催時期の問題で、

アスリートの立場が危うくなっているのです。

ちなみに、アメリカのニューヨークは東京と13時間の時差があり、ロサンゼルスはと16時間の差があります(東京が進んでいる)。

そして、今は「アメリカ・ファースト」に振り回され、

アスリートの立場が危うくなっているのです。

キツい言い方をすれば、

酷暑の中でもがくアスリートたちに対し、

「オリンピックに出場できたのだからいいでしょ!」と

サディスティック(?)に楽しみながら観る、これで良いのでしょうか。

アメリカ・ファーストあるいは収益源ファースト、

ではなく、

アスリートファーストへ、

スポーツを愛する者として、このことを訴えたいと思います。

4.オリンピック憲章

 第1章 オリンピック・ムーブメント

 オリンピック憲章第1章オリンピック・ムーブメントの

第2項では、IOCの使命と役割として、次のような規定があります。

第2項9号 選手への医療と選手の健康に関する対策を奨励し支援する。

   10号 スポーツと選手を政治的または商業的に不適切に利用することに反対する。

とされているんです。

 上記の規定の趣旨からすれば、2.に記載した早朝の競技や、日本の酷暑時期での競技は、当然避けなければならないはずです。

つまり、実際の健康面、オリンピック憲章からも、東京オリンピックでの競技については

大いに問題があるのです。

5.アメリカ国民へのお願い

  ぼくは、実はアメリカが好きで、もちろんアメリカ国民にも敬意を払っています。

アメリカ国民は、スポーツを「観る権利」を持っていますが、そのアメリカ国民に対し、

次の譲歩をお願いをします。

ホントは、

今からでも開催時期を日本の秋にして欲しいところですが、そこは決定済みで動かせないとしたら、

せめて競技開始の時刻だけでも、アスリートがパフォーマンスを十分発揮できる、

現地日本の競技会でのスケジュール時間帯にして欲しいのです。

つまり、

アスリートの「する権利」を考えれば、

せめて競技開始時刻については、

観る人たちは、

眠い目をこすりながら、我慢して夜遅く、

あるいは、日本人がこの前、早朝午前3時からロシアでのサッカーWC、日本・ベルギー戦を観たように、我慢して観ていただく、

つまり、たまにはちょっと譲歩して下さい、

そんなお願いです。

 そして、地球がとても広くて丸くて遠くて時差があること、

現地(日本)の様子をかいま見て国際社会を知ってほしいのです。

単純に、

アメリカは真夜中だけど、競技中の日本は真昼だとか・・・。

また、

前回1964年10月10日東京開会式の日のように、

メジャーリーグかアメフトかオリンピックを観るかの択一で、ちょっとは悩んで下さい。

しかも、

今はビデオがあるので、その悩みも全くたいした悩みではありません。

 このままのスケジュールで東京オリンピックを強行すると、

熱中症で選手が倒れたり、観客にも死亡者が出たりするのではないか、

おそらく、

組織委員会やJOCの関係者は、

期間中、祈るような思いで過ごすことになるのではないでしょうか。

そのような悩みは、

「楽しみ」を第一とするスポーツにとって、あってはならない悩みです。

でも、実際死者が複数でるような悲劇が複数起きない限り、

資本の論理、収入源・商業主義の論理に、スポーツが踏みにじられたまま推移するのではないか、

改革が行われないのでは、と、何事も楽観的なぼくも、この点は悲観的に考えています。

6.スポーツ権の優越的地位

 もっと分かりやすく言いましょう。

このクソ暑い時期、そしてその午前の時間帯に競技することで、もうかる人、もうかるグループがいるのです。

そうです、

資本の論理で、アスリートが、スポーツがいじめられていると考えましょう。

 ぼくは、スポーツが大好きですし、オリンピックも大好き人間です。

しかし、資本の横暴を許すことで、

アスリートがベストのパフォーマンスを発揮できないとすれば、

それはスポーツの自殺行為であり悲しいことです。

アスリートにとって、

一番動きやすい時期、そして動きやすい時間帯に、

競技の中心を持って行くようにするのが、

IOCの役目であり、大会組織委員会やJOCもその実現に力を尽くすべきでしょう。

 スポーツ基本法で明言しているとおり、

スポーツ権は基本的人権です。

その意味で、ぼくは、

資本に対するスポーツ権の優越的地位を主張したいと思います。

そして、東京オリンピックが、

オリンピック憲章にもあるように、

平和な国際社会に貢献できること、

ぼくの言葉では「スポーツの平和創造機能」に連なるよう、

スポーツ関係者の真剣で適切な対処を期待します。

よろしくお願いします。

 

それでは、

今日の一曲  

夏です。

シーズン・イン・ザ・サン

TUBE(チューブ)

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 )より

今日は具体的に引用はしませんが、

260p「スポーツ放映権」

284pコラム

「大阪オリンピックと国際平和主義」

を参照して下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

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筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年7月30日  

        (NO.143)

スポーツ弁護士のぶさん こと

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2018年7月24日 (火)

ツネさまこと宮本恒靖とガンバ大阪

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

この暑さ、熱さ、

ホント、何とかなりませんかね。

埼玉県熊谷市で、

昨日(23日)41.1度。

凄いです、日本記録更新!!

でも

喜んでいる場合ではない!!

熱中症疑いの死者94人!!

無理せずに行きましょう!! 

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.143

では、

サボっていたわけではないのですが、ごめんなさい、更新が一週間以上飛んでしまいました。

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会

と関連して

平和&スポーツあれこれ

今日は、危機のガンバ大阪

宮本恒靖立つ!!

の話

1.ガンバ大阪の危機

 現在J1リーグ戦16位と低迷のガンバが、クルピ監督を解任し、U23監督の宮本恒靖氏(41歳)が監督に就任すると発表。

 クルピ監督は、長谷川健太監督の後を継いだものの、開幕3連敗とつまずき、4月には、昨年から続く勝ちなしを「16」とチームワースト記録。

W杯開けにも連敗を喫するなどJ2への降格圏の16位に低迷しています。

以下、

マスコミなどで、ツネ様こと宮本恒靖監督への期待が書かれていると思いますので、ここでは、ぼくの「平和学としてのスポーツ法入門」153pから引用させていただきます。

 それは、

弁護士としてのぼくが、スポーツやスポーツ選手と関わり合った場面としての記載です。

2.スポーツにおける法と

  弁護士の役割

個人的な思い出として、七尾高校時代の1964年の東京オリンピック、同級生が鉄棒から落下して亡くなったことを書いた後、

(1)古田敦也選手

(2)野茂英雄選手

のことを書かせていただき、

(3)宮本恒靖選手

について、書いています。
① 恒靖選手との出会い

 2002年は、日韓でのサッカー・ワールドカップが開催された年として記録されています。ぼくは、このワールドカップでの日本代表キャプテンを務めた宮本選手の代理人もさせてもらいました。

② プレミアリーグを目指した恒靖
 宮本選手は、大阪の出身ですが、2000年当時は、まだ不動の日本代表ではありませんでした。

 ただ、甘いマスクとクレバーさで、特に若い女性には大変人気がありました。2001年、ニュースソースは分かりませんが、宮本恒靖がイングランドのサッカー・プレミアリーグのウェスト・ハムに移籍するとのニュースが流れました。

 実際、英語も得意な彼は、本気で移籍を考えていたのです。そして、ぼくは、選手としてももちろんですが、彼の今後のキャリアにとって大変意義があると思い、全面的に応援し、移籍契約締結に向け努力していました。

 当時所属していたガンバ大阪の親会社であるパナソニックの法務部の方や、ぼくの事務所に来ていた帰国子女で英語が堪能な掛樋美佐保弁護士(当時修習生)の応援も得ながら、イギリスとの時差を克服しつつ、ようやく双方の実質的な合意が成立したのです。

③ ウエスト・ハムとの契約断念と挫折

 ところが、結果的に移籍は実現しませんでした。イギリスからの労働ビザが下りず、ウェスト・ハムから契約断念の連絡が入ったのです。この件では、同僚の黒田悦男弁護士が、宮本選手とイングランドへ赴き、現地スタジアムも見るなど、こちらとしても大変気合いも入っていたのですが残念でした。

 それは、イングランドの労働政策の関係で、直前1年間の国際試合において一定割合の出場経験がない選手は、イギリス国内に選手(労働者)として参加させないとの規制があり、残念ながら宮本選手は、その基準を少しだけクリアできていなかったのです。宮本選手はもちろん、双方のチームが了解していたのに大変残念でした。

④ 英国の真意

 ぼくは、東京のイギリス大使館に赴き、抗議の意味を込め、真意を尋ねたことがあります。担当者もその間のことを良く知ってくれていて、それによると、東洋、特に日本からの一人の選手が、プレミアリーグに参加してくれるのは、日英交流、スポンサーの関係などからも、むしろ望ましいともいえるが、宮本選手で例外を認めると、国際試合でそれほど活躍していない、南米やアフリカの若い選手が、どんどん参入し、イギリスの若者のプレミアリーグへの帰属・参加が著しく少なくなる可能性があり、公平性の観点から残念ながら例外は認められないとのことでした。

 

⑤ 国内での活躍とキャプテンツネ
 結果が失敗だったのは残念でしたが、彼はそれも一つの糧としながら、国内でセンターバックとして立派な成績を残し、日韓そして2006年のドイツと2回のワールドカップ日本代表でキャプテンを務めました。

 英国に行けなかったのは、結果的に彼にとってその方が良かったのかもしれません。

日韓大会、ドイツ大会、それそれキャプテンを務め、日本で彼を知らない人はいなくなりました。

 その後,オーストリアのザルツブルグに移籍し、現役引退後はFIFAマスターで学び、現在ガンバ大阪で若手を育成し、現場に関わっています。将来は日本のいやFIFAをも背負って国際人になってくれる人物だと大いに期待しています。

 宮本選手も、現役引退後、弁護士会も関係した、大阪でのスポーツシンポジウム、

人種差別問題(日本では、ジャパニーズオンリーで問題となった)にも報告者として参加、スポーツ文化の担い手として大変頼もしい存在です(以上入門153~155p)。

3.現場復帰とさらなる飛躍へ

 新しくガンバ大阪の監督になったからといって、すぐに結果が出せるとは限りません。むしろ、苦難が待ち構えているでしょう。

しかし、ぼくは1人のファンとして、彼はそれら困難をを乗り越えて、国際的な素晴らしい監督・スポーツマンとしてさらなる飛躍を遂げてくれるのもと確信しています。

それでは、

今日の一曲  

少年時代

井上陽水

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は上に記載したとおり153pの「宮本恒靖」を引用しています。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

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筆者としては、

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また、

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最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年7月24日  

        (NO.143)

スポーツ弁護士のぶさん こと

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2018年7月13日 (金)

悲しい話とちょっといい話

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

暑いですね、

真夏日いや猛暑日?

そして、熱帯夜!

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

では今日は、

悲しい話とちょっといい話

豪雨と救出の話です。

西日本豪雨の爪痕

1.西日本と東日本

7月6日、七夕の前日位から降り続いた豪雨、記録的な降雨量で、西日本各地に大きな被害が出ました。

ぼくは、たまたま障がい者陸上競技会の関係で、東日本の関東、具体的には群馬県の前橋に行っていました。

そして、関東地方は、既に梅雨が明けていたこともあり、降雨量は少なく、テレビで、降り続く雨を傍観者的にしか見ていなかったのです。

そのとき、日本が意外と広いと感じると共に、

被害者の気持ちや悲しみを共有することの難しさを感じました。

そして、のんきにお酒を呑みながら、テレビで家が水没しているのを見て、広島に住む友人のところに、「大丈夫か」と電話したのです。

最初電話が通じず、その後折り返し、「大丈夫」とメールがありましたが、ホントは結構やられていたのじゃないかと思い、酒を呑みながら電話したことを恥じていました。

2.7月9日、茨木発信

 茨木の家に戻り、9日の朝、これはFacebookで、次のように発信しました。

「大阪茨木市朝8時、全く何もなかったかのように、雲一つ 無い快晴。

100人を超える犠牲者の凄まじい爪痕の西日本集中豪雨。

そして蝉の初鳴き。

でも、長く地中にいた蝉のなかにも、豪雨と土砂崩れで、地表に出ることが叶わず亡くなったものもいるはず。

長く暑い夏が来ました。

改めて、大自然の偉大さと恐さに畏敬の念を持ち、お互いに助け合ってガンバりましょう。

人間同士、殺し合ったり、戦争したりしている場合ではありませんから。

読み直してみると、

いかにも、評論家的で、心がこもっていない気がします。

3.惨状

 今日(7月13日)の毎日新聞夕刊によると、

被害は更に増え、心肺停止を含む使者は197人、安否不明の人が62人とのことです。

そして、6県(山口、広島、高知、愛媛、香川、岐阜)で、2800人もが、尚孤立状態に置かれているとのことです。

雨による被害としては凄い数字です。

亡くなられた方はもちろんですが、不明の人のご家族や関係者の方々、心労本当に大変だと思います。

命が助かり、ケガもされなかった人たちも、雨がやみ、水が引いた後の片付けや整理、これから暑さの中、本当に大変な作業です。家財道具などの被害も多額でしょう。

4.復興に向けて

 明日からの3連休、各被災地で、「災害ボランティアセンター」が、開設されているようです。行かれる方は、準備を怠らずガンバって頂きたいと思います。

 一方、甚大な被害を受けた岡山県で、13日、

第100回全国高校野球選手権記念岡山大会が、倉敷市のマスカットスタジアムで、開幕したそうです。

この時期、「野球をしていていいのか」との迷いもあるでしょうが、特に3年生、最後の夏に挑んで下さい。

 

タイ洞窟13人全員救出

1.6月23日行方不明

 サッカーチームの少年12人と男性コーチが、練習後も帰宅せず、行方不明。

その後、入り口から5㎞も離れている、洞窟に閉じ込められていることが判明。

これまでも何度か行っている場所ではあるが、それは乾期のころで、現在は雨期、洞窟に流れ込んでいる大量の雨の影響などで、普通では帰ることができない。

脱出するには潜水などが必要。

2.全員救出、称賛の声

 子ども達が閉じ込められていると分かってからは、世界のマスコミが注目。

そして、海外からダイバーなども駆けつけ、7月10日、全員救出。

救出当時、長時間プールに入っていた状態であるとか、低体温、少脈拍などの症状があったが、結果的に全員無事。

タイの特殊部隊は、Facebookで、「これが、奇跡なのか、科学の力なのか、何かは分からないが、全員が洞窟を出た」と投稿し、世界中から称賛の声が上がっています。

良かったです。

いやなニュースや、とても暗いニュースが多い中、

久々にホッとする明るいニュースでした。

殉職者について

西日本豪雨被害、

そして、タイの洞窟からの救出劇、

辛い思いをした人、ホッとした人いろいろあるのですが、

忘れて欲しくないのは、いずれにも

「殉職者」がおられると言うことです。

西日本豪雨被害では、非常召集で警察署に向かう途中の広島県警の警部補(58歳 警視に2階級特進)が、

タイの事故では、救出用の酸素ボンベを搬入していた海軍の元特殊部隊員が、それぞれ殉職されています。

 そして、このような殉職者は、

「平和学としてのスポーツ法入門」の立場からすると、

戦争によって死亡する、言葉を変えると殺し・殺される(殺戮)の場合とは真逆であり、大変尊い死であると、強調したいのです。合掌。

それでは、

今日の一曲  

ご存じ

上を向いて歩こう

坂本九さんです。

前と、そして上を向いて歩いて行きましょう。

九ちゃんは、お盆の頃、飛行機事故で亡くなったんですよね。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 )より

今回も引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

明日、明後日と、鹿児島の鹿屋体育大学で、

「日本スポーツ法学会」の夏季研修があり、参加してきます。

2018(平成30)年7月13日(金)  

        (NO.142)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

FAX 06-6361-8889

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nob@taiyo-law.jp

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おもろいもんみっつけた

→友人の辻井一基(つじいかずもと君のブログで、

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2018年7月12日 (木)

ベスト8目前、散った西野ジャパン

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

梅雨が明け、長く暑い夏が始まりました。

元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

ロシア・ワールドカップ

 

1.西野ジャパン

西野朗監督率いるサッカー・ロシア・ワールドカップ、日本の戦いは終わりました。

結果としては、ベスト16、ホントあと少しでベスト8だったのです。

日本時間朝3時キックオフ。

睡眠時間との関係で言うと、全く中途半端な時間帯です。なんて言うと、早起きの、市場や新聞配達、トラック便、深夜タクシーの人たちに失礼、怒られますね。

それはともかく、

前半0-0で折り返し、善戦していると思っていましたが、

後半早々、3分、原口元気、

7分、乾貴士が、連続ゴール。

一気に目が冴えてきました。

ベストえいと→8→エイト!!

ホント、絵文字ムード。

サムライブルーが躍動!!

しかし、

20分過ぎてからのFIFAランク3位、

ベルギーの猛反撃で24分に1点。

この時はまだ余裕があったのですが、さらに、29分に同点ヘッド。

それでも、

この時は、それじゃあ延長かと思って観ていたのです。

悪夢はロスタイムに起こりました。

カウンターからの49分、ベルギーの劇的逆転ゴール。

最後は、6月7日現在のFIFAランク3位と、61位の差が出たとしか言えません。

2.大善戦のサムライブルー

 たらればを言うと、きりがありません。

ニッポン、よくガンバりました。

みなさんも、大会開始前のことを思い出して下さい。

H組4カ国の力から言って、また、直前の監督交代のゴタゴタや強化試合の結果などから、決勝トーナメント出場は絶対に無理。

3戦全敗でも、全くおかしくないと言われていたのです。

戦う前、ぼくも、失うものは何もないのだから、無欲で戦おうと檄を飛ばしましたね。

3.賞金

 ベスト16の日本は、1200万ドル(13億2000万円)の賞金が受け取れます。

その他に参加費150万ドル(1億6500万円)です。

仮にベストエイトなら、賞金は1600万ドル(17億6000万円)、

仮に3位なら、2400万ドル(26億4000万円)、

仮に準優勝なら、2800万ドル(30億8000万円)、

仮に優勝なら、3800万ドル(41億8000万円)、

獲らぬたぬきの皮算用。

4.2022年カタールへ

 次の戦いは既に始まっていると言っても過言ではありません。

順調にいけばカタールでのワールドカップですが、開催決定に当たっての不正疑惑などもあり、すんなり開催となるか不透明な部分もあります。

 それよりも、日本は、

6回連続で本戦に出場しており、特に30歳以下のみなさんは、アジアからの代表になるのが当然のように思っておられるかもしれません。

そして今度は、本気でベスト8だと。

しかし、

そもそも地区予選で敗退の可能性もあることを覚えておきましょう、今回のイタリアのように。

いずれにしても、選手はもちろん監督、スタッフのみさん、本当にお疲れさまでした。

日本で夜遅く、朝早く応援されたみなさんも、お疲れさまでした。

やっぱりスポーツは楽しい!

5.スポーツの平和創造機能

 改めて、ぼくは、「スポーツには平和を創る力がある」と強く感じます。

特に現地で応援されたサポーターのみなさん、

ロシアという、みなさんにとっては得体の知れない(?)国に行かれました。

その非日常性の中で、ロシアにも日常があるのだということを理解して貰えましたか?

それを少しでも垣間見ることができたなら、

あなたは「スポーツの平和創造機能」を感得されたものと思います。

 

それでは、

今日の一曲  

カーペンターの

Top of the world

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)より

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年7月12日  

        (NO.141)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年7月 2日 (月)

ベスト8かけベルギー戦

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか!?

18時になり、緊急にブログを作りましたが、

もうすぐ19時です。     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

さて、

今日これから

正確には日本時間7/3の午前3時から、

ロシア2018ワールドカップ、

ベスト8をかけてベルギーと戦います。

サッカーファンのあなた、

観てから眠りますか、眠ってから観ますか、

それともビデオ録画?

で、

ベルギーの豆知識を(主としてウィキペディア)。

もちろん、そんなに熱くなってないよ、と言う人も多いのは分かってますよ!

1.ベルギー

(1)場所 西ヨーロッパ位置する連邦立憲君主制国家。隣国のオランダ、ルクセンブルクと合わせて、ベネルクスと呼ばれる。

(2)人口 1100万人

(3)面積 3万㎢(日本の九州よりやや小さい)

(4)首都 ブリュッセル(EUの主要機関のが多く集まりEUの首都と言われています)

(5)公用語 連北半分がオランダ語圏、南半分がフランス語圏だが、ドイツ語も公用語とされています。

(6)スポーツ 

1920年、アントワープで第7回の夏季オリンピックが開催され、その時は、第一次世界大戦の敗戦国ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ブルガリア、トルコは参加が禁止されました。因みに、この大会から初めてオリンピック旗が掲げられ、初めて選手宣誓が行われました。日本で初めてメダルを獲得したのも、この大会です(テニスダブルスで熊谷一弥・柏尾誠一郎組、そしてシングルス熊谷一弥が、いずれも銀メダル)。

(7)その他 

宗教はローマカトリックが75%、プロテスタントが25%ですが、イスラム教はユダヤ教などの信者もいるとのことです。

上記アントワープは北部の港町にあり、画家ルーベンスと小説「フランダースの犬」の舞台としても知られています。

日本とは1866年に外交関係を樹立、ベルギーに進出している日本企業は、約230社あるとのことです。

2.ベルギー戦のみどころ

今回(3日午前3時~)の試合のみどころは、

個々の力を含め総合力で

明らかに有利と思われるベルギーに、

日本の組織力での対抗がどこまで通用するかでしょう。

つまり、

強靱な身体と高い技術を備える予選2試合出場で4得点、190㎝・93㎏のルカクを頂点に、左にアザール、右にメルテンスの前線トライアングルによる攻勢を、日本が防ぎきれるかです。

ベルギーの予選最多の9得点は、大きな脅威です。

ただ、タレントが揃うが故に個々が自我を出し過ぎ、チームとしてまとまりを欠くきらいがあるとも指摘されており、その辺り日本につけ込むチャンスがあると言えそうです。

ご存じのとおり、予選3戦全敗との予測も有力でした。

ベスト16は到底無理との予測のサムライブルー日本です。

失うものは何もありません。

なお、

サッカーFIFAランクでベルギーは3位。

ベスト16の中では、ブラジル(2位)に次ぐ強豪です。WCではこれまでベスト4が最高。チームの愛称は「レッドデビルズ=赤い悪魔」。

因みに日本は61位で、WCでのこれまでの最高は過去2回ベスト16。

3.本当に大切なこと

分かったようなことを書きましたが、

本当に大切なのは、スポーツの原点に戻ることです。

つまり、

スポーツ=デポルテの語源である「楽しむ」ことを原点にしましょう。

特に私たちサポーターは大いに楽しんだらよいのです。

もちろん結果として勝利の方がうれしいし良いに決まっています。

でも私たちサポーターは当然のことですが、競技する選手にとっても、

スポーツにおける、「負けるが価値」を理解していただきたいと思います。

そのことを念頭に置いた上で、

実は、とてもいい啓示があります。

ベスト16の戦い最初の4試合、

いずれも、FIFAランク下位の国がベスト8に進んでいるんです。

つまり、

ウルグアイ(14位)がポルトガル(4位)を2-1、

フランス(7位)がアルゼンチン(5位)を4-3,

ロシア(70位)がスペイン(10位)をPK戦(4-3)、

クロアチア(20位)がデンマーク(12位)をPK戦(3-2)、

でそれぞれ勝っているのです。

さあ、

7月3日、午前3時、キックオフ!!

 

それでは、

今日の一曲  

では、

栄光の架橋

これは、オリンピックでの歌ですが、

元気づけに行きましょう。

ゆずです。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 )より

買って頂いている方、今回は、

試合までの時間、

またはハーフタイムで

44p「スポーツにおける『負けるが価値』、

吉田沙保里の涙」を読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

ベルギー戦、応援しましょう!

ニッポン、チャチャチャ!!

ニッポン、チャチャチャ!!

ニッポン、チャチャチャ!!

また、覗(のぞ)いてくださいね。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年7月2日  

        (NO.140)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年7月 1日 (日)

日本決勝トーナメントへ

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

1年の半分が終わり、

今日から7月、後半開始!!

お元気ですか!?

今年後半も頑張りましょう!!     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

では、サッカーWC(ワールドカップ)

スポーツ弁護士としては、

25日のセネガル戦(2-2)を報告した上で、予選最終のポーランド戦について書くべきでしたが、

パソコンの調子が悪かったり、時間の管理ができなかったりして、とうとう先月中に更新できませんでした。

ごめんなさい。

実際は、みなさん既にご存じのとおり、ポーランド戦は0-1で敗戦でした。

にもかかわらず、ベスト16,つまり決勝トーナメントへ駒を進めたのです。

フェアプレイに関するその辺りのことは、後でのべるとして、

「平和学としてのスポーツ法入門」つまり

「スポーツの平和創造機能」の観点から、

もっと原始的なことから書かせてもらいます。

1.知っていましたか?

     三つの国!

 ここしばらく、ニュースでのキャスターの話、そして新聞・雑誌・スマホなどでの活字で、ワールドカップに出場する外国名、

特に予選で日本と戦う国の名前が、ぴょんぴょん踊りました。

コロンビア、セネガル、ポーランド。

 で、

みなさん、その国の場所を地球儀、地図で指摘できますか。

そして、どのくらいの人口がいて、その広さ、

どのような特色のある国か知っていますか?

???の人は、小学校や中学校の子どもたちや孫たちに聞いてみて下さい。

案外大人たちより、良く知っていますよ。

ぼくが、いいね!と思う小中学校の先生は、

授業のどこかでそれを話されているはずです。

高校生は、むしろ自分でチェックしていますよ、多分。

ぼくは、

ワールドカップの機会に、

ごく形式的なことだけでもいいので、

地図を広げて、これらの国があること、

それがどこにあって、人口・どの程度の広さかだけでも、頭に入れてみることをお勧めします。

ぼくは、こんな些細なことが、

国際平和にとって、国際平和運動にとって、とっても大事だと確信しているのです。

そうです、宇宙船地球号の、

みんな友達なんですよ!

いろんな国があり、市民生活があり、同じサッカーのルールで戦う若者たちがいることを知る、それが大切なのです。

人間みんなチョボチョボですよ!

 以下、主にウィキペディアから教えていただきました。

2.コロンビア

(1)場所 南アメリカ北西部に位置する共和制国家

(2)人口 4900万人

(3)面積 114万㎢

(4)首都 ボコダ

(5)公用語 スペイン語

(6)スポーツ 

テホと呼ばれる先住民由来のスポーツが国技ですが、他のラテンアメリカの国々と同様、サッカーが大変盛んです。

 又、アンデス山脈中の高地での自転車競技も人気があり、スペインからの独立ということもあり、闘牛も盛んです。

アメリカのMLB(メジャーリーグ)に多くの選手を輩出しており、ローラースケートも盛んだということです。

(7)その他  

宗教は、95%以上がキリスト教徒(内カトリックが90%)です。

徴兵制が敷かれており、国防予算は27億6000万ドル、約3000億円(2004年)であり、1960年代から現在まで内戦が続いているとされています。

3.セネガル

(1)場所 西アフリカ、サハラ砂漠西南端に位置する共和制国家。

(2)人口 1300万人(2012年)

(3)面積 20万㎢

(4)首都 ダカール

(5)公用語 フランス語

(6)スポーツ 

サッカー好きで2002年日韓ワールドカップにも出場。伝統的相撲(格闘技)ランブ・ジも盛んです。

バスケットボールもアフリカ屈指の強豪で、日本にもバスケ留学生が多く、bj(現Bリーグ)でプレーしている選手もいます。

(7)その他

 宗教は、94%がイスラーム、5%がカトリックを主とするキリスト教、1%が在来の伝統宗教とされています。

学制は6・4・3・4制で、小学校の6年と中学の4年間です。2002年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は39.3%とのことです。

4.ポーランド

(1)場所 中央ヨーロッパに位置する共和制国家

(2)人口 3800万人

(3)面積 31万㎢

(4)首都 ワルシャワ

(5)公用語 ポーランド語

(6)スポーツ 

多くのヨーロッパ諸国と同様、サッカー人気が高いが、最も人気のある競技はバレーボールだとされています。

その他、ボクシング、陸上競技、バスケットボール、アイスホッケー、水泳、重量挙げ、総合格闘技なども人気があります。近年、モータースポーツに対する人気も上がっているようです。

サッカー香川真司のブンデスリーガ・ドルトムントでのチームメートであったロベルト・レヴァンドフスキらが、今回ポーランドの代表に名を連ねています。

(7)その他  

天文学者コペルニクス、物理学者キュリー夫人、作曲家ショパン、ピアニストルービンシュタイン、社会主義者ローザ・ルクセンブルグの故郷でもあります。

第二次世界大戦中、ナチスドイツにより作られた悪名高い強制収容所アウシュヴィッツ(1979年世界遺産に登録)があるのもポーランドです。

同じように日本を比べると、

5.日本

(1)場所 東アジアに位置する日本列島(北海道・本州・四国・九州など)からなる島国

(2)人口 1億3000万人(2017年)

(3)面積 38万㎢

(4)首都 東京

(5)公用語 日本語

(6)スポーツ

日本での最古のスポーツは、弓術と狩りであろうと考えられています。

蹴鞠は飛鳥時代に行われていたことが知られており、相撲は飛鳥時代かそれ以前から行われていたと考えられています。

鷹狩りはモンゴルの風習に強く影響を受けていて、飛鳥時代から始まったとされています。

明治維新以降、スポーツは学校教育の一環として取り入れられました。

但し、スポーツの本来の語源である「楽しく遊ぶ・戯れる」の意義が、

「富国強兵」「殖産興業」の国家施策との関係で肯定されず、ぼくはそれを日本における「スポーツの体育化」と言っています。

それはともかく、日本で人気のプロスポーツとしては

野球・サッカー・テニス・大相撲・ゴルフ・カーレース・バスケットボール・ボクシング・プロレスなどが挙げられます。

(7)その他 

日本国憲法は、①基本的人権尊重主義、②国民主権主義、③平和主義、を三本の柱としています。

この内、平和主義との関係で、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の統計によると、防衛予算の総額としては、

①アメリカ、②中国、③フランス、④イギリス、⑤ロシア、⑥ドイツ、⑦日本とされています。

この場合の日本の約5兆円は、国の経済力に対する防衛費の割合としては低水準だと説明されていますが、この点ぼくは、本来「軍隊を持たない」はずの日本の立場として、

平和学としてのスポーツ法入門で批判的に検討しています。

ともかく、以上の4カ国が、サッカーワールドカップH組として戦い、最終コロンビアと日本が、決勝トーナメントに進みました。

ここでは、あまり知らない3つの国と、スポーツを通じて本気で交流し、ぼくの理解では、

スポーツが国際社会の平和創造機能に役だった例だと考えています。

なお、

その際の、特に最終ポーランド戦の西野采配については、昨日6月30日、Facebookで書かせてもらいましたが、後日、改めてこのブログでも書かせてもらうつもりです。

「西野采配とフェアプレイ」です。

ぼくは、今回、西野監督を支持しました。

それでは、

今日の一曲  

関東地方は、もう梅雨が明けたようです。

6月中の宣言は、観測史上初めてとか。

と言うことは、

今年は夏が長いと言うことですよね!

関西や、他の地方はいつなんでしょうか?

あした天気になあれ

だれの歌だったっけ?

よく分からないけど、明るくていいね!

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 )

今日はを引用なしです。

ただ、本を持っておられる方は、

19pの「スポーツの体育化」

223pのコラム「1兆円の話」

を読んで下さい。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

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筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年7月1日  

        (NO.139)

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2018年6月22日 (金)

大震災とスポーツ

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

目標は、最低週1回、できれば2回書きたいのですが、むずかしいですね。

では、

前回予告したとおり、サッカーワールドカップ

6月19日、日本が強敵コロンビアに2対1で快勝した話です。

しかし、時系列として

その前の6月18日に発生した

大阪北部地震について書きます。

実はぼくも、大阪府茨木市在住の被災者なんです。

1.大阪北部地震

6月18日、7時58分でした。

いつもより少し早く事務所に来て、体操などを終え机に向かおうとしたまさにその時、

ドドドッ、ガタガタ、ドドッと音がして、壁、ガラス、本棚などが揺れ、きちんと立っていることができないくらいでした。

直下型だと分かりました。

北ビル本館は6階建て、太陽法律事務所はその4階にあります。

棚から、花瓶や置物が落下して割れたり壊れたりし、

一部本も飛び出し、積んでいた書類なども崩れました。

停電しなかったので、すぐにテレビを付けたところ、震源地は大阪府北部、震度は6弱、地震の規模を示すマグニチュードは6.1とのことでした。

茨木の自宅への電話が、しばらく通じず心配したのですが、ケガなどしておらず大丈夫でホッとしました。

ぼくの印象では、1995年1月17日朝、それで飛び起きた阪神淡路大震災のときの方が凄かったと思いました。

しかし、報道によると、大阪ではあの時の震度は4だったそうで、今回の事務所での体験は6弱でしたから、大阪としては今回の方が凄かったことになります。

ですから、人間の感覚はいいかげんだなと思いました。

いずれにしても、阪神淡路以来の激しい揺れでした。

2.被害

 本日6月22日の朝刊によると、被害は、死者5人、負傷者は415人、住宅の損壊は2352棟とのこと。

幸いぼくの家族や住宅は、この中に入っていませんが、茨木の自宅も、茶碗や皿が割れるなどして散乱し、それなりの被害が出ました(自宅の被害の方が大きい)。

地震当日18日の夜のニュース、

夕方から夜にかけて、鉄道各線がまだ動いていないので、タクシー待ちの長蛇の列、また、大阪市内から歩いて続々と郊外の自宅を目指す人々の群れが、ニュースに映し出されていました。

 ただ、

待っている人、歩いている人々の顔に、意外と悲壮な感じがないと思ったのは、単なるぼくの錯覚でしょうか。

あるいは思い込みでしょうか。

確かに、阪神淡路(犠牲者6000人強)、東日本大震災(犠牲者18000人強)クラスの被害だと、そもそも、今回のように亡くなられた5人の被害状況など個別に語られることはありません。その意味では、実際に深刻な被害に遭われた方々には申し訳ないのですが、今回、全体としてはそれほどの被害ではなかったんだと思いました。

そしてまた、ぼくは思いました。

この待ち合わせや行列が、

もし戦争による傷ついた被害者・収容者、また戦争難民という場合であれば、さぞ皆の顔には憎悪といら立ち、悔しさと諦め、あるいは憤りや悲しみの涙が満載だと思いました。

 そうです、Facebookでも書きましたが、

私たち人間同士、戦ったり殺し合ったりしている場合ではないのです。

その力を、必ずやってくる、もっと凄くて恐ろしい大震災・風水害や気候変動に対し、また難儀な疫病に対し、地球民みんなで力を合わせて戦わなければならないのです。

それでは、ワールドカップの話です。

3.サッカー日本対コロンビア戦

 前回(6/17)、ニッポンの下馬評は最悪で、

ぼくは酷評されている西野ジャパンは、「失うものが何もない」のだから、

開き直ってやればいいんですと激励しました。

事前の試合予測解説でも、負ける予測ばかりで、

ぼくが観ていたテレビ、

何とか勝利へ!!と言いたいツネこと宮本恒靖さんも、

良くて0-0でしょうかと言っていたのです。

コロンビア戦、専門家は完全に日本の負けを覚悟し、残りの2試合で、それなりの頑張りを期待しているという具合でした。

 ところが、

やってくれました、2-1での勝利。

ワールドカップで、アジア勢が南米のチームに勝ったのは初めてとの快挙です。

勝負事は「勝てば官軍」的要素が著しいので、

いい加減なマスコミなどは、

はや西野さんを名将扱いしていますが、予選残り2試合です。

次ぎの試合は、

「失うものが何もない」状態から、16強による決勝トーナメントという誘惑が見えてきました。

 コロンビア戦と同じく、無欲で戦えるのか、鍵はそこでしょう。

この無欲という心境がむずかしいですね。

いずれにしても、戦争、人殺しはNO!!

戦うのは、WCやオリンピックなどスポーツだけで十分です。

 さあ、次ぎセネガル戦を楽しみましょう。

→6/25午前0時。

 

それでは、

今日の一曲  

亜麻色の髪の乙女

ヴィレッジ・シンガーズ

何十年前(40~50年?)の歌でしょうか?

今は島谷ひとみがカバーしていますが、今日は原曲です。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 )

今日は引用はありません。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

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また、

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2018(平成30)年6月22日  

        (NO.138)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

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2018年6月17日 (日)

金正恩・トランプ会談

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

昨日、「関西『石川県』人会連合会」の総会と懇親会がありました。

石川県は、ぼくのふるさとなのです。

場所は大阪城の近くの太閤園。

それから戻ってから、これを書いたのですが、公開せずに事務所を出てしまったので、今日は日曜ですが、事務所に来て作業をしています。

サッカーワールドカップも始まりました。

ガンバれ!! 西野ジャパン!

下馬評は最悪ですが、失うものは特にないのですから、開き直ってやればいいんです。

次回はそれかな?

では、

平和学としてのスポーツ法入門民事法研究会 以下入門●p

と関連して

平和&スポーツあれこれ

今年初めに、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、平昌(ピョンチャン)の冬季オリンピックに参加すると言ったことがきっかけになり、

スポーツと政治の関係が久しぶりに脚光を浴びました。

そして、ぼくは、その関係では、

例えば、このブログの

 

3月9日「朝鮮半島、南北首脳会談」や

 

5月2日「米朝会談決定と平昌パラリンピック開幕

に、ぼくの思いや感想を書きました。

この問題は、

4月27日の金正恩と韓国文在寅大統領の板門店会談を経て、

6月12日、シンガポールで、

金正恩とアメリカのトランプ大統領が初めて会談しました。

1.金正恩・トランプ

  共同声明の骨子

① 金正恩は、朝鮮半島の完全非核化への約束を再確認。

② トランプは、北朝鮮に安全の保証を提供すると約束。

③ 米・朝は、朝鮮半島で持続的な平和体制を構築するため努力。

④ 会談は、何十年に及ぶ緊張と敵対行為を克服するための画期的な出来事。

⑤ 会談結果を履行するため、さらなる交渉を開催。

⑥ 朝鮮戦争の戦没米兵の遺骨収集で協力を約束。

などとなっています。

 

2.大山鳴動して

  鼠(ねずみ)一匹も出ず?

客観的には、友人の辻井一基君が言ったように、この表現が正しいのでしょう。

正直言って、南北朝鮮首脳会談以上の新しい展開はありませんでした。

しかし、もう忘れましたか?思い出して下さい。

 半年前、一触即発の状態で、朝鮮半島がまたも火の海になる可能性もありました。

つまり、

トランプが「斬首作戦!」「ちびのロケットマン!」と挑発し、

金正恩が「老いぼれ!」とののしりながら、緊張を高めていきました。

そして仮に、何らかの形で戦端が開かれた場合、前回(1950~53)の朝鮮戦争と異なり、わが国も渦中になる中で、悲惨な事態が生じる危険も、かなり高かったのです。

もっとも、そうは言ってもぼくは、他でも書きましたが1962年10月のキューバ危機の緊迫感を体験しているので、実はあまり心配はしていなかったのですが・・・。

 因みに、前回の朝鮮戦争では、資料がきちんと集積されていなかったり錯綜したりしていて正確な数字は分かりませんが、双方での民間人も含む

死者は300万人と推計されています。

 その悪夢を考えれば、

ぼくは、今回米朝会談がなされたこと自体は高く評価すべきであり、

将来の可能性を秘めた会談だったと思います。

そこで

3.交渉はどちらが上手い?

 金正恩とトランプ、今回の交渉は、

金の判定勝ちでしょう。

端的に言って、

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」

CVID(Complete,Verifiable,Irreversible,Dismantlement)

について、金は言質を与えませんでした。

つまり、朝鮮半島(北朝鮮ではない)の非核化を一般的に宣言しただけです。

しかも、金正恩は、トランプに、

金独裁体制の保証を認めさせたのです。

もっとも、2人とも大いにいい加減な人物ですから、この共同宣言自体、それぞれに本当の自覚があるのかはなはだ疑わしいのですが、

これから、2人の思いや立場について考えて見ます。

「トランプ・ファースト」

「金正恩・ファースト」

ぼくは、これに尽きると思います。

4.トランプ・ファースト

 トランプ大統領は、常々、

アメリカ・ファーストだと言っています。

大統領としてアメリカの利益を、第一に最大限追求するのだ、と。

しかし、彼の行動をよく見ていると、決してそのような評価はできません。

ぼくの理解では、彼の関心事は、

「ロシアゲート」から、国民やマスコミの関心をそらす。

「中間選挙」で、共和党に資する見栄えの良い行為を行い、自分の大統領任期全うにつなげる。

このようにトランプは、

自身の保身以外考えていないと思えるのです。

今回の、金正恩との会合も、派手な首脳会談を演出し、上記2つを意識しながら

北朝鮮首脳と会談した「初の米国大統領」という肩書きが欲しかったのでしょう。

 彼のその他の言動と合わせ考えれば、

彼が世界や国際社会の平和など考えているとは思えませんし、

差別的発言の数々を想起すれば、到底人類の進歩に寄与する人物とも思えません。

 それどころか、

ぼくなどは、金融や貿易関税などに関する政策・宣言の陰で、蓄財しているのではと疑問さえ持っています。

当然、株価の乱高下など予測できる立場だからです。

「トランプ・ファースト」、これがぼくの結論です。

5.金正恩・ファースト

 自分の保身中心という意味では、金正恩も同じです。

今回の首脳会談で、まんまるでふくよかな笑顔で好感度アップと表現した報道もありました。

韓国内でもイメージアップになったとの評価が一般のようです。

 しかし、権力掌握後、

彼が義理の叔父や実の兄を何のためらいもなく粛正した凶悪な事実を、誰も忘れません。

 そのこととも関連し、市民が一貫して恐怖政治の中で生活し、食料などについても、私たちが北朝鮮のテレビ放映などで見るのと異なる生活実態があることも、ほぼ自明です。

ただ、これも大衆としては将来、「ああ、非道い時代だったんだな!」と、70年前に、日本人が気づいたと同じ状況にならなければ現実化しないのでしょうが・・・。

 いずれにしても、非道いことをやった本人金正恩自身が、現在平静な気持ちや精神状態でいることができるとは、到底考えられません。

そうです、「いつ自分が殺(や)られるか」と内心びくびくしているはずです。

しょせん人間は、それほど強いものではないのです。

文在寅韓国大統領や、今回のトランプとの首脳会談も、

あくまで自分自身の存在(命)を守るための必死の方策なのです。

即ち、彼が考えるのも、世界や国際の平和などでないのはもちろん、北朝鮮や北朝鮮人民の生活の確保や進歩のことでもなく、自分の身(命)の安全です。

「金正恩・ファースト」、これがぼくの結論です。

6.日本国首相安倍晋三

 では、安倍晋三の立場についてはどのように考えたら良いのでしょうか。

トランプにポチ扱いされ、今回の会談の結果、

どうも、おカネだけはしっかり負担させられそうな気配ですね。

念願の拉致問題も、

首脳会談で、具体的に話し合いが行われたかさえ疑わしい状態です。

 先にも書いたとおり、あれほどアメリカ・ファースト(実はトランプ・ファーストですが)を公言しているトランプが、

日本や日本人のことを、まじめに真剣に考えてくれると思う方が、おかしいですよね。

 結論的には、何でもかんでもトランプを支持するといったポチ状態ではなく、

しっかり、国としての政策を肝に据えてかかる必要があると思います。

 ぼく自身、彼が頻繁に外国に赴き首脳と会談しているのは大変良いことだと思っています。ただ、その会談する内容が、世界の歴史にとって評価できる前向き、進歩的なものである必要があります。

 ここからがぼくのホンネですが、

安倍首相には、行く先々の首脳と、

「日本国憲法の永久平和主義」のすばらしさ、

「本当の意味の国連軍」を創るための方策・理想を語って欲しいのです。

 無いものねだりですみません・・・。

 

それでは、

今日の一曲  

昨年も一度載せましたが、

南北朝鮮の平和的統合を祈念して

イムジン河

フォーク・クルセイダーズ

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会 入門●p)より

今日も引用は省略します。

ただ、平昌オリンピックときっかけに、

スポーツが国際政治と大いに関連したことは、記憶しておいて下さい。

なお、本当の意味の国連軍については、本の276pの「コラム」に書いています。

それでは、

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年6月17日  

        (NO.137)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

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TEL 06-6361-8888

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おもろいもんみっつけた

→友人の辻井一基(つじいかずもと君のブログで、

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2018年6月10日 (日)

大阪城トライアスロン2018

 平和&スポーツあれこれ

   こんばんわ!

日曜の夜、何してますか!

そして

お元気ですか!?     

ぼくは、

スポーツの平和創造機能を語り続ける

スポーツ弁護士のぶさん です。

NO.136

きょうは、初めてトライアスロンを観戦してきたのでその話です。

1.トライアスロンとは

 トライアスロン(triathlon)は、

①スイム(水泳)

②バイク(自転車ロードレース)

③ラン(長距離走)

の3種目を、

この順番で連続して行う、耐久競技であり、

1974年にアメリカで初めて開催された、比較的新しいスポーツです。

triathlonは、

ギリシャ語の「3」を意味する接頭辞のtri-と、

「競技」を意味するathlonの合成語で、

英語の発音にならい「トライアスロン」と呼ばれます(ウィキペディア)。

要するに、3つの種目の競技を一気にやりきってしまう過酷なレースです。

そして

2.四つの形態

 競技の距離により

(1)ショートディスタンス(短距離) 

 

(2)ロングディスタンス(長距離)

 

(3)アイアンマンディスタンス(鉄人距離)

 

(4)その他の距離や内容

に分かれています。

(1) のショートディスタンスは、

別名「オリンピックディスタンス」とも呼ばれています。

 スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞の合計51.5㎞で争われます。

オリンピックでの放映時間などを考えると、

適当な時間だと判断されたのでしょう。

2000年のシドニーオリンピックで正式種目になり、

ショートディスタンス=オリンピックディスタンス(OD)とされています。

また、パラリンピックでは、

2016年のリオデジャネイロ大会から正式種目になりました。

そして、日本国内では、

2016年の第71回「希望郷いわて国体」から、国体の正式競技として採用されています。

(2) ロングディスタンスは、それぞれ、4.0㎞、120㎞、30㎞の合計154㎞。

(3) アイアンマンディスタンスは、それぞれ、3.8㎞、180㎞、42.195㎞

    の合計226㎞。

(4) は、さまざまな距離設定や、数人で種目を分担するやり方などがある。

 

3.大阪城トライアスロン

  2018

 実は、

今日、冒頭の大阪城トライアスロン2018があったのです。

天気予報は雨だったのですが、降らずに楽しく応援でき良かったです。

ぼくは、トライアスロンを観戦するのは初めてなのですが、

友人のフェラーリ・シモン選手が出場するので応援に行ったのです。

総参加者は約1000人。

大阪城の堀(外堀だそうです)を大勢が一斉に泳ぐのは、壮観ですね。

水は、決してきれいとは言えませんが、フェラーリ選手によると、中で前の選手が見えるのでまだましだと言っていました。

今大会の競技は、上記分類では(4)で、

いくつかのカテゴリーに分かれていて、彼は、スタンダードの部で

スイム1.5㎞、バイク37.02㎞、ラン10㎞に挑戦し、見事三位になりました。

2020東京を目指すと夢は大きいのですが、課題(特にスイム)もまだまだ多くあります。

でも、

夢に向かって大いに頑張って欲しいと思います。

4.ぼくはトライアスロン×

 ぼくは、大体何でもうれしがって飛びつくのですが、

トライアスロンはパスなんです。

というのは、スイムつまり水泳に

大変恐い、苦い思いがあり、ダメなんです。

それは、ぼくの小学三年生の頃に遡ります。

当時、学校にプールはありません。

石川県能登の田舎では、ため池が結構沢山あり、そこで学校の夏休みに父兄が縄を張って、交代で見張りをしている中で水泳ができるのです。

時間帯は午後1時から3時まで。

でも、泳ぐこと(参加)できるのは、小学校4年生以上で、それ以下の子どもたちは池に入ることはできません。

池がすり鉢状で浅瀬が無く、すぐに深くなっているので、園児や小学校低学年は危険だとされ、ダメだったんです。

でも

泳ぎたくて仕方がなかった「のぶさん」は、見張りの人や上級生がいなくなってから、同じ3年生を誘って、こっそり、池に行ったのです。

そして、まずぼくが池の中に入りました。

そして、お堂(水を抜く櫓ヤグラのようなところ)まで行くからと、

約3メートル先のその方向に足を踏み出したとたん

「フワッ」と体が浮き、( ´艸`)フ?゚プ?&プ・・・そのあとの苦しかったこと恐かったこと・・・。

ぼくは、必死になってバタバタと、岸に向かおうとしていたのですが、友人は、何をしているんかなと思って土手から見ていたとか。

岸の草を捉まえ、何とか岸にたどり着いたあと、おなかから沢山水が出てきたのを今でも覚えています、そして、恐怖も。

水面から頭や顔を出し入れしていた、

そのわずか10秒足らずの恐怖が、

今も脳裏に焼き付き、ホント水中が恐いんです。

今、全く泳げないわけではないのですが、

基本的には、海でも足の付かない場所には行きませんし、

プールではすぐプールサイドに手が届く、第1か第9コースを泳ぎ、第4や第5コースは泳ぎません。

ですから、基本的に何にでも関心を持ち、うれしがりやのぼくですが、

残念ながら、トライアスロンは、一生やりませんしできません(笑)。

と言うお粗末!

 いや、ホントホント

「夏休み、水の事故!児童、ため池で溺死!」

と新聞のベタ記事になるところでした。

あの時死ななくて良かったです。

それでは、

今日の一曲  

野風僧

河島英五さんです。

早く亡くなってしまいましたね。

ナイスガイで、大阪でオリンピックをやろうとぼくが市民応援団長をしていたとき、

その応援歌を作って下さいと、当時大阪東成にあった彼のお店に、お願いに行ったことを思い出します。

そのとき、彼の悩みも聞かせてもらいましたね。

大阪オリンピック招致が失敗に終わった後も、阪神淡路大震災復興のチャリティを毎年続ける、とても律儀でホントいいヤツでしたよね。

平和学としてのスポーツ法入門

(民事法研究会)

からの引用は今日はお休みです。

 今日も

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました 

また、覗(のぞ)いてください。

詳しくは、

 2020年までに、

平和を愛する人必読の

平和学としてのスポーツ法入門

2017年 民事法研究会  2800円+税

を読んでください。

筆者としては、

まずコラムを読んでいただきたいです。

また、

スポーツ基本法のコンメンタール部分は飛ばしていただき、

最後に読んでいただくと良いと思います。

2018(平成30)年6月10日  

        (NO.136)

スポーツ弁護士のぶさん こと

弁護士辻口信良

太陽法律事務所

住所 〒530-0047

大阪市北区西天満4-8-2 

北ビル本館4階

TEL 06-6361-8888

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